前震、本震、余震は地震の後でないとわからない!前震と本震が同規模の場合も!

前震、本震、余震


こんにちは。2018年になってから日本各地で多発する地震。改めて地震はいつどこで発生するかわからないと感じているこはるです。

こはる

北海道地震 被害状況 まとめ
北海道地震の被害状況まとめ!9/6札幌は停電で新千歳空港全便欠航!復旧は?

地震は多くの場合、

  • 前震
  • 本震
  • 余震

の順で発生すると言われていますよね?

イメージとしては

  • 本震よりも比較的規模の小さな前震が発生
  • 本震が発生
  • 本震の後本震より規模の小さな余震が多発
  • 本震から時間が経過するとともに余震の回数も減る

といういう感じだと考えている方が多いと思います。

ただし、ここで注意したいのが”前震”になる地震の規模の大きさです。

前震は場合によっては本震と同じくらいの規模になる場合もあります。

また前震はあくまでも本震が確定してから決まるのです。

一連の地震活動の中でどの地震が前震なのかは、本震が発生してはじめてわかるのです。

”前震”や”余震”という言葉に油断せず、一度大きな規模の地震が発生したら一旦地震の揺れがおさまっても安心せず引き続き地震活動に気をつける必要があります。

地震活動の中での前震、本震、余震の流れを一緒にみていきましょう!




前震と本震が同じくらいの規模の地震である場合も!

前震、本震、余震

大きな地震が発生する場合前には、その地震の前に前震が発生していることがあります。

前震は本震よりも規模が小さい地震とされていますが前震の中には本震と同じくらいの規模の地震である場合もあります。

前震とは

前震 本震 余震

前震は大きな地震の前に発生する地震で、その後に発生する本震と比べると地震の規模は比較的小さいとされています。

前震が発生する回数は多い場合もあれば少ない場合もあります。

また、前震が発生してから本震が発生するまでの時間がすぐの場合もあれば数日後の場合もあります。

本震とは

前震 本震 余震

本震は地震が多数発生した場合、最も地震の規模が大きくい地震で地震活動の中心になったとされる地震のことを言います。

  • 本震の前兆となる前震が発生してから本震が発生する場合
  • 前震がほどんどなくいきなり規模の大きな本震が発生する場合

本震にはこの2つのパターンがあるとされています。

余震とは

前震 本震 余震

余震とは、大きな地震が発生した後に発生する地震ことです。

余震は本震の直後ほど強い余震が発生しやすくなり、余震の回数も多くなりやすくなります。

余震は本震からの時間が経過するにつれて、規模が小さくなり回数は減少していく傾向にあります。

本震の発生から時間の経過と共に地震活動が安定に向かうということは、経験的に実証されています。

余震は本震よりも規模が小さくなることが多いですが、本震と同じの規模の地震が発生する場合もあるため注意が必要です。

特に本震で被害が出やすい状況になっている場合、本震よりも規模が小さい地震でも被害が拡大する場合があるので油断は許されません。

熊本地震の前震と本震、余震は?

前震 本震 余震

2016年4月14〜16日にかけてとても規模の大きな地震が発生した熊本地震。

熊本地震は、前震、本震共にとても規模の大きな地震で被害も大きく改めて地震の恐ろしさを感じました。

熊本地震の大きな特徴としては、最初に”本震”だと思われていた規模の大きな地震の後、さらに規模の大きな地震が熊本を襲ったということです。

熊本地震の前震は?

前震 本震 余震

前震とは文字通り、本震が発生する前にその震源域の付近で起きた地震のことをいいます。

前震は本震の直前や本震の数日前に発生することが多いのですが、前震が1か月以上前から発生することもあると言われています。

熊本地震の場合は2016年4月14日の夜9時26分に震度7(マグニチュードは6.5)の地震が発生しました。

非常に強い揺れを観測する地震であったため、しばらくの間は余震に警戒が必要とされていました。

この地震が熊本地震の本震となるなのですが、発生当初はこの地震の方がは熊本地震の本震だと見られていたのです。

熊本地震の本震は?

前震 本震 余震

2016年4月14日に熊本で最大震度7の地震が発生してから2日後の4月16日午前1時25分に、4月14日の地震よりも規模が大きい地震が発生しました。

熊本地震では当初、6月14日午後21時26分に起きた震度7が本震とみられていました。

しかし、16日午前1時25分に震度7、マグニチュード7.3の地震が発生すると気象庁はこちらを本震とみなし4月14日の地震の方を前震とする見解を発表しました。

震度7の地震は2011年の東日本大震災以来。

マグニチュード7.3の地震は1995年の阪神大震災と同規模といういずれも大きな地震でした。

熊本地震の前震から本震までの時間は27時間59秒

前震 本震 余震

熊本地震の場合は、4月14日の夜に前震が発生してから4月16日の未明に本震が発生するまでの時間は27時間59分でした。

熊本地震は、1日と約4時間という短い時間で本震が発生したのですね。

熊本地震の余震は?

前震 本震 余震

熊本地震の余震は、地震発生後の約2年間で累計4,284回にも上ります。

1995年以降に日本で発生した規模の大きく余震の回数の多い地震と比較してみても熊本地震の余震がいかに回数が多いのかがわかります。

  • 阪神・淡路大震災で230回
  • 新潟県中越地震で680回

熊本地震の場合は4月14日〜4月30日の短い期間で3,024回もの余震が発生しています。

1ヶ月で3,000回以上もの余震が発生したということは、被災された方々の精神的ストレスや不安もそれだけ大きかったことが創造されます。

東日本大震災の前震と本震、余震は?

