荒城の月の歌詞の意味を解釈!作詞したのは誰?モデルとなったお城はどこ?

荒城の月 歌詞 意味




「荒城の月」って確か学校の授業で習った気がするんだけど、何か難しい歌だったよね^^; 歌詞の意味も気になる!
「荒城の月」は滝廉太郎作曲の、タイトル通りちょっと哀しげなメロディと歌詞が特徴的な不朽の名曲ですよね~

ハルル

私は基本的に哀しげで暗い曲は好きではないんですけど(苦笑)、バッハの「小フーガト短調」と同じように、「荒城の月」も何故だか引き込まれてしまう曲です^^

しかもこの「荒城の月」、ベルギーの教会では聖歌(讃美歌)として歌われ、映画「ララランド」の中ではピアノでジャズ風に演奏されるなど、世界でも愛されている曲というから驚き!

そんな人々を魅了する「荒城の月」の歌詞の意味を始め、作詞した人やモデルとなったお城なども気になりませんか・・・?

ということで、今回は「荒城の月」について、

  • 歌詞の意味と解釈
  • 歌詞を作詞した人物
  • モデルとなったお城
  • 原曲と編曲の違い

 

と、魅力をた~っぷりお伝えしていきたいと思います(*^▽^*)

「荒城の月」の歌詞の意味を解釈する前に、どんな歌詞だったか改めておさらいしましょうね^^




荒城の月の歌詞の意味!歌詞をおさらい!

荒城の月 歌詞 意味

歌詞の意味を解釈する前に、哀愁漂う「荒城の月」の歌詞をおさらいしてみましょう♪

荒城の月の歌詞

荒城の月 歌詞 意味

こちらが名曲、「荒城の月」の歌詞です!

春高楼の花の宴
めぐる盃影さして
千代の松が枝(え)わけいでし
むかしの光いまいづこ

 

秋陣営の霜の色
鳴きゆく雁(かり)の数見せて
植うるつるぎに照りそいし
むかしの光いまいづこ

 

いま荒城の夜半の月
変わらぬ光たがためぞ
垣に残るはただかづら
松に歌ふはただ嵐

 

天上影は変わらねど
栄枯は移る世の姿
写さんとてか今もなほ
ああ荒城の夜半の月

「荒城の月」の歌詞は文語体で書かれているので、少し難しい表現ですね^^;

こちらの動画では、「荒城の月」の歌詞とメロディを聴くことが出来ますよ♪

荒城の月の歌詞、難しいよ~! 意味を解釈するのも大変そうだね><

はい・・・(汗) でも童謡「もみじ」「おぼろ月夜」など、歌詞の意味を解釈して日本語の美しさを再確認してきた私としては、「荒城の月」の歌詞もすご~く興味深いです!

もみじ 歌詞 意味
【童謡】もみじの歌詞の意味!日本語の美しさをあらためて再発見!
朧月夜 歌詞 意味
朧月夜(おぼろ月夜)の歌詞の意味を解説!季節のことやひらがなの歌詞も

という訳で、この「荒城の月」も歌詞の意味を一緒に見ていきましょう♪

荒城の月の歌詞の意味を解釈!

荒城の月 歌詞 意味

「荒城の月」の歌詞の意味を、私なりに解釈してみました!

荒城の月の歌詞の意味を解釈してみた!

荒城の月 歌詞 意味

私の「荒城の月」の歌詞の意味の解釈は、次のとおり。

季節は春。
城の高い場所で行なわれている花見の宴。
みんなが大きな盃でお酒を回し飲みしながら宴会は盛り上がっており、
盃には、月の光が差し込んでいる。
古い立派な松の木の枝の間からも光が漏れる程、明るい月夜だったのだろう。
しかし、そんな華やかで賑わいを見せていた城の面影は、今はもうない。

 

秋になり、戦のための本拠地に降りた霜や群れをなして飛んでいる雁の姿、
さらに防御のために地面に突き刺している剣をも照らす月の光。
しかしそんな勇ましかった城の面影は、今はもうない。

 

すっかり荒れ果ててしまった城の上に浮かぶ、月。
今も変わらないその光は誰のために輝いているのだろうか。
この城の石垣は、手入れなどされることなく蔦で覆われている。
賑やかだった頃に宴の歌を聴いていたであろう古い松が聴いているのは、
枝を揺らす強い風の音。今はただそれだけだ。

 

月の光は、今も昔も変わらないけれど、
世の中の栄枯の姿は、時とともに移り変わっていく。
ああ、面影を失くした城を照らす月よ。
今もこうして、私たちに世の移り変わりを伝えようとしてくれているのか。

