こんにちは、海洋生物マニアのしずくです。
水族館は数えきれないくらい行っていますが、水族館の中でもアザラシとアシカってすごい人気ですよね!
かわい~~って大抵人だかりができていて、わたしもその一員です(*´ω`*)ゞ
すいてても何分も(何十分も?)そこから動かない人もいますよね…たまに…。どんだけアザラシとか見たいのっていう。わたしもその一員(ry
大阪の大きな水族館、海遊館なんかでは同じ水槽でアザラシとアシカが飼育されていましたが、本当によく似ていますよね。
一応海洋生物を専門に仕事してたはしくれとして、今回わたしがアザラシとアシカの違いをご説明いたしますっ(^∇^)ノ
7つの違いを挙げましたんで、これからアザラシとアシカを間違えない人生を送れることでしょう~☆
目次
海のアザラシ!陸のアシカ!
この記事のタイトルでもありますが、これがアザラシとアシカの一番画期的な違いだと思います!
海のアザラシ!陸のアシカ!空の…、いないけど!なんか唱えたくなります(黙
アザラシもアシカも陸水両用型の生物ですけど、アザラシは陸より海で泳ぐのにより適した形、アシカは陸での活動も得意で、泳ぎの上手さはアザラシに譲る形になっております。
海のアザラシ!
アザラシはアシカと比べ、海で泳ぐ潜水能力にとても優れています!
大きな種類のアザラシ、ゾウアザラシなんかは1500mも深く潜れるそうで、マッコウクジラもびっくりです(○_○)
…って、マッコウクジラは3000mだからびっくりせんか…(脅威)
小さいゴマフアザラシだって潜水能力が優れていて300mは潜れるし、時間も30分も潜っていられるんですよ^^
200m以深は深海なので、ゴマちゃんが深海に行けるって…すごくないですか!(・ω・´)
ちなみにアシカは、最も海に潜るのが得意な種類(ニュージーランドアシカ)でも記録は10分ちょっとで、深度は500mが限界みたいです。
あ、泳ぐ速度は…アシカとすごい違いがある!と言いたいところですが、残念ながら速度に関してはアシカもアザラシも同じくらいです^^;
アザラシの方が速く泳げそうな泳ぎ方してるのになぁ。
陸のアシカ!
アシカはよく水族館でもショーで目立ってますが、上手に陸を歩けますよね!
これはアザラシとの大きな違いです。
アシカはアザラシとは違って完全に「海も陸も上手に生きていこう」としている種類で、前足を器用に使うこともできるし、首などの体の部位もよく動きます。
こうして比べると、海も陸も過ごせるアシカの方がアザラシより勝っている?感じがするかもしれませんが…
実はアザラシの方が個体数も、種類数も多いんです。
生物がどう繁栄しているのか、数が多くなるのか…そう簡単には決まらないんですね^^;
さて、アザラシとアシカの根本的な生き方の違いを見てきましたが、これまでの話で出てきたアザラシとアシカの「泳ぎ方」「歩き方」の違いなどについてもっと詳しく見ていきましょう!
よく見て…アザラシとアシカ泳ぎ方の違い
アザラシとアシカ、水中で同じ泳ぎ方をしてるようで全く違うんです!!
アザラシの泳ぎ方は、基本的に後ろ脚だけを使います。
しかもその脚の動かし方が特徴的で、右脚のヒレと左脚のヒレを交互に閉じたり開いたりして泳ぎます!
右脚が開いたら左脚は閉じてて、左脚が開いたら右脚は閉じる。
けっこう速く動かしていますから追うのが大変ですが、見れば「こういうことか~!」って分かって面白いですよ(笑)
そんなアザラシとは違い、アシカは後ろ脚を揃えて泳ぎます。
どちらかというと前脚が大きいので、前脚で羽ばたくように優雅に泳いでいますね!
という知識を持ったところで、泳ぎ方を見てどっちがどっちだか当ててみましょうヾ(・・*)ノ
アザラシとアシカが一緒に泳いでいる、今回最適な海遊館の動画をありがとうございました!
泳ぎ方はそれぞれ違い、アザラシは交互に脚を一生懸命動かしていますし、アシカは前脚も使ってペンギンやウミガメのように泳いでいましたね。
アシカのこの泳ぎ方でアザラシと同じような速度を出せるのって逆にすごい気がします。
アザラシとアシカの歩き方がそれぞれカワイイ
アシカの歩き方は、前脚で体を支えつつ後ろ脚で器用に歩くかわいい歩き方ですね!
ショーに登場する時とか、あんな歩きそうな体してけっこう速く歩いていますよね(゜゜)
アシカと違いアザラシはというと…体の構造的に、歩くことが出来ません><
歩けないんです、アザラシは。でも陸に上がることもあるよね?;
アザラシの歩き方は、そのまま這って歩くほかはありません。そう…いもむしのように(笑)あるいはぴょんぴょんちょっとずつ飛んで動いたり。
もちろんとっても遅いです(笑)あぁ~っかわいい!
