こはる
浪人に対して、あなたはどんなイメージを持っていますか?
おそらくあまりいいイメージを持っていないかもしれませんね…
もし、自分自身がまたはお子さんがいる場合はお子さんが大学受験に不合格で浪人することが決まった時ショックを受けるかもしれません。
もちろん私自身も大学受験に失敗し、浪人生活の中でもちろん辛かったこともあります。
でも、大学受験から10年以上経って振り返ってみると、浪人したことで得られたこともあったし浪人することでその後の人生にへのダメージやハンデもほぼなかったのです。
浪人が絶対おすすめ!というわけではなくもちろん理想は現役合格ですが…
浪人を実際に経験してみると、はじめに抱いていた浪人のイメージと実際の浪人生としての生活はかなり違ったな〜というのが本音です。
今回は、私の体験を踏まえて浪人のメリットやデメリット、浪人生活を経て感じたことなどをお伝えします。
浪人することで得ることのできるメリットは?
浪人…まずこの言葉の響きがちょっと微妙なんですよね…
大学受験で浪人している人の多くが予備校に通っているので自分のことを浪人生とは言わず”予備校生”と言ったりしますよね。
特に受験生時代は、浪人したくない!浪人を避けたいと必死で勉強することも多く、浪人はメリットがないと思いがちです。
浪人はデメリットばかりのように思われますが、人生の中で1年、2年大学に進学するのを遅らせると同時に現役生とは違う経験ができるという考え方もあります。
実際に私が浪人を経験して感じた、浪人することで得ることのできたメリットについてお伝えします。
浪人は自分の本当に入学したい学校への再チャレンジできる貴重な機会!
まず、なんのために浪人するか…それを考えてみてください。
もちろん、自分の本当に入学したい大学に入学するためですよね?
浪人という時間は、本当に希望する大学に合格するため、もう一年間勉強して合格レベルまで学力を上げるためにがんばるための時間。
少子化の現代、おそらく大学でも学校を選ばなければ学力のレベルがある程度あるなら合格できる学校もあるかもしれません。
でも、やっぱり自分の第一志望の大学に入学したいですよね?
志望校に絶対入学する!という強い希望がある場合にはやはり浪人を選択して再チャレンジすることをおすすめします。
浪人生活って実際どんな感じ?と思われる方はこちらの動画で”浪人生あるある”をチェックしてみてください。
かなり笑えます…
現役生時代には手が届かなった希望の大学に再チャレンジできるということは、浪人をする上で一番のメリットであるといえます。
その後の人生においても後悔しない!
もしも私が、浪人という選択をせず現役合格ができた”滑り止め”の大学に進学していたら、10年、20年後になってもしかしたら後悔をしているかもしれません。
現役生での受験の時に、希望の大学に合格できず、かつ浪人をしないと選択するとなると…
滑り止めの大学、要するに行きたくはなかった大学に行くことになり兼ねません。
希望大学ではなく滑り止めの大学に進学するのが必ずしも間違っているとはいえません。
実際に私の友人でも、浪人をせず滑り止めの大学に入学したけど、学業もサークル活動やバイトなども全て充実していた!という大学生活を送った人もいます。
でも、人生という長いスパンで考えた時、滑り止めの大学に進学したことを後悔しそうな自分がいるなら…
浪人を選ぶということは妥協しない!という強い意志を持って進むことでもあります。
私個人の意見としては、浪人を選択せずにいつまでも”あの時浪人を選んでいれば”と思うくらいなら、浪人を選択して後悔する方がマシ(!)なのです。
予備校で出会った友達は一生の仲間になる!
浪人生というと、辛く、厳しく長い浪人生活を1人で孤独に耐え抜くというイメージがありませんか?
私の場合は浪人時代に予備校に通っていて、もちろん予備校には友達作りのために通っていたわけではないのですが…
気がついたら予備校でそれまでの学生時代とは違う友達ができて、その友達がいたから浪人生活を乗り切れたと言っても過言ではないほど心の支えになってくれました。
お互いに”浪人生”という、不安定な立場にいるからこそ、仲間がいてくれるというのは心強いですし励みになります。
予備校で出会った友達とは浪人が終わってからも付き合いが続いていて、今でも本当に仲の良い大切な友人です。
自分の学力、成績が上がって行くのが地味に楽しい!
