こはる
7月18日に発表される第159回芥川賞候補作は5人の方の作品が候補に挙げられています。
芥川賞候補作の中でも、32歳の新人である北条裕子さんのデビュー作「美しい顔」はすでに群像新人文学賞受賞のデビュー作が決定しています。
群像新人文学賞の審査員である作家の方の話によると、北条裕子さんの”美しい顔”は審査員全員の意見が一致して群像新人文学賞受賞が決定したのだそう。
群像新人文学賞の審査員である作家の方も、北条裕子さんのことを何十年ぶりかの大型新人の登場と絶賛していました。
実は私は、北条裕子さんが芥川賞を受賞するのではないかと注目していたんです。
きっと北条裕子さんは文学界に衝撃を与えるような新人作家なんだろうな〜、
「美しい顔」は芥川賞を受賞するしないに関わらず今年の話題作になるだろうな〜と予想していました。
ですが、北条裕子さんのデビュー小説”美しい顔”をめぐり、ノンフィクション作品などを参考文献として明示しないまま掲載されていたことが発覚してしまったのです。
参考文献未掲載…
要するに、言い方はちょっと過激になりますが、北条裕子さんのデビュー小説「美しい顔」の中に、パクリやコピペが見られたということなのでしょうか?
北条裕子さんがすでに受賞している群像新人文学賞や、7月18日に選考会が行われ、受賞する可能性のある芥川賞についてはどうなってしまうのでしょうか?
「美しい顔」という著書のタイトルと同じくモデル級の”美女、美人”と評されている北条裕子さんのプロフィールと共にお伝えします!
もくじ
群像新人文学賞、芥川賞候補の美人作家北条裕子のプロフィール
北条裕子さんは新人作家なので、まだプロフィールなどをご存知ない方がほとんどだと思います。
ニュースや群像新人文学賞の写真を見ると北条裕子さんはかなりの美人さん。
美人作家ということでも注目されていきそうな方ですね。
北条裕子のプロフィールは?
以下が北条裕子さんのプロフィールです。
- 名前:北条裕子(ほうじょう ゆうこ)
- 年齢:32歳(2018年6月現在)
- 昭和60(1985)年10月4日生まれ
- 出身地:山梨県中巨摩郡白根町(現在は南アルプス市)
- 学歴: 山梨学院高校を経て青山学院大学第二経済学部卒
北条裕子さんは超絶美人!元モデルって本当?
北条裕子さんは、群像新人文学賞受賞や芥川賞ノミネートのニュースに出ている写真で見る限りとってもお美しい方です。
北条裕子さんはネット上では元モデル?とも言われています。
北条裕子さんは美しいロングヘアに大きな印象的な目と人目をひくルックスなので、作家になる前にモデルとして活動されていたのかもしれませんね。
北条裕子の「美しい顔」はパクリやコピペ?参考文献未掲載問題とは?
第159回芥川賞候補作、新人作家の北条裕子さんのデビュー小説「美しい顔」の文章表現が、別のノンフィクション作品などと類似した点が複数あることがわかりました。
北条裕子さんのデビュー小説「美しい顔」はすでに「群像」6月号に掲載され発表されています。
北条裕子の「美しい顔」の参考文献未掲載問題で講談社がお詫び文掲載へ
北条裕子さんのデビュー小説「美しい顔」が掲載された「群像」を発行する講談社(東京)はおわび文を7月6日発売の最新号に掲載する方針を決めたと発表しました。
講談社の発表によると北条裕子さんのデビュー小説「美しい顔」と類似点がある作品をはじめ、参考文献を改めて明示し、関係先にはすでに謝罪を済ませてあるそうです。
講談社の編集者は「新人作家の作品に対して確認不足だった」と話しているとのことです。
北条裕子の「美しい顔」参考文献未掲載問題で芥川賞候補はどうなる?
北条裕子さんのデビュー小説「美しい顔」はすでに第159回芥川賞の候補作に決定しています。
芥川賞の受賞候補作に、参考文献未掲載問題…パクリやコピペと見られるような箇所が見つかったことで芥川賞候補はどうなってしまうのでしょう?
パクリやコピペが発覚?参考文献未掲載問題で芥川賞候補はどうなる?