あくまでも、私なりの「荒城の月」の歌詞の意味の解釈です。いつものごとく、苦情は受け付けません(笑)

荒城の月の歌詞の意味の解釈の仕方は人それぞれ

荒城の月 歌詞 意味

「荒城の月」は、歌詞の意味の解釈を見てもわかる通り、栄枯盛衰を表現した曲。

でも解釈の仕方、感じ方は人それぞれなので、私の解釈と別の方の解釈が違うところも多々あるかと思います^^;

例えば「荒城の月」の歌詞の中で私は、

1番と2番 → 「栄」「盛」を意味している
2番と3番 → 「枯」「衰」を意味している

と解釈しました。

1番にも2番の歌詞には「むかしの光いまいづこ」という歌詞が入っているので、「昔の栄光」が描かれているのでは、と。

それを受けて3番と4番の歌詞では、昔の面影もなく衰えてしまった今のお城の姿を描いているのではないかな、と思いました。

・・・以上が私なりの「荒城の月」の歌詞の意味の解釈です^^

解釈をした感想
「荒城の月」の歌詞の意味は難しいですけど、はかなさ、切なさを表現した繊細な歌詞だし、聴けば聴くほど日本を代表する美しい曲だと改めて感じました!

「荒城の月」の歌詞の意味の解釈に正解はないようなので、ぜひあなたなりの解釈をしてみて下さいね♪

えー、正解がないんだ! 切なくて心に沁みる歌詞なのに、作詞した人の想いとかないのかなぁ・・・って、荒城の月を作詞したのって誰?

「荒城の月」を作曲したのが滝廉太郎であるのは結構知られてますけど、作詞者って意外と知られてないかもしれませんね(;^ω^)

という訳で、こんなに切ない「荒城の月」の歌詞を作詞したのは誰なのか見ていきましょうね♪




荒城の月の歌詞を作詞したのは誰?

荒城の月 歌詞 意味

では、「荒城の月」の歌詞を作詞したのは誰なんでしょう??

一緒に見ていきましょう!

荒城の月の歌詞の作詞者は土井晩翠

荒城の月 歌詞 意味

(出典:Wikipedia)

 

「荒城の月」の歌詞を作詞したのは、土井晩翠(1871~1952)。

島崎藤村と並んで「藤晩時代」と称され、明治から昭和にかけて活躍した詩人です^^

私は、中学校の国語の授業で名前を聞いたような気がする・・・くらいの記憶しかありませんでした(汗)

荒城の月の歌詞を作詞したきっかけ

荒城の月 歌詞 意味

実は「荒城の月」、メロディが先ではなく作詞が先だったんです^^

名曲「荒城の月」が誕生するまで
東京音楽大学から中学唱歌用の歌詞を依頼され、土井晩翠が「荒城月」(のちの「荒城の月」)を作詞。

 ↓

曲を公募して、採用されたのが滝廉太郎の曲。

 ↓

名曲、「荒城の月」の誕生~!

へ~、土井晩翠かぁ。この人が歌詞を書いてなかったら、名曲「荒城の月」は誕生しなかったんだよね~

そうですね^^ ここまで歌詞とメロディがマッチしてると、童謡「もみじ」の高岡ペアのように、この2人もゴールデンコンビとして認定しちゃいたいですね(笑)

さてさて、作詞者が土井晩翠だとわかったところで、次の疑問、「荒城の月」のモデルになったお城が一体どこなのか・・・見ていきましょう^^

荒城の月の歌詞の意味!モデルとなったお城はどこ?

荒城の月 歌詞 意味

「荒城の月」のお城のモデルには、作詞をした土井晩翠ゆかりのお城作曲をした滝廉太郎ゆかりのお城それぞれあるようなので、順に見ていきましょうね♪

土井晩翠ゆかりのお城

荒城の月 歌詞 意味

まずは、「荒城の月」の歌詞を作詞した土井晩翠ゆかりのお城から。

宮城県仙台市 青葉城址

荒城の月 歌詞 意味

土井晩翠の生まれ故郷である仙台。その仙台にある青葉城址をイメージして、「荒城の月」の歌詞を作詞されたのでは、という説があります^^

福島県会津若松市 鶴ヶ城

荒城の月 歌詞 意味

ところがところが! なんと土井晩翠自ら「荒城の月の歌詞のイメージは鶴ヶ城」とスピーチしたという説も!

