こはる
書類送検とはその字を通り、事件の捜査書類だけを検察に送ること。
で…気になるのはその後ですよね!
事件が起きた→警察などの捜査機関が捜査した→書類送検された…
で…その後どうなるの〜?
書類送検されても不起訴処分になるのはどんなケースが考えられるのでしょうか?
それから、書類送検されたのに検察から呼び出しや連絡がない場合は…起訴されないと考えて良いのか…
など、書類送検された後どんな処分になるのかはかなり気になるところです。
書類送検のその後を知っていれば、事件のニュースなどもより深く理解することができそう。
今回は、書類送検のその後を追ってみることにしましょう!
もくじ
書類送検後されたらその後どうなる?どんな処分を受けることになるの?
有名人などが書類送検をされたというニュースは日々耳にするけれど…
書類送検されたその後どうなるのか、どんな処分を受けることになるのかは気になるところですよね?
書類送検された後は、警察に変わって検察が事件の捜査をすることになるのですが…どんな捜査が行われているのでしょう?
書類送検されたその後は?書類送検後は検察が事件の捜査をする
書類送検と逮捕の大きな違いは、身柄が拘束されてるかどうかですよね?
逮捕されていない被疑者被疑者(捜査機関から犯罪をしたという疑いをかけられた人)は社会生活を送りながら、警察に呼び出されたら取り調べを受けるという流れになります。
警察は捜査や取り調べの結果の捜査資料を書類にまとめて検察庁に送る手続を行います。
警察が事件について必要な捜査を終えると、事件は書類送検され、今度は検察庁の検察官が事件の捜査を行います。
あなたは、検察官の方がつけているバッジの形が気になったことがありませんか?
私も、木村拓哉さんが主演のドラマ”HERO”のファンだったので、検察官がつけているバッヂはかっこいいなあ〜といつも思っていました。
検察官のバッジは、厳正な検事の職務とその理想像とが相まって”秋霜烈日”のバッジと呼ばれているようです。
秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)とは,秋におりる霜と夏の厳しい日差しのことで,刑罰や志操の厳しさにたとえられています。
警察官が検察官に対して送る処分意見とは?
警察官は検察官に対して処分に関する意見(処分意見)を添えて書類送検を行います。
処分意見の具体的な内容は次のものがあります。
- 厳重処分(起訴を求めるもの)
- 相当処分(検察官の判断に委ねるもの)
- 寛大処分(厳しい処分を求めないもの。起訴猶予を求めるもの)
- しかるべき処分(起訴を求めないもの。嫌疑不十分などの場合)
警察の処分意見には、起訴を求める厳重処分という重い処分から、起訴を求めないしかるべき処分という起訴を求めない意見もあるんですね。
基本的に、検察官は警察の処分意見を尊重します。
ただし、検察官が警察官が添えた処分意見と異なる処分を選択する可能性もあります。
書類送検の後、起訴が決定してしまった場合はどうなる?
書類送検された後、検察にて被疑者に対する起訴・不起訴の判断が下されます。
現在の日本では、起訴された場合の有罪率は統計上は99.9%です。
そのため、有罪判決を回避するために、書類送検後すぐに不起訴を目指す必要があるんですね。
書類送検の後、不起訴になる理由は?
書類送検の後、不起訴にはいくつか理由があります。
書類送検後に不起訴になる理由の多くは起訴猶予と嫌疑不十分です。
- 起訴猶予…起訴して有罪判決を下すことも可能。ただし、特別な事情を考慮し不起訴処分を下す
- 嫌疑不十分…犯罪を立証するための証拠が不十分な場合に不起訴処分を下す
書類送検された後に、もし検察に起訴と判断されてしまったら…有罪判決は99.9%避けられない…
書類送検後に、起訴猶予処分を得るためには、被害者との示談交渉が必須。
書類送検後に不起訴処分を目指すのであれば、弁護士に刑事弁護を依頼するのが現実的といえそうです。
書類送検という言葉は、自分には関係ないや〜と思っていませんか?
実は… 普段の何気ない行動が思わぬ犯罪になってしまっていることもあります(汗)
こちらの動画で気付かずにやっているかもしれない犯罪8選が紹介されていますので参考にして見てくださいね!
例えば有名人が書類送検された時に、その後起訴や不起訴はどのくらいの期間で決まるのか…
注目してニュースなどを見ている人も多いかもしれませんね。
書類が検察に送致されてから、起訴、不起訴が決定するまでの期間はどのくらいなのでしょうか?
書類が検察に送致されてから、起訴、不起訴が決定するまでの期間はどのくらい?
