こはる
2018年7月3日未明に開催されたサッカーワールドカップロシア大会、決勝トーナメント1回戦で日本はベルギーと対戦しました。
ロシアワールドカップでは””赤い悪魔”や黄金世代”と呼ばれる超強豪チームのベルギーとの対戦…
下馬評では圧倒的な不利が予想されていた日本代表。
解説者も「日本がベルギーの攻撃力に太刀打ちできるとは思えない」と指摘し、ベルギーの2-0勝利を予想していたほどです。
正直…日本代表はどんな試合を展開するだろう?とハラハラしながら見守っていました。
しかし、試合が始まると日本は原口元気選手と乾貴士選手のゴールで2点をリード!
日本のゴールが決まった瞬間、奇跡が起きたかのように驚き、喜びを爆発させた方も多かったのではないでしょうか?
It's 4:18 in Tokyo.
If you are a #JPN fan who has stayed up late or woken up early for this – you are not dreaming! #JPNBEL 0-2 pic.twitter.com/zKJvXMRyy7
— FIFA World Cup 🏆 (@FIFAWorldCup) 2018年7月2日
しかし日本はベルギーに追いつかれ、さらに後半のアディショナルタイムに勝ち越しのゴールを奪われて2対3で痛恨の逆転負け。
日本代表のワールドカップ初のベスト8進出は叶いませんでした。
サッカーというスポーツは本当に最後の最後の瞬間まで行方がわからないスポーツですね。
SNSでは、決勝リーグベスト8をかけて日本代表がワールドカップの優勝候補であるベルギーと繰り広げた”死闘”について
- サッカーの本当の怖さを知ったし、ドーハの悲劇を追体験したようで、なんだか凄いものを見てしまったような
- ドーハの悲劇を思い出した。ピッチにうずくまる選手たち。サッカーというゲームの残虐さ。
- しかし、プレーの質は全く別の国のように進歩した
など、ロシアワールドカップ日本対ベルギー戦の日本代表の健闘を称える声が続出!
試合終了の笛と同時に多くの選手が泣き崩れる中、涙をこらえてインタビューに応じるキャプテン長谷部選手の神対応も心に残りました。
2018年7月3日未明に行われたロシアワールドカップ、日本対ベルギー戦はすでに”ロストフの悲劇””ロストフの悪夢”などと言われています。
サッカーにおける悲劇というと、やはり思い浮かぶのは25年前のドーハの悲劇。
日本のサッカー史上においてこれからも語り継がれていくであろう”ロストフの悲劇”
25年魔のドーハの悲劇と、2018年のロストフの悲劇にはどんな違いがあるのでしょう?
悪夢のようなワールドカップでの日本の敗戦からまだ立ち直れずにいる日本のサッカーファンの方も多いと思います。
”ロストフの悲劇”は私たちにどんな衝撃を与えたのでしょうか?
もくじ
日本代表が残り1分でベルギーに逆転負け!初の8強入りを逃すロストフの悲劇とは?
ワールドカップの決勝リーグ日本VSロシア戦は、日本時間の午前3時からの中継でした。
日本代表のワールドカップの行方は気になるけど…午前3時まで起きていられない、または午前3時に起きられない!という人も多かったのではないでしょうか?
朝起きたら、日本代表がワールドカップ決勝リーグでベルギーに2対3で負けていた…という人も多かったのでは?
日本サッカー史上にその名を刻んだロストフの悲劇をリアルタイムで視聴してないという方も多いかもしれません。
なぜ、日本代表がロシアワールドカップでベルギーに敗れた一戦を”ロストフの悲劇”と呼ばれているのでしょうか?
日本代表がベルギーに敗れた一戦がはなぜロストフの”悲劇”と呼ばれているの?
