私の友人に、11月生まれなのに”さくら”という名前の女の子がいます。
”さくら”という名前がとても可愛いので、名前の由来を聞いたところ、
「お母さんが桜の花が特別に大好きで、女の子には”さくら”という名前をつけたいとずっと思っていたから！」
とのことでした。
さくらちゃんのお母さんだけでなく日本人が好きな花の第1位は桜！
統計によると、花の中で桜が一番好きと答える日本人は、全体の半数以上を占めるんだとか！
日本人はなぜ、こんなにも桜を特別に思い、桜に魅せらているのでしょうか？
日本以外の国では、桜は日本のように特別に愛されている花なの？
桜のお花見をするのって日本人だけ…？
お花見の時期になると不思議に思っていたという方も多いはず。
実は日本人が桜を特別に愛でるのは、日本人の国民性や精神性、受け継がれてきた日本の文化が大きく関わっているのです！
もくじ
日本人が桜を特別に好きな理由３つ！
日本人が特別に桜を愛でる理由は3つあります。
桜の容姿の美しさ
可憐で控えめな美しさを感じさせる薄いピンクの桜の花びら。
もし桜の花の色がショッキングピンクだったら…
果たしてこれほどまでに日本人に特別に思われ、愛されたのでしょうか？
薄いピンク色以外の桜…
あんまり想像できないですよね？（汗）
桜の容姿は、控えめであることが美しいとされる日本人の意識と重なるんですね。
日本人は昔からとっても働き者。
時が経つのも、季節が巡るのも忘れるほど忙しい生活の中で、桜の花の美しさは特別な心の拠り所だったのかもしれませんね。
桜の命の儚さ
桜の花びらが散ってしまうのはあっという間ですよね。
満開になったと思ったら、強い雨風で次の日はすっかり見頃を終えている可能性もあるというあっけなさ！
そんな桜の命の儚さが、私たち日本人を花見へと駆り立てるのです。
明日はお花見だ〜という時に限って、夜雨が降った時の絶望感と言ったら…
日本人にとって世界の終わりに匹敵するくらいに特別な悲しみでしょう…（汗）
桜の咲く春を待ちわびる感情
寒さが厳しい冬は、風景から彩りを奪い、人の心も閉ざされるような気がするのは私だけでしょうか？
春を待ち焦がれる気持ちも、多くの日本人が感じているはず。
その春の到来と共に訪れる桜は、まさに特別なごほうびですね！
あなたも桜の花を見ていると、私たち日本人の国民性に似通ったものがあるな〜と感じたことはありませんか？
私たち日本人が桜に対して特別な感情を抱くのは、日本人の国民性とも関わりがありそう…
日本人が桜を特別に好きだと思うのは国民性？
花は不思議にその国の国民性を表します。
日本人が桜を特別に好きなのは、日本人の国民性と大きく関わっているようです。
桜の姿は和を重んじる日本の国民性そのもの！
桜の花は一つだけ見るとそれほど目立たないけれども、たくさんあると急に存在感を発揮します。
日本人は”個”よりも”調和”。
人と人との”絆”を大切にする国民性です。
桜の姿は、そんな日本人の国民性によく似ていますね。
私は以前個人主義の意識が強いドイツに短期滞在した時、改めて”ああ、日本人の和を重んじる感じって、やっぱり最高だな〜”と思わされました。
桜の美しさが散り際にあることも、日本人の国民性と関わっている
花冷えという言葉があるように、３月終わりから４月初め頃は急に天気が荒れたりします。
風も強く、せっかく満開に咲いた桜の花が散ってしまうことも…
しかし、咲いたばかりの桜が雨風に散る様子は、苦難に黙って耐える日本人のようでもあります。
桜の美しさは、その散り際にこそあります。
多くの花は、しぼみ、腐敗臭を漂わせて枯れていきますよね？
でも、桜はけっしてそんな姿を見せません。
美しい花びらを舞い散らせて終わり、その後、夏の訪れを告げるかのような葉桜に変わります。
日本人は、自己主張せずに耐えて潔く散っていく桜に、自分たちの国民性を重ね合わせているのかもしれません。
私もそんな桜の姿を見習わなくては…（汗）
桜の散り方は、日本人の死生観を表している
桜の散り方は、日本人の死生観を表しているのです。
