こはる
あなたは、HSPという言葉を聞いたことがありますか?
HSPとは
- Highly(ハイアリー:高い)
- Sensitive(センシティブ:繊細な)
- Person(パーソン:人)
つまりHSPとは、繊細で敏感、そして感受性が豊かな人という意味です。
要するにひとことで言うと“とても敏感すぎる人”のことを指します。
そしてHSPの人は何かしら”生きづらさ”を抱えて生きていることが多いとも言われています。
私自身が、とても敏感で感受性が強い方で”自分は変なのかな?”と常に生きづらさを感じて過ごしてきました。
学生時代も、社会人になってからも、自分は周りからずれているのではないか、と思い時には自分を責めたこともあります。
でも、HSPのことを知り、自分と同じようなことで悩んでいる人が実は多いのだということを知ってからかなり心が楽になったように思います。
今回は、そんな“とても敏感すぎる人”HSPについてお届けします。
もくじ
HSPって病気なの?
HSPは、アメリカの心理学者であるアーロン博士が提唱した人の特徴を表す言葉です。
人間には五感や身体的な感覚や脳の働きによる記憶が想像する力がありますよね?
その他に第六感と呼ばれる超感覚なども存在すると言われています。
HSPの人はこれらの刺激を受けたとき、他の人より強い反応が起こり動揺や疲れを感じやすいという特徴があるそう。
アメリカでは、HSPの人は5人に1人の割合で存在するとも言われています。
そして、日本は協調性や調和を重んじる国民性もあって、日本人のHSPの割合はアメリカよりもっと高い可能性があるといわれています。
HSPは病気ではなく、その人の特徴
HSPは病気ではありません。
HSPは生まれながらにして感情や行動・刺激に対して敏感な特徴のこと。
HSPは先天的なものであって、その人の持つ”特徴”なのです。
HSPは後天的に形成される性格や生活環境とは違います。
なぜ、HSPの人は生きづらさを感じるの?
心理学者の研究によると、どの国でも15−20%の割合でHSPがいることがわかってます。
HSPでない人(非HSP)が全く気にも留めないようなことでも、HSPの人ははふとしたことで敏感に反応をして気になります。
15−20%の割合でHSPがいるこということは、 社会全体のおよそ80%がHSPではない人(非HSP)ということになりますよね?
つまり、HSPの人たちはそうでない人(非HSP)たちと生きていくことで周りと自分を比較し生きづらさを感じてしまっているといえます。
HSPの人は敏感さゆえ感受性が強く、必要以上にエネルギーを消費しているため、疲れやすいです。
でも、世の中のスタンダートはいつだって、HSPでない人(非HSP)中心に決まっているような気がします。
HSPの人が非HSPの人に合わせないと、”変わっている”とか”協調性がない”などと言われがちです。
HSPでない人の存在が、HSPの人の生きづらさを作っている原因になっているのではないでしょうか?
HSPの人の特徴とは?
HSPの人はどんな特徴を持っているのでしょうか?
