こはる
毎日のように耳にする、芸能人や著名人の離婚のニュース。
実は私の知り合いにも何人か離婚をした夫婦がいます。
今や、結婚した夫婦の3組に1組が離婚する時代。
離婚はありふれたことになっています。
でも…離婚するにあたってまず気になるのがお子さんの親権や養育費の支払いや財産分与。
そして、現在は家庭でもペットを飼っている家庭も多いのではないでしょうか?
私自身も、独身時代には猫を、結婚してからは柴犬とブリタニースパニエルとビーグルという犬を飼っています。
実は、ペットを飼っている割合は3世帯に1世帯といわれているんですよ!
もし離婚を選択することになった場合、ご家庭で飼われているペットはどうなってしまうのでしょう?
離婚をしたら別々に暮らすことになるので、当然夫か妻のどちらかがペットを飼えなくなってしまいますよね?
ペットの所有権財産分与はどうなるのでしょう?
また、別れた相手のペットに養育費の請求はできるのでしょうか?
もちろん、理想は離婚をせず一緒に暮らし続けることがペットにとっても理想かもしれません。
ただ、ペットが原因やストレスになって離婚してしまうケースもあるかもしれませんよね。
今回は、離婚したらペットがどうなってしまうのかを追っていきましょう!
もくじ
ペットは大切な家族の一員!離婚したらペットはどうなる?
離婚をするということは、それまで一緒に住んでいた夫婦や家族が離れて暮らすということを意味していますよね?
離婚したらペットはどうなってしまうのでしょうか?
別々に暮らすということは、ペットは夫か妻どちらかが飼育するというケースになることがほとんどだと思います。
ペットは大切な家族の一員
以前は、ペットというと代表的なものは番犬でした。
番犬は外につないで防犯の為に飼う家庭がほとんどでしたよね?
(我が家にも立派な自宅警備犬の黒柴がいます笑)
ペットを飼っている方にとってペットはどんな存在なのでしょう?
多くの人がペットは大切なな家族の一員と答えると思います。
特に犬の場合は、飼い主に対して絶大な信頼を寄せていることが多いです。
飼い主と久々に再会して号泣してしまう犬の様子を捉えたこちらの動画(再生回数なんと63万回!)を見るとどんなに犬が飼い主を愛しているかがよくわかります。
夫婦にとってはわが子、お子さんにとっては兄弟や姉妹のようにペットに接し、日々お世話をしている飼い主も多いと思います。
だからこそ、離婚という選択をせざるおえない場合には、離婚後にペットをどうするかは重要な問題になってくるといえます。
離婚後にペットをどうするかについては所有権や財産分与、養育費(飼育費用)の負担など考えるべき問題がいくつかあります。
離婚後のペットの所有権の問題は財産分与に関わる問題!
離婚をすることになった時、どちらがペットを引き取って飼育していくかということは大きな問題ですよね?
ペットをどちらが飼育していくか、所有していくかについてはどのように決めていくべきなのでしょう?
法律では、ペットは”モノ”として扱われる
現在の日本の法律では、ペットは”モノ”として扱われるということを知っていましたか?
飼い主にとってペットはもはや我が子のようでもあり、お子さんにとっては兄弟、姉妹なようであるかもしれません。
しかし現状ではペットは同じ生き物でも人間の子供と同じ扱いではなくて、無生物である車や家などと同じ扱いになのです。
ペットが、車や家と一緒だなんて…(涙)
つまり…
- 人間の子供の養育は親権の問題
- ペットの所有権の問題は、親権の問題ではなく財産分与の問題
なのです。
ペットの財産分与って…?
離婚した場合は、夫婦で築き上げてきた財産をどう分けるかを決める必要があります。
例えば、結婚してから建てた家や揃えた家具や車など…
でも、ペットは生き物なので半分に財産分与することができません。
そのためペットは夫か妻のどちらかが引き取って飼育していくことになります。
ペットを引き取るってどういうこと?
離婚したらペットは夫や妻、どちらが引き取ることになるのでしょう?