日本代表は現地時間2日、ロシア・ワールドカップ決勝トーナメント1回戦でベルギーと激突しました。
日本代表は後半に2点を先行するも追いつかれ、後半アディショナルタイムに痛恨の逆転ゴールを許して敗れ、惜しくも初のベスト8入りを逃しました。
死闘を繰り広げた直後の日本代表の選手は一斉に肩を落とし、膝をピッチにつけて落胆したりピッチにそのまま倒れ込んで悔しさをあらわしました。
歓喜に沸くベルギーの選手とは対照的に日本代表側には悲痛な空気が流れ、ワールドカップの残酷なコントラストがピッチ上に浮き上がりました。
後半アディショナルタイムに痛恨の逆転ゴールという試合の展開が、25年前の”ドーハの悲劇”を思い起こさせ、日本の敗戦は早くも”ロストフの悲劇”と言われているようです
ロストフの悲劇、人目をはばからず涙した日本代表選手の悔しさ
ロシアワールドカップ決勝リーグで、日本代表ははベルギーに2点リードしていましたが、後半アディショナルタイムに痛恨の逆転ゴールを許して敗れました。
日本の逆転負け、日本代表初の悲願のワールドカップベスト8を逃すという”ロストフ”の悲劇。
人目をはばからず涙していた日本代表選手の姿が印象的でした。
昌子、酒井、乾の3選手はフル出場で最後まで走り抜いた
日本の敗戦が決まったあと、対戦相手のベルギーの選手が日本代表の選手に歩み寄り握手や抱擁を交わして日本代表チームの健闘を称えました。
そんな中、人目をはばからずに涙を流していたのがフル出場を果たした次の3人の選手です。
- ディフェンダー昌子源選手
- ディフェンダー酒井宏樹選手
- ミッドフィルダー乾貴士選手
3選手はベルギー戦でフル出場を果たしましたが、最後の最後で逆転という悲劇に見舞われたました。
ディフェンダーの昌子源選手が何度も何度もピッチを叩く姿は本当に印象的でした。
これ本当に涙でる。
昌子、Jでまたいい試合しようぜ。
胸張って帰ってきて、いい試合しようぜ。 pic.twitter.com/aNjibXkfVB— 🗼yoshiTOKYO🇲🇽🇸🇳🏴 (@tokyo12_yoshi) 2018年7月2日
対戦相手のベルギーのデブルイネ選手も、昌子源選手に何か声をかけていましたね。
長友佑都選手が昌子源選手を起こしに来たことも覚えていないほど、昌子源選手は敗戦のショックに自分の感情をコントロールできなかったようです。
歓喜に湧くベルギー選手のすぐそばで、ゴールキーパーの川島永嗣選手に手を引かれて足を引きずるように歩く昌子源選手との年の差はちょうど10歳。
2022年のカタールワールドカップでは、きっと昌子源選手が日本代表の中心になって活躍してくれているはずです。
歓喜の輪を作るベルギー
この横で崩れ落ちた昌子の手を取り前を向こうとする川島
この1枚は重く、そして素晴らしい pic.twitter.com/EJa3Z0JWc4— ヤバイ変態屋さん@ Ewigkeit余韻 (@yabaH_official) 2018年7月3日
先制点の原口選手も涙、香川真司選手はピッチに倒れ込む
先制点を奪った原口元気選手も試合終了のホイッスルを聞くと涙をタオルで何度もぬぐっていました。
エースナンバーである背番号10をブラジル大会から2大会連続で背負った香川真司選手は試合終了のホイッスルを聞くとピッチに倒れ込んでしまいました。
香川真司選手と同じプレミアリーグで戦った対戦相手ベルギーのアザール選手が、香川真司選手に手を差し伸べて何かを伝えていました。
香川選手を讃えるアザール選手の姿には本当の世界のスポーツマンシップを感じましたね!
崩れ落ちる日本選手に手を差し伸べるベルギー選手にぐっと来た😢
特に同じプレミアリーグで戦った香川とアザールが手をとるシーンは深いものを感じる…。
これが世界トップクラスの選手のスポーツマンシップ❗️
ベルギーには絶対優勝して貰いたい!#daihyo#JPN #ワールドカップ pic.twitter.com/aAloc5aDEJ
— 豆柴奏汰🐕GENERAL@相互 (@kanata_general) 2018年7月3日
日本代表の選手の悔しさを爆発させる姿やあふれる涙は、きっと次のワールドカップの糧になるはずだと信じたいですね。
ルカクもアザールも来る香川ってやはりワールドクラスなんだね。#香川真司 #ベルギー戦 #日本代表 #daihyo pic.twitter.com/yu1CKPWk0U
— タイガーのダブル猪木 (@alljapanrejects) 2018年7月2日
ロストフの悲劇が起きたロシアのロストフってどんな場所?日本との時差は?
ロストフの悲劇が起きたロシアのロストフってどんな場所なのでしょう?
ロストフはロシアの中では州都ということで比較的大きな街のようですが”ロストフ”という地名はロシアワールドカップがなければ知ることがなかったかも…
ロストフ州の州都ロストフ
ロストフの悲劇が起きた、ロストフ・ナ・ドヌはロシアのロストフ州の州都です。
日本代表がグループリーグのポートランド戦を戦ったヴォルゴグラードから西南に500kmほどいった場所にあります。
日本代表は、決勝リーグの試合のために日本でいうと東京と京都くらいの距離を移動したんですね。
ロシアの国土はとても広いです。
ロストフはロシアの首都モスクワからは1000km以上も(東京と九州くらいに)離れているのです。
ロストフの時差は-6時間!現地時間9時が日本の翌日3時
ロストフと日本との時差はマイナス6時間。
ワールドカップの決勝リーグ日本VSロシア戦は、日本時間の午前3時からと観るのにかなり勇気も気力も体力も必要な時間でした…
実は私も日本対ベルギー戦を見るため3時おきのはずが寝坊してしまい後半戦から見ました。(汗)
現地ロストフでは時差があるため、7月2日21:00からの開催だったんですね。
日本対ベルギー戦では、ロシアサッカー・プレミアリーグに所属するFCロストフの本拠地ロストフ・アリーナが会場として使用されました。
ロストフの悲劇とドーハの悲劇はどう違う?