HSPの人は全体の5人に1人とも言われているので、もちろん人それぞれ性格の違いはあると思います。
HSPの人の代表的な特徴をご紹介します。
HSPの人は争わず静かに1人で自分を見つめることができる
- 物事の本質を鋭く感じ取ることができる。
- 静かな環境が好き。
- 勉強ができる子が多い。
- 人と常に争うようなことを嫌う
- 疲れたら一人になって充電したくなる
- 行動するより観察することの方が多い。
- イベントや人に会うことが重なると1人になりたくなる。
- 即決派ではなく慎重派
- せかせかしている人や空気が苦手
HSPの人は繊細で敏感、感受性が強いという特徴を持っています。
HSPの人は人と争わず、静かに1人で自分を見つめることができる人であるといえますね。
その生きづらさはもしかしてHSPかも…!HSPの自己診断チェックリスト
今生きづらさを感じているという方は、その生きづらさの正体はもしかしてHSPだからかもしれません。
もしかして自分はHSPであるかもしれない、という方は次のHSPの自己診断チェックリストでいくつ当てはまるかをテストしてみてください。
自分のことを変わり者だと思ったことがある
HSPの人は自分を”普通”という枠に当てはめることを難しいと感じています。
そのため学校や職場などの集団行動が必須の環境の中で、自分と周りに大きな隔たりがあると感じることも。
クラスメイトや同僚、先輩や上司などと上手くコミュニケーションが取れないことに大きなストレスを感じます。
そして、いつしか自分は”変わり者”だから周りから受け入れられないのでは?と考えるようになります。
チームプレーが苦手
HSPの人はチームプレーが苦手です。
例えば、チームで行うスポーツなどが私はとっても苦手です。
スポーツは水泳やマラソンなど1人でできる競技を好みます。
サッカーやバスケットボールなど、チームで行うスポーツの場合、周囲で起こっていることに意識を集中し続けなければいけませんよね?
HSPの人にとっては、周囲で起こっていることに意識を集中し続けなければいけない状況が続くことはかなり疲れるのです。
私自身はスノボーや水泳など水泳自体は好きですが、自分の苦手な球技などを強制的にやらされる体育の授業が大嫌いでした。
特に闘争心をむき出しにしないと勝てないバスケットボールやサッカーが苦手でした・・
細かいところに目が行く
HSPの人は人が気づかないような細かいところに目がいきます。
私は良く、人が覚えていないことをよく覚えているね!と言われます。
確かに…一度人の名前や出身地、誕生日などを聞いたらまず忘れることはありません。
他には、カフェなどに行った時にもお店のとても細かいところが気になってソワソワします。
このような特徴も、敏感で高い感受性を持つHSPの特徴といえますね。
人の気持ちに敏感で観察力が高い
HSPの人は人の気持ちを敏感に察知します。
そして、他人の感情を考慮する能力に優れています。
また、HSPの人は記憶力が高いとも言われています。
HSPの人は自分の態度が人にどう受け止められるかをよく理解しているという特徴があります。
不安を感じやすい
HSPの人は不安障害などこころの病気になりやすい傾向にあります。
不安から逃避するため、自分に殻に閉じこもる時間を必要とします。
不安が悪化するとアルコールや薬物依存などになってしまうこともあるようなので注意が必要ですね。
社交的ではなく内気
HSPの人は、自分の感情をうまく言葉で表現できない人が多くいます。
周囲の反応を恐れている感情が原因とも考えられています。
そのため、内気な印象を与えることがあるようです。
傷つきやすく批判が苦手
HSPの人は、批判をなかなか受け入れることができずいつまでも引きずります。
過剰に反応してしまったり、批判されたことで長い間、思い悩んでしまうこともあります。
HSPの人にはどんな職業が向いている?適職は?
常に人と一緒に行動したり、周囲で起こっていることに意識を集中し続けなければいけない状況がとっても苦手なHSPの人。
HSPの人は職業選びを間違えてしまうと自己否定感が強まってとても生きづらい思いをしなくてはいけないかもしれません。
HSPの人にはどんな職業が向いているのでしょうか?
HSPの人が向いていると言われる職業の例
HSPが向いていると言われる職業には次のようなものがあります。
- 小さなお店のオーナー
- 少人数の自営業やフリーランス
- クラウドソーシングやリモートワーク
つまり、集団ではなく個人で働ける環境や、個人の裁量で動ける仕事がHSPには向いているといえますね。
HSPの人が向いている職業として私がまず思い浮かべたのが、小さなお店のオーナーです。
村上春樹さんの小説”国境の南・太陽の西”の主人公はHSPの特徴がみられるのですが、職業を変えたことで自分らしく生きられるようになった典型的な例です。
主人公の男性は、会社員生活にどうしようもない息苦しさを感じ、結婚生活を機に飲食店のオーナーに転身し成功を遂げます
そして、会社員としての働き方や仕事内容がいかに自分に向いていなかったかを痛感するのです。
今はクラウドソーシングやリモートワークといった場所や時間にとらわれない働き方が実現可能になりました
HSPの人々も会社に雇用される以外の職業の選択の幅が広がったと言えるのではないでしょうか?
