こはる
6月18日午前7時58分ごろ、大阪府北部で最大震度6弱を記録する地震が発生しましたね。
被災者の皆様に、心からお見舞いを申し上げます。
私のいとこは、最大震度5強を観測した大阪府吹田市に住んでいます。
すぐにSNSで安否は確認できたのですが、まだ生後半年に満たない赤ちゃんがいる状況で、大きな地震が発生して本当に生きた心地がしないような恐ろしさだったでしょうね…
気象庁は、揺れの強かった地域では地震発生から1週間程度は最大震度6弱程度の地震のおそれがあるとして警戒を呼びかけています。
大きな地震があった後1週間程度はかなりの高い確率で余震が発生します。
熊本地震の時のように、本震(最初に起きた地震)と同じ規模の大きな余震が発生することもあるので、常に余震を意識して生活しなければいけません。
誰もが不安と混乱に陥っている中で、注意しなければならないのがネット上に拡散するデマ。
今回の大阪北部で発生した地震でも、すでに悪質なデマが拡散しています。
そして、TwitterなどのSNSでは外国人への差別を扇動するかのようなデマも…
なぜ、誰もが不安な思いをしながら余震に怯えている時に、偽りの情報であるデマが拡散してしまうのでしょうか?
2011年の東日本大震災以降、大きな地震の後にはツイッターをはじめとしたSNSで情報収集や情報発信を行う人も多いですよね。
デマに惑わされず、地震などの災害時にSNSを活用するにはどうしたら良いのでしょう?
もくじ
デマって何?ウソとはどう違うの?
デマは極めて悪質な偽情報です。
でも、なぜ偽の情報のことをデマと呼ぶのでしょうか?
デマとウソという言葉の意味にはどんな違いがあるのでしょう?
デマとは人々を扇動する意図があるウソ
デマという言葉の由来は、ドイツ語のデマゴギー(Demagogie)
デマは意図的、扇動的なうその情報という意味があります。
デマは、誰かが意図的に本当ではないとわかっていて広げていくウソです。
そして多くの場合、デマには人々を扇動する意図があるのです。
今回の大阪北部を震源とした地震でも、シマウマの脱走や京セラドーム大阪の屋根に亀裂など、SNSにデマ多数投稿されています。
デマの発信者の意図は?
デマが拡散しているということは、デマを拡散させようとした発信者がいるということです。
デマの発信者は、そのデマをわざと流すことによって人々の気持ちを扇動し、何らかの行動を起こさせるという悪意を含んだ意図があると考えられます。
地震の後のデマはどうして拡散してしまうの?
大きな地震が発生して、誰もが混乱にいる最中に、デマに惑わされてしまうのは本当に腹立たしいですよね。
地震の後のデマはどうして拡散してしまうのでしょうか?
デマが拡散しやすい理由は?
デマが拡散しやすい理由には次のような理由があります。
- 命にかかわるような重要なことであるほどデマが拡散しやすい
- 情報があいまいで良く分からないことであるほどデマが拡散しやすい
- 人々の不安な気持ちが大きいほどデマが拡散しやすい
大きな地震が発生した後は、当然ですが被災された方々の気持ちはとてもナーバスになっています。
命に関わるような余震が起きるかもしれない、最新の情報を常にチェックしなければいけないと人々の不安な気持ちが大きければ大きいほどデマも拡散しやすいのですね。
デマを拡散させた発信者が逮捕されることもある!
2016年4月14日、熊本県を中心とする震度7の大きな地震が発生した日のことはまだ記憶に新しいですよね。
熊本地震の時には地震発生直後からツイッターには安否確認や被災者からのSOS要請などの情報が寄せられ、一気に拡散されました。
そんな中、ある男性が冗談で投稿した”ライオンが逃げた”というデマが、真偽の確認がなされないまま広がってしまうということが起きてしまいました。
なんとこのデマのツイートは2万回以上がリツイートされ多くの混乱を招きました。
デマ情報を流した男性はその後、動植物園の業務を妨害したとして逮捕されました。
デマは人々の善意によって拡散してしまうこともある!