この世は移りゆくもので、栄える時代があれば、衰退する時代もある。
そんな風に、国語や歴史の授業で習ったこと…
覚えてますか…？（汗）
桜はすぐに散ってしまうけれど、生きている間は醜い姿をさらさず美しくあろうとする。
そんな美意識が日本人の国民性と重なりますね。
春のプレゼントや手みやげなどの贈り物には、春らしい桜の香りのするアイテムがおすすめ！
日本人にとって桜が特別なのは、国民性だけでなく、日本人の精神性とも関係しています。
日本人はどんなところに、自分たちの精神性と桜を重ね合わせているのでしょうか？
日本人が桜が特別に好きなのは、日本人の精神性と関係してる？
日本人にとって桜が特別なのは、日本人の精神性とも関係しています。
日本人ならではの繊細さや感性が桜の姿と重なる気がしますね。
日本人の精神性を象徴する桜
現在でも、桜は日本人の精神を象徴するものして良く取り上げられています。
- 咲いている様の美しさ
- 花を咲かすために持てる全ての力を使う生命力の強さ
- 咲いてから散るまでの移ろいゆく様
- 咲き終えた後には潔く散る姿を美しいと考えること
”桜”という言葉が入る四字熟語の一つに桜梅桃李（おうばいとうり）という言葉があります。
松坂桃李じゃないよ（笑）
桜梅桃李とは、桜、梅、桃、李（すもも）のこと。転じて、それぞれが独自の花を咲かせる、という意味です。
言い方を変えてみると”自分の使命を果たすこと”という意味にも捉えられます。
日本人は桜の花を通じて、他者を尊重しながら自分の花を咲かせるという精神性を養ってきたのかもしれませんね。
日本人として、日本の行事の由来や意味はしっかりと次の世代に受け継いで行きたいもの。
たとえば、春の女の子のお祭りであるひな祭りもそのひとつです。
桜は日本人が自信を持って誇れる日本の文化のひとつです。
桜が時代を超えて特別に日本人に愛されきた理由をお伝えします！
日本人にとって桜は特別な日本の文化！時代を超えて桜が特別に愛されて来た理由！
桜の花やお花見ほど、日本人の生活にとけこんでいる伝統文化はないのではないでしょうか？
古くから日本人に愛されてきた桜の花ですが、この伝統文化が時代を超えて日本人に愛されてきたのには理由があります。
桜の花を愛でて四季を楽しむという日本の文化
日本人は季節の移り変わりや自然の変化に敏感で、それを情緒的に捉えるという日本文化の中で生きてきました。
例えば、近所の人とばったり出くわして話題に困ることってないですか？
私はしょっちゅうです（笑）
県外から来た私は、高齢の方の方言が良くわからないんですよね〜（汗）
そんな時にはお天気や季節の話題を出すことで、お互いに穏やかな気持ちで会話することができます。
桜の花見においてのマナーの良さという日本の文化
花見が日本全国どこでも楽しめるのは、日本人のマナーの良さのおかげ！
桜が折られて傷つけられることなく、美しい花を観賞できるのも日本人のマナーの良さがあってのこと。
花見の場所で犯罪が発生したり、ごみが散乱するなどの問題が多く見られる場合はお花見ができなくなってしまうかもしれません。
お花見の席で荷物をおいたままトイレなどに立っても、誰からも荷物が奪われてない…
日本では当たり前すぎることですが、海外に行ってみるとそれがいかに貴重ですばらしいことなのかわかりますよ！（汗）
花見に欠かせない弁当という日本の文化
日本で花見が楽しまれる理由のひとつは、お弁当という日本文化の発展にあると言えます。
正直、私が一番楽しみにしてるのはお弁当かも…（笑）
最近では海外でも、日本のマンガを通して“BENTO”が知られるようになりましたが、まだまだ弁当は外国人にとっては目新しいものです。
冷めたものを食べる習慣があまりない海外では、ピクニックで食べるものと言えば、サンドウィッチとスナック菓子…
なんとなく華が欠けてますよねえ〜(~_~;)
日本人としては、唐揚げや卵焼きを食べたいですよね（笑）
花粉症の時期は気合いを入れてお弁当を作るぞ〜という方は、揚げ物の基本やコツを押さえておきましょう！