なので、陸上ではアシカが優れてるって話になるわけですね。
でもアザラシってアシカと違って、歩く姿をあまり見たことないんじゃないでしょうか??見れる水族館、ありますよ(・ω・)
東京のしながわ水族館や、北海道のおたる水族館で珍しいアザラシショーをやっています!超応援したくなるようなステージですので、ぜひ一度見てみてくださいv
大きな違い!アザラシとアシカの耳
見た目の形態の違いでよく分かるところとしては、アザラシは耳たぶがない、アシカは耳たぶがしっかりあるということが挙げられます!
顔の部分の違いなので、一番理解しやすい違いかもしれませんね。
アシカの耳は一般の陸の哺乳類よりは小さめだと思いますが、どのアシカの種類にも耳はちゃんとあります。
これがアシカのかわいいポイントとも言えますよね(^^*)
ただ、耳が垂れてる時もあるので、そういう時はアシカの耳もよく見分けられないかもしれません。
アザラシの方も耳が無いわけじゃなく、耳たぶが無いだけで穴はちゃんとあります!
イルカなどと同じで、目の横に小さな穴がありますよ~。
これも、アザラシはより海での生活に適しているという、アシカとの違いとも関連付けられますよね。出っぱってるところがない方が、水の抵抗が少ないですから^^
アザラシは上半身を起こせない
陸上でのアシカとの致命的な違い、それが、アザラシは上半身を起こすことが出来ないということです。
アシカはその数百キロもある体を持ち上げられるほど強い腕力を持っていますから、上半身を起こして支えることが出来るんですね!
トドもアシカの仲間ですが、おたる水族館でみた大きなトド(500キロ~1トン)はショーで見事に腕だけで立っていました…体を全部持ち上げて(・・;)腕、大丈夫なのかなぁ~。
今わたしもやってみたら、両腕(両手)だけで体支えるなんて無理…っ2秒が限界です!!手痛い…(何やってんだ!?
重さもさることながら、バランス感覚が必須ですよ。トドは結構長い間持ち上げていた…スゴイ;;
アシカは泳ぎにも前脚を使うし発達していて、アザラシはアシカより小さめのそこまで発達してない前脚を持っているってことですね^^
体の構造的にもアザラシは上半身を起こせないんだと思います。
でもアザラシも、寝そべりながら小さめの前脚で陸をぴょんぴょん移動してるのは、結構すごいことだと思いますけどね…!
アザラシとアシカの前脚の爪の違い
ちょっと細かいところで違いを言うと、アシカの前脚の指には普通に見えるところに爪がなく、アザラシには立派なかぎ爪があります!
アザラシの爪はとっても立派です!見るからに「けものの手」っていう感じですね><
それとは違ってアシカの爪は見えない…「ヒレ」でしかない感じがします。
でも前脚の手のひらの部分が見えるように裏返して見ると…?
ちーーっちゃな爪があります!申し訳程度に(笑)
アザラシは爪で魚を捕らえてるとでもいうのでしょうか?何に使うと思いますか??
実はこの違い、氷上で生活するかどうかがキーになっていました。アザラシは氷の上で生活するためにかぎ爪をひっかけて使っていたってわけですよ。うーん、なるほど(゜゜)
アザラシもアシカも氷のないところにもたくさん住んでる、って声も聞こえてきそうですが、やっぱりアザラシの方が氷の環境に適していて、アザラシは極地にいてもアシカは極地にはいません。
アザラシやアシカが休憩中でじっくりと観察できれば、この爪の違いでも十分に見分けが出来ますね(^∇^)
アザラシとアシカの分類上の違い
最後に、アザラシとアシカのちょっと専門的な違いを書いておきます。
- アザラシは 食肉目 アザラシ上科 アザラシ科
- アシカは 食肉目 アザラシ上科 アシカ科
という分類に位置付けられています!
アザラシの仲間であるアザラシ科はさらに13属18種に分かれていて、アシカの仲間であるアシカ科は7属14種に分かれています。
「アザラシ上科」という名前でくくられているのも、アザラシの方が多いし納得がいきますね(・ω・)
ちなみにアザラシ上科の仲間は他に、セイウチ科のセイウチ(セイウチ科はⅠ種だけ!)がいます~。
それにしても科が違うってことは、近いのか遠いのかどういうことなんでしょう?
マイルカ科とネズミイルカ科が「科」で違うっていっても、そっくりだし…。
色々と違いこそあれ、やっぱりアザラシとアシカも結構近い生き物ってことになるでしょうかね!
「アザラシとアシカの違いは簡単!海のアザラシ、陸のアシカ!見分け方7つ紹介」まとめ
アザラシとアシカ、よく似ていますが違いを分かって頂けたでしょうか^^
細かな違い、はっきり分かる違い…わたしの知り得る限りお話してみました。
それぞれ意味があるんだって考えると違いも面白いですよね♪
アザラシやアシカを見る機会があれば、ぜひ見分けてみてください!
それでは最後までお読み頂き、ありがとうございました!
しずくでした。