多くの場合、夫も妻もどちらもペットを家族として深く愛していてどちらもペットと一緒に生活したい、ペットを飼育したいという思いが強いと思います。
そのため、ペットを引き取る側としては相手(ペットを引き取らない方)が納得する話し合いをする必要があります。
離婚した家庭では他の財産を譲ったり金銭を支払う約束でペットの所有権を譲る場合が多いようです。
夫や妻が結婚前から飼っていたペットの所有権はどうなるの?
夫や妻が結婚前から飼っていたペットの所有権はどうなるのでしょうか?
独身時代に夫か妻のどちらかが飼っていたペットでも、結婚して夫婦が同じようにかわいがり、離婚した場合に引き取りたいと主張した場合はどうなるのでしょう?
結婚前から飼っていたペットの所有権は飼い始めた人にある
結婚前から飼っていたペットであれば、飼い主(飼い始めた人)に所有権があります。
離婚する場合の財産分与とは、夫婦が共同で築き上げた財産が対象です。
結婚する前からそれぞれが有していた財産に対しては、それぞれの所有物として扱われます。
例えば、結婚する前から妻が飼っていた愛犬の所有権は妻にあると言えますね。
結婚後に飼い始めたペットの所有権は?
結婚後に飼い始めたペットの所有権はどうなるのでしょうか?
例えば、愛犬を飼っている場合は狂犬病の注射を受けているはずです。
狂犬病予防法に基づく畜犬登録上の所有者を確認してみましょう。
畜犬登録上の所有者は、ペットの世話を担っていたと見なされ飼い主だという証拠のひとつだと言えます。
離婚した相手にペットの養育費を請求することはできる?
ペットは生き物です。
当然、生きているので食費や、医療費、または美容院代などがかかるペットもいます。
つまり、ペットを飼い育てていくことには人間の子供と同じようにお金(養育費)がかかります。
例えば、離婚してペットを自分が引き取るという場合には別れた相手にペットの養育費を請求することはできるのでしょうか?
ペットには養育費を請求する権利がない?
養育費の法律的な意味について知っていますか?
養育費という言葉には次のような意味があります。
- 養育費を支払うことは、未成年の子供に対する親の義務
- 未成年の子供は親に対して自分が成年に達し自立するまでの費用負担を求めることができる
- 養育費は未成年の子供が親に請求できる権利である
- 離婚は両親の都合だが子供には成人するまで養育してもらう権利がある
人間の子供は、学生を終えて働くようになれば親に養育してもらわなくても生きていくことができますよね?
一方、ペットの場合は子犬や子猫以外でも、飼い主がお世話をしないと生きていくことができません。
しかし、ペットは法律の上では生き物ではなく”モノ”として扱われるため養育費を飼い主に請求する権利を持っていないのです。
ペットの養育費(飼育費用)については話し合いで決める
実は、アメリカでは離婚する場合のペットの所有権を巡る問題は大きなテーマとなっているのだそう。
離婚した場合にペットをどちらが飼育していくかという争いの解決策として、弁護士を雇ってペットの共同親権ともいうものを設定するケースもあるそうです。
ペットはあくまでも”モノ”として扱われてしまうので、ペットの養育費を離婚した相手に求めることはできません。
ただし、お互いの合意を経て契約を取り決めることはできます。
離婚する場合は、今後ペットをどのように飼育していくかについて次のような取り決めをしていくという解決策もあります。
- ペットをどちらが所有するかを決める
- 今後ペットを飼育するための費用の負担を決める
- ペットと離れて暮らす場合、どの程度の頻度でペットと合うのかを決める
現状では、離婚する場合にペットを今後どうするかについては、夫婦間や家族で話し合っていくしかなさそうですね。
離婚したらペットはどうなる?犬や猫の所有権や財産分与や養育費の請求は?まとめ
ペットは大切な家族の一員。
我が子のように愛情を持って接している方がとても多いと思います。
ただし、現在の日本の法律ではペットは家や車と同じく、生き物ではなく”モノ”としての扱いになります。
そのため、離婚をする場合にはペットの飼育については財産分与という形で話し合う必要があるんですね。
夫か妻のどちらかはペットとも離れて暮らすことになることになると思いますが、ペットと会う頻度などを取り決めして交流を持つということもできます。
離婚する場合には、夫婦間や家族でペットをどうするのかを時間をかけて話しあい解決策を講じましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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