打ち言葉の意味は?文化庁はSNSで使う言葉として発表!若者言葉との違いは?

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最近、ブログを書いていて自分の語彙の少なさを思い知らされていることの多いこはるです。

こはる

あなたは”打ち言葉”という言葉があることを知っていますか?

そう打つ言葉…

つまり、SNSなどのインターネット上で使う言葉です。

文化庁の文化審議会国語分科会が、SNSやメールなどで使う独特な言葉を”打ち言葉”と表現し、ネット上で話題とになっています。

これまで日本語の世界では、話し言葉と書き言葉と使い分けをしてコミュニケーションが成立していましたよね?

もちろん、今も基本的には、人は話し言葉と書き言葉を主に使って生活しています。

それが今では、インターネットの登場で新たに”打ち言葉”と呼ばれる言葉が誕生したのです。

アラサーの私は、”打ち言葉”を意識することなくスマホやメールのやり取りをしていますが、それでもやっぱり自分でも気づかないうちに打ち言葉を使っているのでした。

今後ますますその種類が増えていくと言われている打ち言葉。

いつの間にかこんなに新しい打ち言葉が生まれていたの?と驚きますよ〜!




打ち言葉って何?

打ち言葉 意味

すでに文化庁からもお墨付き(?)の打ち言葉。

あなたもきっと知らず知らずのうちに打ち言葉を使っているかもしれません。

打ち言葉とはなんなのでしょうか?

打ち言葉とはキー入力を伴う新しい書き言葉

打ち言葉 意味

2018年3月2日、文化庁は文化審議会国語分科会で進めていたコミュニケーションの在り方及び言葉遣いについての検討結果を取りまとめました。

そして、分かり合うための言語コミュニケーション(報告)として”打ち言葉”を発表したのです。

言語コミュニケーションの種類で主にあるのは、話し言葉や書き言葉ですよね?

  • 話し言葉:話したり聞いたり、音声によって伝えられる言語。口頭語。
  • 書き言葉:日常ではあまり使われず、主として文章を書くときに使われる語句・語法。文章語。

インターネットが登場するまでは、多くの人がこの2つでコミュニケーションをとっていました。

書き言葉が枝分かれする形で登場したのが打ち言葉です。

文化庁は、インターネット上のやり取りは“文字に表すという点では書き言葉に入る”としながらも、一回のやり取りで交わされる情報量が少なく“話し言葉の要素を多く含む”と指摘しています。

つまり、打ち言葉はキー入力を伴う新しい書き言葉だということですね。

打ち言葉は若者特有のもの?年代で認知度に大きな差がある!

打ち言葉 意味

じゃあ具体的にはどんな打ち言葉が使われているの?

打ち言葉を頻繁に使う世代といえば、やっぱり女子高生などを中心とした10代、20代の若者たちですよね?

一体どんな打ち言葉があるのでしょう?

代表的な打ち言葉、どれだけ理解できる?

打ち言葉 意味

文化庁が発表した代表的な打ち言葉の中には”おk””うp”などのローマ字誤変換を由来とするネット俗語などがあります。

意味がわかりますか?

”おk”はOKの意味でネットスラングのひとつ。日本語入力のままOKとタイプするとおkとなりますよね?

OKと変換せずそのまま、”おk”と入力するようになったようです。

”うp”はUPの意味。

OKと同様に日本語入力のままupと入力するとうpとなることから打ち言葉として使われています。

打ち言葉の認知度はどのくらい?

打ち言葉 意味

打ち言葉の認知度はどのくらいなのでしょうか?

文部科学省が実施した平成27年度国語に関する世論調査による、おkやうpのようなネットスラングを世代別でとのくらい使うかというデータがあります。

  • 10代の5割以上は使うことがある
  • 50代以上の6割以上が見たことがない

私の両親は60代ですが…やっぱり両親がLINEで”おk”などと送信してきたらちょっと戸惑うかも…(笑)

また、代表的な打ち言葉である”りょ”や”わず”あなたは使うことがありますか?

りょ、は了解の意味。

わずは、英語のWASから来ていて、○○をした○○が終わったのように過去のできごとに対して使う打ち言葉です。

りょ、やわずも高校生と親世代(40~60代)の認知度で大きく差が開いているのだそう。

打ち言葉の認知度にはまだまだ世代間ギャップがあるようですね!




打ち言葉の誕生の経緯は?

打ち言葉 意味

打ち言葉が誕生したのは、インターネットでのコミュニケーションツールであるSNSが登場したからなのでしょうか?

実は、SNSが登場するもっと前から違う若者特有の言葉が存在し、その流れが打ち言葉に発展したのでは?とも言われているのです。

打ち言葉より前に現代若者言葉があった

打ち言葉 意味

実は1970年代後半(今からすでに40年前!)にはすでに現代若者言葉が登場していたと言われています。

1970年代後半というと、ただひたすらに経済的な豊かさ、真面目さを追い求めた高度成長期が終わり、価値観が多様化した時代。

堅実さや真面目さよりも、楽しさを求める社会になり若者が言葉で遊ぶようになった経緯があるようです。

1970年代後半は、特定のテレビ番組や音楽に、若者たちがこぞって夢中になる時代でした。

その一体感が言葉にも反映された結果、若者言葉が誕生したのかもしれませんね。

打ち言葉と現代若者言葉の違いは?

打ち言葉 意味

1970年代後半に定着した若者言葉といえば…ムズい(難しい)ドタキャン(約束を土壇場にキャンセルする)など。

今でも使われている言葉ですよね?

その一方、最近の若者言葉は誕生サイクルが早い分根付く前に消えてしまうものも多いのだそう。

打ち言葉の特徴は?極端な省略があるのは打つのが面倒だから?