日本サッカー史上を揺るがす”ロストフの悲劇”
25年前のドーハの悲劇とロストフの悲劇とをつい比べてしまう方も多いのではないでしょうか?
ロストフの悲劇とドーハの悲劇はどんなところが違うのでしょうか?
ドーハの悲劇とは?
ドーハの悲劇とは、1993年10月28日カタールのドーハで行われた日本対イラク戦でロスタイムにイラクの同点ゴールで日本が負けた試合の通称。
このドーハの悲劇によって日本は1994年アメリカワールドカップ・アジア地区最終予選の予選敗退が決まってしまったのです。
ドーハの悲劇は、まだ日本代表がワールドカップそのものに出場できるかどうかの戦いだったんですね。
ワールドカップの予選で起きたドーハの悲劇に対して、ロストフの悲劇はワールドカップの決勝リーグでの試合だという点が大きく違います。
ドーハの悲劇から25年、日本はついにワールドカップの決勝リーグで世界の強豪を相手に死闘を繰り広げるレベルまで到達したのですね!
ドーハの悲劇とロストフの悲劇の違いは、キャプテン長谷部選手の行動!
ドーハの悲劇の時はイラクに同点ゴールを決められた瞬間、思わずその場に倒れ込んでしまう日本代表の選手が大勢いました。
まだ試合が終わっていないのに…ピッチに倒れこむ選手が多いのはやはり残念ですよね。
今回の日本代表も、アディショナルタイムでベルギーに逆転を決められた時多くの選手が下を向いてしまいました。
しかし、今回の日本代表はキャプテンの長谷部誠選手が手をたたいてチームメイトを鼓舞する姿が印象的でした。
34歳という年齢で、今回が最後のワールドカップになるかもしれない日本代表のキャプテン長谷部誠選手。
誰よりも”最後まで戦い抜く”という長谷部誠選手の強い意志に日本中が感動しましたよね。
長谷部誠は、日本代表史上、最高のキャプテンだと思う。急きょキャプテンに就任した2010年W杯からキャプテンを務め、ロシアW杯では、大会直前に監督が変わる厳しい状況でも、チームを一つにまとめ上げた。もちろん、キャプテンだけの功績ではないが、長谷部でなければ、この結果にはならなかったはず。
— 岩本義弘 (@ganpapa) 2018年7月2日
SNSではこんな投稿が目立ちました。
- 後半AT4分で49分に勝ち越されたのに、すぐに味方を鼓舞してた長谷部ハンパないわ
- 3点目決まってゴール前で倒れたまま動かなかったり項垂れる選手が居る中手を叩いてまだいける!って鼓舞してた長谷部
- ロスタイムのゴールで倒れたり下を見てしまう選手を見た瞬間 ドーハがフラッシュバックした
- 長谷部がまだだって言ってるのを見て日本は成長したなーって思ったよ
長谷部選手は、敗戦が決まったあとすぐにインタビューに応じ「いろんなミスが重なった。勝負への甘さが出た」とかすれた声で答えていました。
敗戦のショックや衝撃の直後に言葉を絞り出すように答える長谷部選手。
日本代表というチームを応援できたことに誇りを感じたという人も多かったのではないでしょうか?
私も長谷部誠選手と同じ静岡県出身で出生地も同じでしかも同世代です。
長谷部選手は本当に静岡県の、藤枝の誇りです!
藤枝市出身、長谷部誠選手。本当にお疲れ様でした。素晴らしいリーダーシップで頑張ってくれたと思います。 pic.twitter.com/6ii93EiG9j
— 日刊スポーツ静岡支局 (@NikkanShizuoka) 2018年7月2日
【ロストフの悲劇】日本がベルギーに逆転負けの悪夢!ドーハとの違いは?
日本代表がワールドカップ史上最強のチームとも言われているベルギーに残り1分で逆転負けの悪夢。
日本代表のロシアワールドカップは、幕を閉じてしまいました。
ロシア・ワールドカップを終えて帰国した日本代表の記者会見で西野監督は次のようにコメントしています。
”ロストフで倒れこんで背中に感じた芝生の感触や見上げた空、ベンチに座っていた居心地の悪いお尻の感触を忘れるなと話した”
”僕(監督)が言わなくても、小さい選手、グループリーグ突破の翌日に話してくれた選手がいたのでみんな分かったと思う。
”ベルギー相手に3点目が取れるとも思える状況で逆転負けした。あれが世界だと。日々鍛えて前にということを感じた”
日本人にとって”ロストフ”という地名、そこで起きたワールドカップ決勝リーグ日本代表の逆転負けの悲劇は心に強く刻まれることになりました。
日本代表と死闘を繰り広げたベルギーというチームも素晴らしかったですね!
ロシアワールドカップではベルギーを応援して、4年後の日本代表に期待しましょう!
ありがとう。
やりきった。
出し切った。
最高に楽しいW杯だった。
こんな下手くそを使ってくれた監督、仲間、いっぱいのエネルギーを送ってくれた皆さんに心から感謝します。 pic.twitter.com/mtae2u7jhY— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) 2018年7月2日
最後までお読みいただきありがとうございました。
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