私の場合浪人生活を選び、勉強一本!の生活に入ると、成績が上がって模試の判定もどんどん良くなっていきました。
自分が今やっている勉強や、自分が選んだ道は間違っていなかった、と思う気持ちは自信につながりますし、地味ですが浪人生活が楽しくなってきます。
予備校の授業は高校の授業と違い、大学受験に合格するためのものなのできちんと努力すれば必ず成績は上がっていくといえます。
私は浪人生活を通じてはじめて”勉強って楽しいんだ!”ということに気づけたような気がします。
浪人することのデメリットは?
浪人することによりデメリットももちろん浪人生活で経験してきました。
デメリットの面も避けては通れないのが浪人生活。
浪人生活をすることはどんなデメリットがあるのかを包み隠さずご紹介します。
浪人はとにかくお金がかかる
浪人期間中にどのような学習スタイルを選択するかにもよりますが、浪人するということはそれなりにお金がかかることになります。
予備校に通うことになれば、目指す学部にもよりますが年間約70万円前後の学費がかかります。
他にも模試や特別授業など何かとお金のかかる浪人生活。
高校を卒業したばかりの浪人生が用意できる金額ではないので、親が用意することになるかと思います。
浪人を選択する時、親にとってかなり経済的に負担をかけてしまうのでは…と思って浪人を悩んでしまう気持ちもわかります。
それから、高校までは学校で用意された教科書で勉強すれば良かったのに対して浪人生は自分で参考書などを買い揃えないといけません。
浪人生活を送りながらアルバイトをするという選択もあるけれど、肝心の勉強の時間が減ってしまえば本末転倒。
浪人生活を送る上でかなりデメリットになると言えるのがやっぱり金銭面の問題なのですね。
もし再受験しても希望の学校に不合格だったら…
私自身、浪人生活を送ったことで第一志望の大学に合格できたので、今まで”浪人→第一志望の大学に合格”という流れを前提にお話してきました。
しかし…現実は浪人生の努力が必ず実る訳ではないのです。
2回目の受験も不合格になってしまったり、2浪…3浪と浪人生活を繰り返すことになってしまう人もいるのです。
特に、芸術大学の東大とも言われている東京藝術大学は多浪(3浪以上)している受験生が多くいると言われています。
実は、浪人生=勉強に専念できるから成績がどんどん面白いように上がるわけではないのです。
多くの制限がある高校生時代の方が、勉強にも集中して取り組むことができたという浪人生もいるほど!
浪人生になると1年という時間が無限のように長く感じられるので”時間はたっぷりある”と錯覚しがちですしね。
浪人することの最大のデメリットになるかもしれないのが1年間努力したのに結果が実らず、志望した大学に不合格になってしまうことかもしれません。
ただし、希望の大学に2度目のチャレンジでも不合格という現実も、全く無駄な経験になってしまうのかといえばそうではないと思います。
浪人生活を通じて得た様々な経験は、その後の人生にもいきてくると考えたいですね。
受験が近づいてくるとプレッシャーがとにかく半端ない!
浪人生活の中で絶対に避けられないもの…それがプレッシャーです。
浪人生活の間ずっと、希望の大学になんとしてでも合格しなければ…予備校の費用を出してくれた両親に申し訳ない…応援してくれた人に対して申し訳ない
そんなプレッシャーに常に苛まれているかというと実はそうでもないのです(笑)
浪人生活が始まった当初は、まだ1年という猶予があると思いますし予備校生活でも友人ができたりして、辛い浪人生活の中でもホッとする時間があったりもします。
でも、あっという間にやってくる2度目の受験シーズン。
浪人生にとっては特に冬が近づいて来る頃からのプレッシャーは現役生の頃の比ではありません。
そして、プレッシャーに耐えきれずに志望校のランクを下げてしまったりする浪人生も少なくないのです。
浪人生のあのプレッシャーは、もう2度と経験したくないと思いますね〜(汗)
浪人生活は辛い?楽しい?浪人あるあるやメリットデメリットを経験者が語る!まとめ
浪人をするという決断は、とても勇気のいるものです。
なぜなら、浪人を選んで1年間勉強に時間とお金を費やしたとしても志望の大学に絶対に合格できるという保証はどこにもありません。
しかも大学を受験できるチャンスは年に1度だけ…
もしまた失敗してしまったら…・そう考えた時のプレッシャーは浪人生自身にのしかかってきます。
ですが、浪人を通じて学ぶことは勉強以外にもありますし、浪人生時代の経験は人生のかけがえのない財産にもなります。
後悔のない選択をして充実した大学生活を送りたいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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