身柄が拘束されていない書類送検になった事件の場合は、被疑者は通常の社会生活を送っているのですが、起訴・不起訴がいつ決定するのかは気になるところですよね?
書類送検された事件の当事者ではなくても、世間を騒がせている大きな事件などは、起訴、不起訴いずれの判断を検察が下すのか注目が集まります。
書類が検察に送致されてから、起訴、不起訴が決定するまでの期間についてみていきましょう。
書類送検後に起訴するかどうか、処分が決まるまでの期間には制限がない
例えば数ヶ月前に起こした事件で被疑者を書類送検した、というニュースを聞いたことはありませんか?
実は、書類送検になった事件の場合は書類送検までの期間も書類送検後に起訴するかどうかの処分が決まるまでの期間も、制限がないのです。
書類送検の場合は、被疑者を逮捕せずに捜査を行うため、被疑者の体の自由を拘束しているわけではありません。
そのため、書類送検になった事件の場合、事件が起きてから数ヶ月後に被疑者を書類送検するケースがあるんですね。
書類送検された後に起訴になるか不起訴になるかの期間はわからないにしても、不起訴や起訴猶予になるためにできることはあるのでしょうか?
書類送検された場合に不起訴処分を得るためにすべきことについてみていきましょう!
書類送検された後、不起訴や起訴猶予になるためにすべきことは?
書類送検が行われると事件は警察から検察に移り、裁判にするか否かを検察が判断する段階になります。
書類送検になった事件は、逮捕して身柄を拘束する事件とは違うため、比較的罪が軽く、起訴になることは少ないと思っていませんか?
実は、書類送検となった事件でも起訴処分となることは珍しいことではありません。
実際に検察に送検されたうちの3分の1程度の事件が起訴処分になっているのだそう。
では、書類送検された場合、不起訴処分を得るためには何をすればよいのでしょうか?
被害者との示談を成立させることが必須
被害者がいる事件で書類送検になった場合は、不起訴処分のためには被害者との示談を成立させることが必須です。
被害者との示談を成立させて不起訴処分を得るのに重要なのは次の2つです。
- 被害者の被害が回復されていること
- 被害者の処罰感情がないこと
被害者と示談を成立させたい場合は被害者と加害者とが直接話し合っても難しい場合もあります。
被害者と加害者とが直接話し合っても示談に至らない場合は、弁護士に依頼して示談を含む弁護活動を行ってもらう必要があるといえます。
書類送検をされた後の流れとしては、被疑者は社会生活を送りながら、検察から呼び出しや連絡の度に捜査に応じることになります。
しかし、書類送検された後、検察から呼び出しや連絡がない場合は処分はどうなってしまうのでしょうか…?
書類送検された後、検察から呼び出しや連絡がない場合は処分はどうなる?
起訴、不起訴が決まるまでの時間に特に制限のない書類送検となった事件。
事件によっては、検察から呼び出しや連絡がない…ということもあるそう。
検察からの呼び出しや連絡がなければ不起訴処分と考えて良いのでしょうか?
検察からの呼び出しや連絡がなければ必ず不起訴処分だというわけではない!
実は、書類送検になった事件の捜査は、検察のその時の忙しさや処理の状況によって大きく進捗が変わってくることがあります。
そのため、書類送検になった事件での取り調べの中で、検察からの呼び出しや連絡が数ヶ月経ってもないというケースも考えられます。
一般的には書類送検になった事件の場合、数ヶ月以内には検察から何らかの呼び出しや連絡があるとされています。
ただし、この数字はあくまでも目安なので、検察からの呼び出しや連絡が1年以上かかってもおかしくないとはいえます。
また、書類送検後に検察からの呼び出しがなく不起訴処分になる可能性もあります
あくまでも検察の判断によるところなので、書類送検された後、検察から呼び出しや連絡がないからといって不起訴が決まるわけではないといえます。
書類送検されたらその後どうなる?検察からの呼び出しがなければ不起訴処分?まとめ
世間で話題になった事件が、書類送検されたその後どうなるかは、かなり気になるところですよね?
現在の日本では、起訴された場合の有罪率は統計上は99.9%です。
その数値からも、事件を起こして書類送検されてしまったら有罪判決を回避するために書類送検後すぐに不起訴を目指す必要があるんですね!
また、書類送検後の捜査はあくまでも検察の判断によるところです。
書類送検された後、検察から呼び出しや連絡はいつあるのかわかりませんし、検察からの呼び出しや連絡ががないからといって不起訴が決まるわけではないといえます。
書類送検された後どうなるかについて、疑問は解決していただけたでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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