ハルル
確かに、こいのぼりの歌詞にはお母さんが登場しませんね(汗)
歌詞の字数の問題で? それとも、こいのぼりは男の子のお祝いっていう意味合いで?
小さい頃からフツ~に歌ってきた童謡だし、歌詞の意味なんて深く考えたこともなかったけど、確かに私たち母親からしたら「何で!?」って感じですよね^^;
童謡「桃太郎」や「朧月夜」などの歌詞の意味を解釈してきた立場から考えても、とっても気になる問題です(笑)
そこで今回は、この童謡こいのぼりについて、
- 歌詞の意味
- お母さんが登場しない理由
- 2番と3番の存在
を順に見ていきますので、ぜひモヤモヤをスッキリさせましょう(≧▽≦)♪
さらに、最近はあまり知られてないという、もうひとつの童謡「鯉のぼり」もご紹介したいと思います!
では、歌詞の意味を解釈する前に、まずはこいのぼりの歌詞をおさらいしましょうね^^
もくじ
こいのぼりの歌詞の意味!歌詞をおさらい!
では、歌詞の意味を解釈する前に、改めてこいのぼりの歌詞をおさらいしましょう♪
こいのぼりの歌詞
こいのぼりの歌詞はこちら。
やねよりたかい こいのぼり
おおきいまごいは おとうさん
ちいさいひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる
実はこいのぼりの歌詞って、この1番のみなんです^^
こいのぼりは子供の成長を祝う歌
改めて言うまでもないですが、童謡「こいのぼり」は子供(特に男の子)の成長を祝う歌ですね^^
- まごい=真鯉=お父さん
- ひごい=緋鯉=子供たち
男の子がお父さんの背中を見ながら、一生懸命泳ぐ(=生きる)ってイメージでしょうか。
こちらの動画では、この童謡「こいのぼり」を子供たちが元気よく歌ってます^^
では、こいのぼりの歌詞を改めておさらいしたところで、歌詞の意味を見ていきましょう♪
こいのぼりの歌詞の意味を解釈!
こいのぼりの歌詞の意味を解釈する前に、真鯉と緋鯉についてもちょっと触れておきますね^^
真鯉と緋鯉とは?
鯉に詳しくない私は、このこいのぼりの歌詞以外で「真鯉」や「緋鯉」という単語を聞く機会がありませんでしたが、あなたはどうでしょう?
- 真鯉=体の色が黒っぽい鯉を指す
- 緋鯉=体の色が赤っぽい鯉を指す(錦鯉はこちらの改良版)
真鯉と緋鯉の違いは、どうも色だけのようですね(;^ω^)
・・・ってことは、やっぱり「赤いこいのぼり」は子供ってこと??
歌詞の意味を解釈
上記を踏まえて、こいのぼりの歌詞の意味を解釈してみましょう^^
大きい黒い鯉は、お父さん。
小さい赤い鯉は、子供たち。
みんな楽しそうに、風に乗って泳いでいるね。
こいのぼりの歌詞自体難しくないので、わざわざ意味を解釈しなくてもイメージそのままって感じですね^^;
そうですね。私たち母親にとっては、「なんで仲間に入れてくれないの~?」って思っちゃいますよね(苦笑)
という訳で、こいのぼりの歌詞にお母さんが登場しない理由を見ていきましょう!
こいのぼりの歌詞の意味!お母さんが登場しないのはなぜ?
歌詞の意味がわかったところで、こいのぼりの歌詞にお母さんが登場しない理由を一緒に見ていきましょうね^^
お母さんが登場しない理由
こいのぼりの歌詞にお母さんが登場しない理由・・・そのもっとも有力な説は、時代背景!
当時女性の地位が低かったため
作詞者である近藤宮子さんがこいのぼりを作詞したのは、昭和6年。
当時は家長である父親の存在が強く、女性の地位がまだまだ低かったそうで、必然的に真鯉がお父さん、緋鯉が子供とされていたようです^^;
昭和39年辺りから見方が変わる
それが、東京オリンピックが行われた昭和39年頃から日本でも「男女平等」が叫ばれるようになり、こいのぼりもファミリー型になり、意味も真鯉がお父さん、緋鯉がお母さん、子鯉が子供たちとなっていったようです^^
幼稚園の先生方がお母さんに配慮して、「お母さん」が含まれているこいのぼりの歌詞を作った、という温かいエピソードもあるんだとか!
