チョコって美味しいですよね。

私も小さいころからチョコが好きでよく食べていました。

しかし、一日にたくさん食べようとすると「チョコを食べ過ぎると鼻血が出るよ」と言われました。

皆さんも言われた経験はあるのではないでしょうか。

当時は「じゃあチョコを食べるのは控えよう」と、いうことを聞く素直な子供でしたが、捻くれた今となっては「それは嘘じゃないか?」と疑ってしまいます。

本当のような気もするし、嘘のような気もする微妙なラインの話ですよね。

そんな都市伝説か事実か分からないチョコと鼻血の関係を解説します。





鼻血が出るメカニズム

さて、まずはどうして鼻血が出るのか、ということを知らなければチョコについて詳しく知っても関係は分かりませんね。

鼻の中にはキーゼルバッハ部位と呼ばれる部位があります。

ここは薄い粘膜でおおわれていて、細い血管が集まっています。

ドイツの耳鼻科医、キーゼルバッハさんに由来する名前だそうです。

ドイツ語の響きってかっこいいですよね。

鼻血はここの血管が切れることによって出るものです。

ではどういったことで血管が切れ、鼻血が出るのでしょうか。

ここでは鼻血が出る原因を、

  • 粘膜が弱る場合
  • 血圧が上がる場合

の二つ紹介しましょう。

粘膜が弱る場合

粘膜は血管などを守る役割があり、これが弱くなってしまうと血管が傷つき鼻血が出てしまいます。

具体的には鼻をかみ過ぎたりすると粘膜が弱り鼻血が出やすくなります。

花粉症などでも、出来れば鼻はソフトにかむようにしましょう。

また、乾燥した環境では粘膜も乾燥します。

粘膜が乾燥すると血管などを守る機能が弱まり鼻血が出やすくなります。

冬場などは特に乾燥しやすいので、湿度を保つ工夫をしましょう。

血圧が上がる場合

血圧が上がると血管が切れやすくなります。

私はお風呂に長時間入っていると鼻血が出たりしますが、それも血圧が上がったせいでしょう。

高血圧の方は鼻血が出やすくなる傾向にあるようです。

また、飲酒や喫煙でも血圧は上がるため、鼻血が出やすいという方で心当たりがある場合は飲酒や喫煙を控えるようにしてみましょう。

ではそんな鼻血の出る理由とチョコはどんな関係があるのでしょう。

チョコ 鼻血 関係

チョコの成分と鼻血の関係

チョコで鼻血が出やすくなるとしたら、どんな成分が原因なのでしょうか。

チョコに含まれる成分である

  • カフェイン
  • チラミン

の二つの点から見てみましょう。

カフェイン

まず、チョコにはカフェインが含まれています。

カフェインはコーヒーに入っているイメージが強いですが、チョコにも入っています。

よくコーヒーは眠気覚ましの効果があるといわれますが、これはカフェインの興奮作用によるものです。

この興奮作用は血圧を上昇させるといわれています。

血圧が上がると鼻血が出やすくなる、というのは先程述べました。

つまりチョコに含まれるカフェインが鼻血と関連付けられる理由の一つでしょう。

チラミン

聞きなれない名前ですね。

このチラミンには血管収縮作用があります。

文字通り血管を収縮させる作用です。

血管収縮作用が切れると反動で血管が急激に拡張し、粘膜が腫れて出血する恐れがあります。

カフェインも原因の一つではありますが、このチラミンが鼻血が出る原因として大きいというのが通説のようです。

このように、チョコを食べると鼻血が出やすくなる原因として、カフェインやチラミンの作用を挙げることが出来ます。

科学的な根拠もゼロというわけではないので、チョコと鼻血に因果関係はあるかもしれません。

少なくと都市伝説や全くのでたらめとは言い切れないでしょう。

もっとも、関係があると立証されているわけではないので、チョコの食べ過ぎで鼻血が出るというのが本当かであると言い切ることも難しいです。

本当にこれらの成分が鼻血が出る原因ならば、これらを含んでいる他の食べ物でも鼻血は出やすくなるはずですよね。





鼻血が出やすくなるチョコ以外の食べ物は?