芥川賞の選考会は7月18日開催予定。
芥川賞主催する日本文学振興会は北条裕子さんの美しい顔の参考文献未掲載問題を受けて”現在対応を検討中”としています。
北条裕子さんの「美しい顔」の参考文献未掲載問題で、すでに報道で大きく発表されています。
もし、芥川賞を受賞しても”パクリやコピペが見られる作品で芥川賞なんて…”と批判が集中するのではないでしょうか?
北条裕子さんの「美しい顔」の参考文献未掲載問題で、もしかしたら…芥川賞候補取り消しなんてこともあるのかもしれませんね?
北条裕子のデビュー小説「美しい顔」ってどんな作品?
北条裕子さんのデビュー小説「「美しい顔」は東日本大震災で被災を経験し肉親を失った17歳の女子高校生の視点で書かれた短編です。
公募の群像新人文学賞受賞作として掲載され、新人賞選考会や多くの評論で「震災を真正面から描いた」などと絶賛されている作品です。
第61回群像新人文学賞を受賞しており、賞金50万円を獲得しています。
北条裕子さんは東日本大震災の被災地に訪れたことがない
北条裕子さん自身は東京在住で東日本大震災の被災地には行ったことがないのだそう。
北条裕子さんは、群像文学賞受賞の言葉で「自分は一度も被災地に行ったことがない」と語っています。
北条裕子さんの「美しい顔」を群像新人文学賞に推した審査員の作家たちは「経験したことがないことを圧倒的なリアリティで書きあげている」としています。
自分自身が被災地に行かずに東日本大震災をモチーフにした小説を書くということは…
被災地のルポルタージュやネットの記事などを参考にして書いた可能性が高いといえるのではないでしょうか?
北条裕子さんの作品はどんな風に評価されている?
批評家の佐々木敦さん文学研究者の日比嘉高さんは、北条裕子さんの作品をこんな風に評価しています。
- これはちょっと相当に凄い小説である。
- 力作と書いたが、まさに言葉に宿る「力」が尋常ではない
- 今年前半期一番の収穫
- ポスト震災の文学を論じていく際には外せない作品
- 今後広く長く参照されることになることを文学研究者として断言する
北条裕子さんの才能は、高く評価されていたのだということがわかりますね。
北条裕子のデビュー小説「美しい顔」の文中に類似表現があった作品とは?
第159回芥川賞候補作になっている新人作家、北条裕子さんの小説「美しい顔」の文章表現が、別のノンフィクション作品などと類似した点が複数あると発表されました。
実際に、文中のどんな部分が類似作品と似通っていたのでしょう?
北条裕子の「美しい顔」の文中に類似表現があった作品は?
北条裕子のデビュー小説「美しい顔」の文中に類似表現があった作品とはノンフィクション作品など次の5作品です。
- 「遺体: 震災、津波の果てに」(石井光太、新潮社)
- 「3.11 慟哭の記録―71人が体感した大津波・原発・巨大地震」(金菱清編/東北学院大学震災の記録プロジェクト、新曜社
- 「ふたたび、ここから 東日本大震災・石巻の人たちの50日間」(池上正樹、ポプラ社)
- 「文芸春秋 2011年8月臨時増刊号「つなみ 被災地のこども80人の作文集」(森健、文芸春秋)
- 「メディアが震えた テレビ・ラジオと東日本大震災」(丹羽美之、藤田真文 、東京大学出版会)
北条裕子の「美しい顔」と石井光太氏のルポルタージュ「遺体-震災、津波の果てに-」の表現が同じ?