そうですね^^ 歌詞はともかくとして、現在の庭先で泳いでいるこいのぼりは、お父さん、お母さん、子供たちという意味。お母さんはちゃんと存在してるってことですもんね♪
さて安心したところで(笑)、最初にチラッと触れてましたが、こいのぼりの歌詞には2番と3番があるので、そちらもご紹介しますね^^
こいのぼりの歌詞の意味!2番と3番の歌詞もご紹介
あまり知られていない、こいのぼりの2番と3番の歌詞。意味も併せて見ていきましょうね^^
こいのぼりの2番と3番の歌詞
まずは、こいのぼりの2番と3番の歌詞から。
みどりのかぜに さそわれて
ひらひらはためく ふきながし
くるくるまわる かざぐるま
おもしろそうに およいでる
(3番)
5がつのかぜに こいのぼり
めだまをぴかぴか ひからせて
おびれをくるくる おどらせて
あかるいそらを およいでる
先ほどもお話したとおり、近藤宮子さんが作詞したのは1番のみ。このこいのぼりの2番と3番の歌詞は、作詞者不詳なんです^^;
このこいのぼりの2番と3番がなぜ存在するのかはわかりませんが、一説では1番だけでは寂しいから付け加えられた、とも。
2番3番の意味を解釈
では、こいのぼりの2番と3番の歌詞の意味を解釈していきますね^^
新緑がまぶしいこの季節に吹く、心地良い風に誘われるように、
ひらひらとはためいている、5色の吹き流し。
くるくると回る、かざぐるま。
それらと共に、こいのぼりも楽しそうに泳いでいる。
(3番)
5月の風の中を泳ぐこいのぼり。
大きな目玉をピカピカと光らせ、
躍るように尾びれをはためかせながら
五月晴れの空の下、元気に泳いでいる。
私なりのこいのぼりの歌詞の意味の解釈です。いつものごとく、苦情は受け付けません^^;
私が意味を解釈した印象では、このこいのぼりの2番と3番の歌詞は、それぞれ違う人が作ったんじゃないかな、と感じました。
というのも、2番が「みどりのかぜ」と比喩が使われているのに対し、3番は「5がつのかぜ」とダイレクトに表現されているからです(どちらも同じ5月の風の表現)。
これは私個人が感じたことなので正解かどうかはわかりませんが、こういう視点でこいのぼりの歌詞の意味を考えるのも面白いですよね^^
はい^^ ぜひ、あなたなりにこいのぼりの歌詞の意味を解釈してみて下さいね!
さて、ここまでこいのぼりの歌詞の意味について一緒に見てきましたが、童謡のこいのぼりには、もうひとつ別の曲があるんですよ♪
最後に見ていきましょうね^^
「いらかの波」で始まるこいのぼりもある!
もうひとつのこいのぼりは、作詞者不詳、作曲者は弘田龍太郎さんの「鯉のぼり」です^^
鯉のぼりの歌詞
では、鯉のぼりの歌詞から見ていきましょう^^
甍(いらか)の波と雲の波
重なる波の中空を
橘(たちばな)かおる朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり
(2番)
開ける広き其の口に
舟をも呑(の)まん様見えて
ゆたかに振(ふる)う尾鰭(おひれ)には
物に動ぜぬ姿あり
(3番)
百瀬(ももせ)の滝を登りなば
忽(たちま)ち竜になりぬべき
わが身に似よや男子(おのこご)と
空に踊るや鯉のぼり
こちらの「鯉のぼり」の歌詞は文語体なので、先ほどの「こいのぼり」に比べて少し難しい感じがしますね^^; でも、メロディはステキなんですよ~♪
童謡「鯉のぼり」の動画はコチラです♪
鯉のぼりの歌詞の意味
では「こいのぼり」と同じように「鯉のぼり」の歌詞の意味も見ていきましょうね^^
まるで波のように見える屋根瓦と雲。
それらの波の間を、
橘の柑橘系の香りがほのかに漂う朝の風に乗って、
空高くこいのぼりが泳いでいる。
(2番)
大きく開いたその口は
今にも船をも飲み込んでしまいそうなほどで、
さらに豊かに振っている尾ひれを見ても
物事に動じないような立派な姿だ。
(3番)
沢山の急な滝を登りきれば、
たちまち鯉が龍になるという伝説があるように、
男の子には自分のようにたくましく育って欲しい。
そう願いながら、こいのぼりは空を舞っていることだろう。
私なりの解釈です、苦情は受け付けません(笑)
改めて意味を見てみると、「こいのぼり」よりも「鯉のぼり」の歌詞の方が、より勇ましく感じられますね^^
ただ、小さい子が歌うにはちょっと歌詞も意味も難しいかな、という気がします(だから最近、あまり知られてないって言われているのかな?)
だけど、やはり日本語の美しさをこの「鯉のぼり」の歌詞にも感じますよね^^
他の記事でも童謡の日本語の美しさを熱弁しているので、良かったらご覧下さい(笑)
こいのぼりの歌詞の意味!お母さんが登場しないのはなぜ?2番3番の歌詞も!まとめ
今回はこいのぼりの歌詞の意味を中心にお話してきましたが、いかがでしたか?
こいのぼりの歌詞にお母さんが登場しないのは、時代背景が影響していて仕方がなかったんですね^^;
でも歌詞はどうあれ、現在の庭先で元気よく泳いでいるこいのぼりは、上からお父さん、お母さん、子供たちの姿。きっと子供たちもそう感じて見ていると思います♪
もうひとつの「鯉のぼり」も、親として子供の成長を願う熱い歌(笑)なので、ぜひ子供さんと一緒に歌ってみて下さいね^^
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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