熊本地震の時、なぜ多くの人たちがライオンが逃げたというデマのツイートを信じ、拡散してしまったのでしょうか?
デマのツイートを見た人たちは、危険をいち早く知らせないと…!という善意でツイートを拡散しようとしたのかもしれません。
デマが拡散してしまったのは、危険を早く知らせなくてはという善意が裏目に出てしまったのですね。
あいまいな情報だけれども重要性の高いと思われるデマは拡散されやすい!
”地震が発生した後動物園のライオンが檻から逃げて、市街地を歩いてるから気をつけて!”
こんなツイートが、実際に画像付きでツイッターにあったら…
私なら”まさかライオンが逃げるなんて…”と思いながらも安易に信用してしまうかもしれません。
あいまいな情報だけれども重要性の高いと思われるデマは拡散されやすいとされています。
あいまいな情報だけれども重要性の高いことは、自分でその情報の事実を確認できないということがデマが広がる理由になっているのだと考えられます。
デマに惑わされずにSNSを活用して情報収集するには?
SNSが災害に活用できるという認識が生まれたきっかけは、2011年の東日本大震災だったという人は多いと思います。
大きな地震が発生した後は、携帯電話や固定電話による通話はほとんど不通になってしまうことが多いです。
しかし、地震発生後もSNSは不通にならなかったので、SNSが活用されることになり自治体がツイッターを始めた例もありました。
SNSは安否確認や情報収集手段として使えます。
デマに惑わされずにSNSを活用するにはどうしたら良いのでしょうか?
ハッシュタグで検索して関連ツイートをまとめて読む
ツイッターは、フォローしている人以外のツイートも読むことができるの情報収集に活用できます。
例えば、、#大阪地震、#大阪北部地震などのハッシュタグを検索すると関連ツイートをまとめて読むことができます。
インスタグラムでも、同様にハッシュタグをつけて検索することで情報収集することができます。
安否確認や生存報告をする
ツイッターなどのSNSを活用すれば、家族や友人などの安否確認ができたり、自分自身の生存報告としても活用できます。
今回の大阪北部地震では、フェイスブックを使って自分の無事を伝える人がとても多かったです。
フェイスブックのタイムラインに ○○さん(自分の友人)の大阪北部での地震の無事が報告されました、と流れてきて友人の安否確認をすることができました。
SNSを活用して情報発信をする
地震が発生した時に、被災地にいる個人がSNSを活用して情報発信をすることもできます。
例えば水や食料、赤ちゃんのオムツや女性の生理用品などの物資が足りないということはSNSがあれば個人でも情報発信ができ、SOSを出すことにつながります。
状況が変わったら元の投稿はは消して、”ありがとうございました。物資は無事集まりました”などの完了報告を報告するようにしましょう。
情報が拡散してシェアされた頃にはもう十分物資が足りていたということになると協力してくれた人に迷惑がかかってしまうこともあります。
SNSを通じて情報発信をする時には、情報は常に最新のものにアップデートしていく必要があります。
Facebookに投稿する場合には○月×日△時時点の情報ですなどと書いて情報発信をします。
”○月□日☆時募集終了”物資は十分に集まりました。ありがとうございました。などと最新情報に編集し直した上で新たに投稿しましょう。
SNSで情報を発信する時は、情報が何月何日何時時点のものかということを明記しておくのがおすすめです。
地震の後にデマが拡散するのはなぜ?デマに惑わされずにSNSを活用するには?まとめ
地震発生直後にSNSでシェアやリツイートなどの拡散をする際には、デマなのか正しい情報であるかをまず確認してください。
まさか…とは思っていても、地震発生直後の混乱の中では不安が大きくなっていて正しい情報を判断する余裕がない場合もありますよね。
自分1人で判断せず、周囲の人にまず”こんな情報があるんだけど…”と相談してみるなどしましょう。
SNSを通じて情報を拡散する時には、信頼できる情報かどうかを判断した上で拡散することを忘れないでくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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