HSPの有名人はいる?海外の偉人にもHSPの特徴を持つ人物がいた!
5人に1人の割合で存在するとも言われているHSPの特徴のある人。
もちろん、有名人や歴史にその名が刻まれているような偉人の中にもHSPの特徴を持った人が多く存在しています。
アーロン博士による真のHSP著名人とは?
HSPという言葉を提唱したアーロン博士による真のHSP著名人に挙げられているのは、次のような著名な方々です。
- ジョージ・ワシントン アメリカ合衆国大統領
- ロバート・F・ケネディ アメリカ合衆国大統領
- フランツ・カフカ 作家
- ライナー・マリア・リルケ 詩人
- カール・ユング 心理学者
- フランツ・カフカ 作家
アメリカの歴代大統領の中でも誰もが知っているジョージ・ワシントンやロバート・F・ケネディもHSPだったのです!
歴史に名前を残すような偉人たちもHSPだったんですね。
偉人たちはHSPだったからこそ、表現できる世界や成し遂げられた夢があったのかもしれません。
HSPかも?と思う日本の芸能人は?
私が、テレビなどをみていて”もしかしてこの人ってHSPなんじゃない?”って思う芸能人は3人います。
- オードリー若林正恭
- スピードワゴン小沢一敬
- 遠野なぎこ
私がはじめて、こんなに自分と似ている、HSPの特徴と一致する人がいるなんて…と驚いたのがオードリーの若林正恭さん。
若林正恭さんは読書家としても知られ、独特な世界観で物事を鋭く洞察しています。
それまで全くお笑いに興味がなかったのですが、若林正恭さんの本を読んでオードリーの大ファンになりました。
若正恭林さんが出した本のタイトルが” 社会人大学人見知り学部 卒業見込 ”なんですもん…(笑)
人見知りをする若林正恭さんは、目の前に誰かがいてもひたすら缶コーヒーの成分表を見てるのだそう…
若林正恭さんをみてるとかなりHSPの傾向が強いな〜と今も感じます。
また、誰にも真似できないような独特の世界観を持つ人といえば、スピードワゴンの小沢一敬さんですね。
小沢一敬さんはとっても繊細で心がピュアで、やはりHSPの特徴が強く出ていると感じます。
遠野なぎこさんも、テレビで見ていると感受性が強すぎるゆえにとても傷つきやすいHSPの特徴がある方だと感じます。
精神的に相当タフでないと、嫉妬や批判などが渦巻く芸能界で生きていくのはかなり厳しいのかもしれませんね。
HSPの特徴のある方にとっては芸能界という場所はかなり生きづらさを感じる場所なのかもしれません。
HSPは敏感すぎて生きづらい人!適した職業や有名人にもHSP!特徴や診断テスト!まとめ
繊細で敏感、感受性が強すぎて生きづらいのは私だけじゃない!
5人に1人が私と同じようにHSPなんだと思うと心が楽になりました。
HSPという言葉を知理、私が変なんじゃないんだ、私がダメなんじゃなかったんだと気づくことができたのだと思います。
HSPとは病気ではなくその人の持つ特徴。
HSPの特徴には人間関係を円滑にしようとしたり生活をしていくためには必要な要素が多くあります。
相手の感情を察知したり、匂いや物音に気付けることはむしろ生活の中でプラスになることもあります。
相手がどう感じているのか、危険な物音に反応できることも生きていく上で必要ですよね?
敏感すぎる、感受性の強い特徴と上手に付き合い、HSPのいいところを活かしていけたらと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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