他にも、土井晩翠がリンゴ狩りで訪れたという、岩手県二戸市にある九戸城址がモデルだという説もあるようですが、どのお城にも「荒城の月」の歌碑が建てられてあり、それぞれの土地で愛されてる曲だってことがわかりますよね^^

滝廉太郎ゆかりの城

荒城の月 歌詞 意味

(出典:Wikipedia)

 

次に、「荒城の月」を作曲した滝廉太郎ゆかりのお城を見てみましょう♪

大分県竹田市 岡城址

荒城の月 歌詞 意味

滝廉太郎が幼少期を過ごし、23歳という若さで息を引き取った場所という、大分県の竹田市。その竹田市に岡城址があります^^

色々な思いを巡らせていた土地でしょうから、滝廉太郎が岡城址をモデルに「荒城の月」を作曲した、という説もしっくりきますよね。

富山県富山市 富山城

荒城の月 歌詞 意味

また、お父さんが左遷され、旧富山城内にある小学校に通っていた時期もあったという滝廉太郎。

その辛い時期を過ごした富山城をイメージして、「荒城の月」を作曲したという説も。

もちろん、どちらにも「荒城の月」の歌碑が建てられてます^^

荒城の月のモデルになったお城って、こんなに沢山あったんだね~!

大分県は、私が住んでいる福岡県のお隣の県なので、私も一度は岡城址に訪れて「荒城の月」の情景に浸ってみたいなぁ~と思いました^^

ちなみに、竹田市の国道502号線には「荒城の月」のメロディーロードがあるそうで、こちらの動画でも雰囲気を味わうことが出来ますよ♪

 

「荒城の月」のモデルとなったお城には、歌詞の意味と同じく正解がないので、あなたもそれぞれのお城で「荒城の月」を感じてみてはいかがでしょうか^^

さて、多くの人々に愛されている「荒城の月」。

実は、滝廉太郎が作った曲と今歌われている曲には、若干の違いがあるのをご存知ですか?

という訳で最後に、「荒城の月」の原曲と編曲の違いについて見ていきましょうね!




荒城の月の原曲と編曲の違い!

荒城の月 歌詞 意味

では、「荒城の月」の原曲と編曲の違いについて、見ていきましょう♪

山田耕筰によって編曲された

荒城の月 歌詞 意味

(出典:Wikipedia)

 

この「荒城の月」は、「赤とんぼ」や「待ちぼうけ」などの作曲者として知られる山田耕筰によって編曲されています。

主に変更されているところは3つ。

  • ロ短調からニ短調へ移調
  • 全8小節から16小節へ変更
  • 3小節目の♯(シャープ)を取った

中でも、ガラッと曲の雰囲気が変わるのが、「3小節目の♯を取った」こと。

3小節目の♯を取った

荒城の月 歌詞 意味

山田耕筰が3小節目の♯を取った理由について、以下のような説明があります。

滝廉太郎の原曲は「花のえん」の「え」の個所に♯がある。即ち短音階の第4音が半音上がっているが、これはジプシー音階の特徴で外国人は日本の旋律ではなくハンガリー民謡を連想する。それを避けるために山田は、三浦環に編曲を頼まれた時、♯を取った。外国で歌う機会の多い三浦におっては、その方が良いとの判断だったのだろう。
引用:Wikipedia

ベルギーの教会で歌われている聖歌や映画「ララランド」でも、山田耕筰が編曲した「荒城の月」が採用されているようですね。

こちらの動画では、「花のえん」の「え」に♯がついた、「荒城の月」の原曲(メロディのみ)を聴くことが出来ますよ♪

 

原曲の「荒城の月」方がより哀しげな印象ですが、滝廉太郎が想いを巡らせ作曲したメロディでもあるし、私はこちらの方が好きかもです^^

荒城の月って、歌詞が難しいだけだと思ったけど、奥が深いし魅力タップリな曲だったんだね。私も子供と一緒に歌詞の意味を考えてみよう!

荒城の月の歌詞の意味を解釈!作詞したのは誰?モデルとなったお城はどこ?まとめ

荒城の月 歌詞 意味

今回は、私なりに「荒城の月」の歌詞の意味を解釈してみましたが、いかがでしたか?

さらに「荒城の月」を作詞したのは誰なのか、モデルになったお城はどこなのか、原曲と編曲の違いについても触れてみました^^

滝廉太郎の代表作というイメージが強い「荒城の月」ですが、実は土井晩翠が作詞した方が先で、この歌詞がなければ誕生しなかった名曲だったんですね~。

「荒城の月」の歌詞の意味の解釈に、ある意味正解はないし、モデルとなったお城にも正解はありません^^;

ぜひ、あなたなりに歌詞を解釈して、「荒城の月」を深~く感じてみて下さいね♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました!




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です