前震 本震 余震

2011年に発生した東日本大震災。

東日本大震災から7年が経過した今でも、東日本大震災の本震の発生日時をハッキリと言えるという人はとても多いと思います。

東日本大震災にも前震と本震、そして余震が発生しています。

東日本大震災の前震

前震 本震 余震

2011年3月11日に発生した最大震度7を観測した東日本大震災。

東日本大震災の本震は地震の規模を示すマグニチューが9.0とされる非常に大きな地震でした。

その東日本大震災の2日前、2011年3月9日11時45分に東北地方で2最大震度5弱、マグニチュード7クラスの大きな地震が発生していました。

 

3月9日に発生したこの地震が、東日本大震災の前震と考えられています。

3月9日に規模の大きな地震が発生した当時は、この地震が本震だと考えしばらく余震が続くという認識があったのかもしれません。

しかし実際にはその2日後に更に大きな地震(本震)が発生してしまったのです。

マグニチュード7クラスの地震はかなり規模が大きいので誰もが本震だと思っていたのですが、実はその地震こそが本震の前兆だったといえます。

東日本大震災の本震

前震 本震 余震

2011年3月11日午後2時46分、三陸沖で発生したマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震により引き起こされた大災害が東日本大震災です。

最大震度7の強い揺れと国内観測史上最大の津波を伴い、東北・関東地方を中心とする広い範囲に甚大な被害をもたらしました。

東日本大震災の場合は、2011年3月11日午後2時46分に発生した最大震度7、マグニチュード9.0の地震が本震です。

東日本大震災の前震から本震までの時間は約51時間

前震 本震 余震

東日本大震災の場合、前震から本震までの時間は2日と3時間と熊本地震の前震と本震の間隔よりも長くなっています。

熊本地震も東日本大震災も、前震とされる揺れが発生してから3日以内(72時間以内)にさらに大きな規模の地震(本震)が発生しているといえますね。

東日本大震災の余震

前震 本震 余震

気象庁の発表では、東日本大震災の余震は発生から6年間で合計1万2866回に上るとされています。

ただし東日本大震災の余震は減少傾向が続いているということです。

前震・本震・余震は後になってみないと分からない

前震 本震 余震

大きな地震が発生した場合に、どの地震が前震なのか本震なのか余震なのかは、発生した時点では分からないというのが現状です。

つまり、前震・本震・余震は一連の地震活動が落ち着いた後に結果的に分かるということになります。

そして現在の日本では地震予知は難しいとされています。

地震が発生したからといって、本震の発生する前兆であるのかどうかを予測するの現状ではかなり難しいようです。

本震の発生する前に前震を判断するのは難しい

前震 本震 余震

熊本地震のように、前震とはいうものの後になって”あの地震が前震だった”と判明することも少なくないようです。

本震が発生するより前に、前震を判断することは現状では難しいということなんですね。

大きな地震が発生した後余震ではなくさらに大きな地震が発生することも!

前震、本震、余震

大きな地震が発生した後はまず”余震”に気をつけましょうと言われますよね?

でも、東日本大震災や熊本地震を思い出して見てください。

余震ではなく、さらに大きな揺れに襲われる”本震”にも警戒が必要なのです。

ひとたび大きな地震が発生したからといってもう大きな地震は来ないと安堵するのは危険です。

数時間後、数日後に更に大きな地震(本震)が発生しないとは限りません。

大きな地震が発生した数時間後、数日後に更に大きな地震(本震)が発生したという過去の地震から地震に対する警戒を学んで行くべきですね。

本震の可能性に警戒が必要

前震 本震 余震

東日本大震災、熊本地震など最近の大きな地震の例をみると、大きな前震の後約2日以内にさらに大きな本震が発生しています。

ただし、必ずしも全ての規模の大きな地震が当てはまるわけではありません。

大きな地震が発生してから数日間は、特にさらにに大きな本震が発生する可能性に警戒する必要があります。

大きな地震が発生してからもう何日も経ってるから大丈夫、ということではありません。

一般的には、大きな地震が発生してから1週間は余震に最大限余震などに警戒して過ごす必要があると言われています。

そしてその余震の中には本震と同じくらいの規模の大きな地震が含まれる可能性があるということです。

前震、本震、余震は地震の後でないとわからない!前震と本震が同規模の場合も!まとめ

前震 本震 余震

東日本大震災や熊本地震が発生する前は、”前震や余震は本震よりも規模が小さいから大丈夫”と思っていた方も多いのではないでしょうか?

実は私も、ひとたび大きな規模の地震が発生したら、何回か規模の小さな余震があってもそのまま地震活動は終息に向かうものだとばかり思っていました。

でも、東日本大震災や熊本地震をきっかけに”前震”や”余震”が本震よりも規模が小さいとは限らないのだという衝撃的な事実が発覚しました。

2018年6月に入ってから被害の規模が大きく報じられている大阪での地震や、群馬、千葉、長野など全国各地で地震が多発しています。

自分の住んでいるところは大丈夫と思わず、地震に対する備えを見直し防災の意識を高めていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です