天ぷらやエビフライなど、揚げ物が上手になると、家で高級料亭（風）気分を味わえます（笑）
日本のお弁当は色味も華やかで、ビニールシートに広げるだけで何だか楽しい気分になりますよね。
日本で楽しくお花見ができるのは、お弁当という素晴らしい日本文化があるからです。
日本人にとって特別な桜は、海外の人にはどう映っているのでしょうか？
桜の花を特別に思うのは日本だけの文化？
海外でもお花見はあるの？
最後にみていくことにしましょう！
日本人にとって特別な桜は海外の人にはどう映ってるの？海外の反応は？
日本人が桜を特別に好きな気持ちは海外にも伝わっています。
最近では日本で桜を見てみたい！日本のお花見を楽しんでみたい！という理由で桜の時期に来日する外国人がいるほど！
実際に海外の方には日本の桜やお花見はどう映っているのでしょうか？
桜前線の存在に海外の方はびっくり！
海外の方が驚くのが、テレビやネットのニュースで桜の開花情報、が配信されるということ。
桜の開花予想を”桜前線”というのにもびっくりするんだとか！
確かに…桜前線って私たち日本人は当たり前に使ってますが…
桜前線という言葉を考えた人…天才でしょ（笑）
注：桜前線という言葉は1967年（昭和42年）頃に誕生したマスメディアによる造語で気象庁の公式用語ではありません！
海外の方は待ち遠しそうに桜前線をチェックする日本人の様子を見て
”日本人にとって桜とは、本当に特別な存在なんだな〜”
としみじみ感じ入るのだそう。
前日からお花見の場所取りをする日本人に、海外の方はびっくり！
お花見の人気スポットとなれば場所の争奪戦が繰り広げられますよね。
前日からブルーシートなどを広げて場所取りをする日本人の様子を見て海外の人はとても驚くそう。
普段は桜の花のように控えめな日本人ですが、お花見の場所取りとなれば必死ですからね（汗）
公共の場で飲酒ができるのが海外の人にはうれしすぎる！
日本のお花見の光景を見て海外の方が最も驚くことのひとつが、たくさんの人が桜の木の下でお酒を楽しんでいるということ。
海外では公園など公共の場での飲酒が禁止されている国も多いため、桜を見ながら楽しそうにお酒を飲んで盛り上がる日本人を見て驚くそうです。
日本人はシャイでおとなしいと聞いていたのに、公園でお酒を飲んでドンチャン騒ぎしている様子を見て、イメージとのギャップに驚いた！という声もあるんだとか！（笑）
お花見の時くらい羽目を外させてくれ〜というのが日本人の本音でしょうか…？（笑）
海外では桜をどのように楽しんでる？
最近は日本の文化が海外でも認知されるようになってきていて、海外でも”Hanami”が浸透し始めています。
日本とは違ったアレンジになっていることもあるようですが、お花見が広まっていくのは日本人としてうれしいことですよね！
フランスのお花見
フランスのお花見はピクニック形式が一般的！
こちらは、フランス・パリのお花見の様子がとてもよく分かる３分２４秒のオススメ動画です♪♪
海外でもお花見を楽しんでいる様子がよく伝わってきますのでぜひご覧ください＾＾
日本のお花見に近いですね！
コスプレとかしてるところが若干お花見の趣旨から逸れている気もしますが…まあそこは大目にみましょう（笑）
日本のお花見とハロウィンを合体させたかのようなお花見が繰り広げられているんですね（笑）
日本人が桜を特別に好きな理由！国民性や精神性、日本文化の影響？まとめ
2012年の発売以降国民的ベストセラーになった【置かれた場所で咲きなさい】という名著があります。
日本人が特別に好きな桜の花は、【置かれた場所で咲く】ことを選び、儚い命を全うします。
あなたが置かれた状況がいくら逆境でも、そこで咲く努力をすること。
人はどんなところでも幸せになれる。
そんなことを、桜の花は私たち日本人に教えてくれているのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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