打ち言葉 意味

りょ、いみふ、ワンチャン。

若者が使う打ち言葉の意味が分からず困惑してしまったこと…ありませんか?

若者言葉自体はすでに40年ほど前から存在していましたが、最近はLINEなどのSNSによって言葉の登場のサイクルが早くなっているのだそう。

若者はどうして、インターネット上で使う打ち言葉を頻繁に使ってSNSなどでコミュニケーションを取るのでしょう?

打ち言葉にはどんな特徴があるのでしょうか?

打ち言葉を使うのは文字入力が面倒だから?

打ち言葉 意味

若者がスマホなどで打ち言葉を使うのは、文字入力が面倒だからだと言われています。

LINEなどは頻繁にやり取りするから、きちんとした言葉で打つのは面倒くさいのだそう…

打ち言葉は、極端な省略も特徴

打ち言葉 意味

り、りょが了解。

おこが怒っていることを表すなど打ち言葉は極端に省略されているのも特徴です。

Twitterの文字数に上限があること、スマホでいちいち入力するのが面倒なことから打ち言葉はいろんな言葉を極端に省略しているのではないかといわれています。




マジ卍マンジ、それな、ワンチャン…代表的な打ち言葉の意味は?

打ち言葉 意味

最近流行した言葉といえば、マジ卍マンジ、それな、ワンチャンなどですよね?

マジ卍マンジ、それな、ワンチャンも打ち言葉としてSNSで使われています。

私もはじめ”卍”の意味がわからず…

10代の男の子に、”卍”って窪塚洋介の音楽でしょ?と言って笑われました(笑)

注:窪塚洋介さんがレゲエシンガーとして活動するときの名義が卍ラインという名前なのです。

マジ卍マンジ、それな、ワンチャン…それぞれの打ち言葉に、どんな意味があるのか見てみましょう!

新たに流行した打ち言葉、卍ってどんな意味?

打ち言葉 意味

卍(まんじ)は2017年の今年の新語の候補にもなった言葉で、主に女子高生を中心とした若者の間で使われる言葉。

卍(まんじ)という響きもカッコよくて、さらにビジュアル的にも珍しい文字であったことから急速に普及していった言葉と言われています。

卍はヤバイのように、ポジティブな意味にもネガティブな意味にも使われています。

新たに流行した打ち言葉、それなってどんな意味?

打ち言葉 意味

それな、は話している相手の内容に”私もそう思う!”と、共感や同意する時使います。

つまり、あいづちのような感じですね。

新たに流行した打ち言葉、ワンチャンってどんな意味?

打ち言葉 意味

ワンチャンは、勝敗を賭けた一回のチャンスという意味よりも、可能性があるかも…というニュアンスで使われています。

”ワンチャン(もしかしたら)行ける””ワンチャン(ひょっとしたら)あるかも”という感じで期待を含めているニュアンスですね。




打ち言葉でコミュニケーションを取るメリットや問題点は?

打ち言葉 意味

打ち言葉は極端な省略などが目立ち、10代、20代以外の世代にとってはまだまだ馴染みが薄いかもしれません。

打ち言葉を使っている世代はどのように打ち言葉で上手にコミュニケーションを取っているのでしょう?

また打ち言葉を多用することでの問題点はあるのでしょうか?

打ち言葉の中にも思いやりがある!

打ち言葉 意味

例えば、女子高生などがラインのグループチャットで会話する時、こんな打ち言葉を使ってやりとりしているようです。

  • フロリダ〜(お風呂に入ってくるから一旦グループチャットから離脱するね)
  • いってら〜(行ってらっしゃい)
  • ほかいま〜(ほかほか+ただいま)
  • ほかえり〜(ほかほか+おかえり)
  • 日曜日のバイト、マジつらみ〜(ツライ)
  • わかりみ〜(わかる〜)
  • お店混みすぎて、やばたにえん(やばい、に永谷園の響きを合わせた言葉)
  • バイト5時に終わるから駅集合でよろ(よろしく)
  • り(了解)

打ち言葉の中でも目立つのが、あいさつに関する新しい言葉が増えていること。

打ち言葉を通じて、良い関係を維持したいという意識が垣間見得ますよね。

打ち言葉を多用する問題点は?

打ち言葉 意味

今の10代、20代は年賀状などのやりとりもなく、文章を書く機会が極端に減っているのだそう。

特に、起承転結を考えて長文を書くことは大の苦手なのだそう。

例えばメールを書く時の文面には、宛名やあいさつの言葉、差出人の名前を書きますよね?

SNSで打ち言葉を多用している世代は、目上の人などへのメールにも要件のみを書いてしまうことがあるのだそう。

SNSの場合とそれ以外では書き方を使い分けることが大切ですね。

言葉にもTPOがある!

打ち言葉 意味

言葉にもTPOが存在します。

打ち言葉だけに慣れてしまう問題点は、レポートなども打ち言葉の感覚で書くようになってしまうこと。

話し言葉、書き言葉、打ち言葉の言葉のTPOを意識して、その場に合わせた言葉の使い分けをしていく必要があると言えますね!

打ち言葉の意味は?文化庁はSNSで使う言葉として発表!若者言葉との違いは?まとめ

打ち言葉 意味

冒頭で私が少ないと嘆いていた”語彙力”という言葉は、打ち言葉として若者の間では違う意味で使われているようです。

打ち言葉で語彙力というと、語彙力がないの略で使われ、自分や相手に対して、語彙力が足りなそうな説明をしたりされた際に使うんだとか。

例えば、”ディーンフジオカマジかっこいい、ほんとやばい、(語彙力)”など…

SNS全盛の今、今後もさらに新たな打ち言葉が登場していきそうですよね!

最後までお読みいただきありがとうございました。




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