チョコを食べると鼻血が出やすくなる、というのならば同じようにカフェインやチラミンを含んだ食べ物も鼻血が出やすくなるはずです。

まずカフェインですが、チョコ以外でカフェインが入っているものといえばやはりコーヒーでしょう。

実際、コーヒーも飲み過ぎると鼻血が出やすくなるらしいです。

といっても、私は結構コーヒーを飲んでいるほうだと自負していますが、ここ数年鼻血が出たことはありませんので、相当な量を飲まなければ鼻血は出ないでしょう。

また、さすがにコーヒーほど多くはないですが、緑茶や紅茶にもカフェインは入っています。

ですがお茶を飲んで鼻血が出るというイメージはありませんよね。

実は、お茶にはタンニンという成分があり、これには止血効果があります。

なのでむしろお茶は鼻血対策として有効な部類でしょう。

次にチラミンですが、チラミンを含む食べ物はワインやチーズ、ナッツなどです。

私は以前ピーナッツを食べていて鼻血が出ました。

そこに本当に因果関係があったのかは分かりませんが、以後柿ピーを食べるときは柿の種のほうを多く食べるようにしています(笑)

コーヒーやナッツのように、チョコ以外にも鼻血が出やすくなると言われる食べ物もあるようです。

それらとの共通点を考えると、チョコも食べ過ぎると鼻血が出やすそうな気もします。

しかし、あまり鼻血をイメージできないチーズなどの食べ物にもチラミンは含まれています。

やはりチョコと鼻血は無関係とは言い切れませんが、関係があると言い切れませんね。

ですが、カフェインやチラミンを含む食べ物は色々あるのに、どうしてチョコだけが鼻血が出やすいという噂が広まったのでしょう。

チョコ 鼻血 関係

チョコを食べると鼻血が出るといわれる理由

チョコを食べると鼻血が出るといわれるのは、チョコの栄養価の高さが挙げられます。

栄養価の高いものを摂り過ぎると体に異変が起きるというイメージ有りませんか?

そういったイメージが先行して、チョコを食べると鼻血が出るという噂が広まったのではないでしょうか。

もう一つ考えられるのはお母さんの策略です。

チョコは甘くておいしく、子供にも大人気です。

それゆえに食べ過ぎてしまうことがあります。

お母さんの立場からすれば、子供がお菓子ばかり食べるというのは好ましくありません。

また、昔はチョコは高価だったため、チョコは子供にねだられることを避けたい食品のひとつだったでしょう。

要するに、チョコを食べることでデメリットが発生するという「チョコを食べると鼻血が出る」という噂は、全国のお母さんにとって好都合だったのではないでしょうか。

皆さん、お菓子も美味しいですが、お母さんの料理も味わって食べましょう。

いうことを聞かずにチョコを食べ、本当に鼻血が出たら「ほらみたことか」とお母さんに言われてしまいますよ。

しかし、実際鼻血が出てしまった時はどう対処すればいいのでしょうか。





鼻血が出たときに取るべき行動

鼻血が出て来た時、どんな行動をとっていますか?

結構間違った対処をする人が多い印象です。

そこで、間違った対処、正しい対処を説明しましょう。

間違った対処

とりあえず鼻血が垂れてこないように上を向く人もいるでしょう。

しかし、これは血液が胃に流れて嘔吐する原因になるのでやめましょう。

また、首の後ろを叩くという説もありますが、意味はありません。

私が鼻血を出したとき、近くにいた友人が無言でいきなり首の後ろにチョップをかましてきたときは恐怖を覚えました(笑)

鼻血が出ても首の後ろを叩くのはやめておきましょう。

ティッシュを詰めると止血にはなりますが、引き抜く際の刺激で再び鼻血が出ることもあるので、避けたほうがいいです。

正しい対処

鼻血が出たときの正しい対処法は、まず鼻を圧迫することです。

親指と人差し指で小鼻(鼻の膨らんでいるぷにぷにした部分)を抑えます。

骨のある固い部分を圧迫しても鼻血は止まりませんので、小鼻を抑えることが止血に繋がります。

また、上を向いてはいけないということでうつむいた姿勢を取ったほうがいいです。

うつむいて鼻を抑える、ということで考える人のようなポーズになりますが、大体そんな感じです。

鼻血を垂らした間抜けな状況から一変、哲学にふける知的なイメージになります(笑)

鼻を圧迫し、うつむいていれば大抵止まります。

あとは心臓部や首の後ろを濡れタオルなどで冷やしておけばより安心です

鼻血が出たときの対処は間違ったものが広まっているので、正しい対処を身に付けましょう。

チョコ 鼻血 関係

チョコと鼻血の関係は?都市伝説とは言い切れない科学的根拠を解説!のまとめ

今回の記事はお役に立っていただけましたでしょうか。

チョコと鼻血の関係は科学的な根拠もありますが、立証はされておらず、結局は半信半疑です。

しかし、科学的な根拠もあり、チョコと鼻血は無関係とも言えないので、気にしてみてもいいのではないでしょうか。

バレンタインにチョコをたくさんもらう美男子は、食べ過ぎて鼻血が出てきてはせっかくの器量が台無しです。

チョコに限らず食べ過ぎは良くないので、どんなものでもほどほどの量を食べましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。