こはる
阪神淡路大震災、中越地震、東日本大震災、熊本地震などの地震に見舞われえてきた日本。
そして30年以内に7割〜8割の確率で起きると想定される南海トラフ巨大地震。
日本に住んでいる限り、地震から逃れることはできないといっても過言ではありません。
ある程度大きな揺れがおさまった時も
”あ〜、地震の大きな揺れがおさまったからもう大丈夫”とは思ってはいけません。
大きな地震が発生した時にさらに怖いのが余震です。
大きな地震が発生した時、地震が一度きりでおさまるということはかなり少ないのです。
日本は地震活動が活発で回数も多い国です。
地震の規模はさまざまですが、中には東日本大震災などのクラスの揺れが起きる地震も含まれます。
この数年に日本で発生した地震といえばまず思い浮かぶのが
- 2011年 東日本大震災
- 2016年 熊本地震
ではないでしょうか?
この2つの地震でも、規模の小さなものから本震に近いほど大きな規模のものまで余震がかなりの回数で発生しているのです。
特に熊本地震の場合、2016年4月14日に最大震度7の地震が発生した後、その2日後の4月16日に再び最大震度6強の地震が発生しました。
その時にあらためて、本震以外の地震(余震や前震)がどんなに恐ろしいことかを理解した方も多いのではないでしょうか?
大きな地震があった時には地震の揺れが一旦おさまったことに安堵せず、必ず余震に気をつけて行動しなければいけません。
本震だけでなく、余震のレベルや余震が起きた時の行動によっては命に関わってくる問題です。
では、大きな地震の後の余震にはいつまで気をつけるべきなのでしょう?
余震が発生する確率はどのくらいなのでしょう?
大きな地震があった後に余震が続くような場合には、どのようなことに気をつければ被害を最小限にすることができるのでしょうか?
もくじ
余震って何?本震とどう違うの?
大きな地震が発生したら、地震の規模の大きさに関わらず必ず余震があると意識しておきましょう。
最初に大きな地震(本震)が発生した後、ほとんどの場合に余震が発生すると言われています。
”本震””余震”という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
本震と余震の違いは?
- 最初に起きた大きな地震=本震
- その後に起こる地震=余震
余震は活断層の長さによって広範囲に渡ります。
例えば東日本大震災の余震は本震(2011年3月11日)発生した後、震度1以上の余震は約5年の間に1万回以上も起きているのです。
余震はなぜ発生するの?活断層との関係は?
本震の後にも揺れが続く余震はなぜ起こるのでしょうか?
余震がなぜ発生するかを簡単にご説明します。
震源域の周辺の活断層が歪みを元に戻そうとして動くことで余震が発生する
地表に埋まっている固い活断層が動いて、少しずつ歪みが発生することで地震が起きます。
地震の揺れは活断層の歪みが少しずつ大きくなって、耐えきれなくなった部分が割れてしまい大きな力が加わることで発生するものです。
活断層が割れた部分は地震の震源域となるということですね。
規模の大きな地震の場合は本震が発生した時に震源地の歪みはある程度解消されると言われています。
でも、震源域の周辺の活断層は歪みができた状態のまま残っていることになります。
そして、震源域の周辺の活断層が歪みを元に戻そうとして動くことで、余震が発生するとされています。
余震の発生率はどのくらい?震源地から離れた地域でも余震が発生する?
規模の大きな地震が発生した時には、最初に大きな地震(本震)が発生した後、ほとんどの場合に余震の発生があるとされています。
ほとんどの場合に本震の後に余震の発生があると言われても…一体どのくらいの確率で余震がくるの?
どのくらいの確率で余震が発生するのかを知っておきたいですよね?
余震が発生する確率は活断層の長さによっても変わる
本震が発生した後、余震が発生する確率は定かにはされていません。
しかし、規模の大きな地震になるほどかなり高い確率で余震が発生すると考えておいて下さい。
ただし、余震の範囲は活断層の長さによっても変わり、断層が長く続いていれば震源地から離れた地域でも余震が発生することもあります。
余震によるさらなる被害が拡大するケースもある
規模の大きな地震が発生した時には、活断層周辺の地域にお住いの方は必ず余震に注意する必要があります。
余震は震度1程度の揺れから、本震の揺れに近いものまで規模は様々です。
熊本地震のように、規模の大きな本震が発生してる場合は大きな余震が起きる可能性もあるのです。
そして、余震が起きた時に特に注意しなければならないのが余震が原因の被害です。
- 本震の時の被害で家屋の倒壊などの恐れがある
- 津波による被害が起こりやすくなる
- 土砂災害などが発生しやすくなっている
など、余震によってさらに被害が拡大してしまうことがあるからです。
余震は一体いつまで続くの?余震に注意が必要なのはいつからいつまで?