「美しい顔」文章表現は2011年に発表されたノンフィクション作家、小説家、作家の石井光太さんのルポルタージュ「遺体-震災、津波の果てに-」に似ていました。
実際にどんな点が類似表現だったかというと…
「美しい顔」の遺体安置所の場面描写では「その横に名前、身長、体重、所持品、手術跡といったことが書いてある」などと似た表現があることが発覚。
またその後の警察官の「今日までに見つかっている遺体はこれがすべてです」という言葉も同じだったということです。
北条裕子さんの「美しい顔」参考文献未掲載問題はすでに謝罪済み
ノンフィクション作家、小説家、作家の石井光太さんは、今回の北条裕子さんの「美しい顔」参考文献未掲載問題ですでに謝罪を受けたことを発表しています。
石井光太さんは、出版社を通じて「誠意ある対応を望んでいます」とコメントしているとのこと。
自分の渾身のルポルタージュが、パクリやコピペされていたなんて知ったらかなりショックですよね…
私も石井光太さんのルポルタージュを読んだことがあります。
石井さんがいかに自分の命を削るような思い出現地に足を運んで取材をしているかは作品から伝わってきます。
SNS上では北条裕子さんに対するこんな批判の投稿もありますね。
しっかし、芥川賞候補作が盗用ってスゲー話だな。北条裕子とかいう作家は厚かましいにもほどがあるなあ。石井光太氏は大震災直後から被災地でハードな取材して作品を書いたわけで、被災地に一度も足を運んだことがない作家がその人の文章をパクるなんて、開いた口がふさがらないぜ
— Arai Kaoru (@araikaoru) 2018年6月29日
石井光太さんのノンフィクション作品を出版した新潮社編集部は「参考文献として記載して解決する問題ではない。修正を含め、引き続き対応を求めていく」としています。
北条裕子の「美しい顔」と「3.11慟哭(どうこく)の記録」の文中の表現が十数カ所似ている?
また、7月2日は北条裕子さんの「美しい顔」の参考文献未掲載問題で新たな事実が発覚しています。
芥川賞候補になっている北条裕子さんの小説「美しい顔」の文章の一部が、「3.11慟哭(どうこく)の記録」(新曜社)と十数カ所似た表現があると指摘がありました。
「3.11慟哭(どうこく)の記録」を発行した新曜社は「誠意ある対応を求めたい」「開かれた議論が求められている」とコメントしています。
新曜社は「想像力だけでリアリティーに迫れるのか、被災当事者はどう受け止めるのか、など開かれた議論が求められる」と疑問を呈しているようです。
「3.11慟哭(どうこく)の記録」は東日本大震災被災者の手記です。
手記編者の金菱清東北学院大教授は「単なる参考文献の明示や表現の類似の問題に矮小(わいしょう)化されない対応を、作家と出版社に望みたい」とコメントしています。
北条裕子の「美しい顔」はパクリやコピペ?参考文献未掲載問題で芥川賞候補は?まとめ
東日本大震災(311)の被災者である女子高生を描いた小説で、芥川賞の候補作になっている北条裕子さんの「美しい顔」
群像新人文学賞を受賞し、選考会や多くの評論で「震災を真正面から描いた」と絶賛されていた作品です。
北条裕子さんの「美しい顔」が芥川賞の最有力ではないかと言われている中で浮上した今回の参考文献未掲載問題。
文中の表現が類似しているというよりも…
言葉がぴったり同じでもしかして北条裕子さんはパクリやコピペをした?と思われても仕方のないということがちょっとショックですね・・
北条裕子さんの作品の文中の参考文献未掲載は、出版社のお詫び文が掲載されSNSなどでも大きな波紋を呼んでいる問題でもあります。
北条裕子さん「美しい顔」(『群像』6月号)の無断借用問題。この作品、私も共同通信の文芸時評でとりあげています。作品の芯となる「いらいら」「怒り」の部分が借用でなければいいな、と思っています。https://t.co/unkrV0I82K pic.twitter.com/KpIY6ejynZ
— 阿部公彦 (@jumping5555) 2018年6月29日
どうやら北条裕子さん自身は、SNSやホームページなどの発信媒体を利用していないようです。
北条裕子さん自身の口から今回の参考文献未掲載問題や、パクリやコピペと見られる表現があったことに対して何か語られることはあるのでしょうか?
北条裕子さんの作品は群像新人文学賞の審査員からはかなり高い評価を得ていたようなので、この問題で作品自体が否定されるようなことになるのは残念です。
出版社や芥川賞選考に関わる方には、パクリやコピペへの憶測やゴシップだけが先行して北条裕子さんの貴重な才能が潰されることのないように対応していっていただきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献「メディアが震えた…」
藤田真 ではなく 藤田真文 です
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