大きな地震(本震)が発生して怖い思いをしたり地震の被害にあったのに、余震やさらなる被害に怯えなければならないのは精神的、肉体的にかなり辛いですよね…
規模の大きな地震が発生した後は余震に注意するようにと、テレビやラジオでも繰り返し伝えられています。
余震は一体いつまで続くものなのでしょうか?
余震が続く期間は断定できない
余震がいつまで続くのか、どのくらいの期間で発生するかということは明確な答えがありません。
ただし、余震が発生しやすいのは一般的には地震発生から1週間程度といわれています。
特に本震の直後は余震が発生する可能性が非常に高まっています。
本震の後最低でも1週間は余震やさらなる被害に気をつけて過ごしましょう。
余震による被害を最小限に防ぐ!正しい情報の確保と避難の準備は必須!
規模の大きな地震が発生した後は、本震の後の余震でさらなる被害が拡大する可能性が高まることや、いつ余震があるかわからないことを意識して生活する必要があります。
本震が起きた後はまず最低でも1週間は余震に気をつけて過ごし、余震によるさらなる被害を未然に防ぎましょう。
余震による被害を最小限に防ぐには、どのようなことに気をつけるべきなのでしょう?
まず正しい情報を得る(おすすめはラジオ)
大きな地震が発生した後は、まずは正しい情報を確保することを忘れないでください。
スマホやインターネットでも情報収集はできますが、地震発生直後は回線が混み合っていたりネットがつながりにくいこともあります。
また、2016年の熊本地震以降、地震発生直後にSNSなどでデマが拡散されることが多いです。
地震発生直後のネットの情報を全て鵜呑みにするのはおすすめできません。
私のおすすめは、乾電池のみでいつでもどこでも聞くことができる携帯ラジオです。
ラジオからの情報ならネット違い正確な情報をいち早く知ることができます。
- 被害はどの程度なのか
- 救援物資や避難場所の状況はどうか
- 行政はどのような対応をしているか
などの正確な状況を把握しましょう。
本震で被害があまりない場合でも余震で被害が広がってしまう場合があるため、常に最新で正確な情報を知っておく必要があるのです。
すぐに避難できる状態を作っておく
本震で家屋などの倒壊がない場合や様々な事情から、本震が起きた後も避難所などには避難せず自宅で生活するという方も多いと思います。
その場合には余震が発生した際にどう行動するかをきちんとイメージしておきましょう。
持ち物を揃えたり段取りを考えておくことで余震が起きた時も落ち着いて行動することができ、被害を防ぐことにもつながります。
地震が発生したらまずは何よりも命を守ること、安全を最優先に考えて”自分はなんとかなる”と過信しないでください。
まずは避難する場合の持ち物を揃え、すぐに避難できる状態を作っておきます。
余震はいつまで続く?余震の期間や発生率は?本震と同規模の余震の被害に注意!まとめ
私は以前、外国人の知人から”日本はとても豊かで刺激的な国だから旅行に行ってみたいけど地震が怖い”と言われたことがあります。
その時、”地震なんて心配ないから日本においでよ!”とは言えない自分がいました。
日本にいる限り、数分後に発生していてもおかしくないのが巨大地震という自然災害です。
実際に、死者や行方不明者を出し大きな被害のある規模の大きな地震は数年に一度起きていますし、ニュースやラジオでは月に何度も地震速報が出ています。
そして、本当に大きな地震が発生してしまった時には、本震の揺れが収まったら地震は終わりではなくかなりの高確率で余震が発生することを忘れてはいけません。
地震に対してどのように準備をしておくべきか、本震、余震で被害を最小限にするにはどうしたら良いかを考える必要があります。
南海トラフ巨大地震、首都直下地震などの被害が大きいと予測される地震に備えて、事前の備えをもう一度確認してみましょう。
地震に対して”自分は大丈夫”と過信する人が1人でも減ることが減災につながるのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメントを残す