イチョウはあなたも見慣れてる木だと思いますが、実は花が咲くって知っていましたか??

見たことない人が多いと思いますし、わたしもイチョウに花があるって知るまでは、全く見たことも考えたこともありませんでした(笑)

学校に植わっていたり、神社で銀杏を毎年拾いに行ったり、よくイチョウは見ていたはずなんですけどね・・!気づきませんでした。

ちょっと普通にイメージする花とは違う花なんですが、イチョウも子孫を残すために咲かせていますからね。
可愛らしく、でも懸命に生きている様子が見て取れますよ(*^^*)

街路樹にもなって身近すぎるイチョウなんですが、びっくりするような知らない事実がたくさんあります!!!

正直、色々知ったときイチョウの面白さに初めて気がつきました。
あなたにもぜひ知っていただきたいです!

それでは、どうぞ^^





イチョウに咲く花はとっても変わった花でした

イチョウの花はとにかく変わっています(笑)

イチョウは雌雄異株(しゆういしゅ)、つまり雌雄で別の木です。
なので、雄株(おかぶ)では雄花(おばな)、雌株(めかぶ)では雌花(めばな)を見ることが出来ます!

(どうでもいいけど、雌雄異株だけ「かぶ」を「しゅ」って読むの慣れない・・)

さて、こちらがその「イチョウの花」ですー。

イチョウ 花

描いてみました(笑)雄花も雌花もどっちも黄緑色!目立ちませんな・・・

というかその前に、これって花なの!!?という風貌ですね!(゜゜;)

雄花は薄い黄緑色の小さなつぶつぶが、たくさん付いた形。(雌花よりは花っぽい)
雌花は可愛らしい、丸い実のような形をしています。

これはちょっと、イチョウの花がどんなものか知っていないと、見つけるのは難しいですよね^^;

葉の付け根にいくつか付いていることがあるので、運よく目線の高さにでもあったら観察してみてください♪

では、この変わったイチョウの花が見られる時期はいつなんでしょうか??

イチョウの花が咲く時期

イチョウの花は変わっていましたが、花が咲く時期はごく普通です。
4月頃に、雄花も雌花も開花します!

雄花が出す花粉が風に乗って雌花にとどき、次の子孫を残すための「種」が作られるので、もちろん一緒の時期に開花する必要があるんですね。

まぁイチョウの時期は一般に秋なので、「4月はイチョウの花の時期だ!」と見に行く方は少ないと思いますが・・・意識しておくと、いつもと違ったイチョウが見られて面白いですよ♪

ちなみに、イチョウには虫が付かないので、花粉を虫さんに運んでもらうことは出来ません。
それをいいことに、虫が付かない手入れがしやすい木として街路樹などによく植えられているんですよ!

なんと、日本で一番多く植えられている街路樹がイチョウなんだとか!!!
すごいですねっ><

個人的にはサクラの方が見る気がしていましたが、サクラは2位だそうですよ。

さてさて、イチョウの花の話をしてきましたが、よく見る銀杏はやはり多くの植物と同じように、花が終わってから銀杏になっていくのでしょうか??

花は散らず、そのままよく見る銀杏になります

花は散らずというか、散るような花もないのですが(笑)

銀杏がなるのは雌株だけです。雌花の実のような形のものが、受粉するとそのまま大きくなっていって銀杏になるイメージですね!!

そもそも丸っこかったですから、むしろ他の植物の果物が作られる過程よりイメージしやすいですよね^^

雌花の先端に液体が出て、そこに花粉がくっつくと、雌花の中に取り込まれていきます。

1キロ先まで花粉が届くというからすごいものだ・・!

だんだん雌花が大きくなって、9月頃には銀杏が出来あがるんですよ!うーん、美味しい銀杏の時期が待ち遠しいですね(笑)

当たり前ですが銀杏はいきなりイチョウの木にポンと出来たわけじゃなく、雌花と雄花が頑張って毎年受粉し、繁栄しようとしているんですよね。

そんな頑張っているイチョウですが、実は「生きた化石」と呼ばれている、現代まで生き残った非常に珍しい植物だったんですよ!!





イチョウは恐竜の時代から存在している裸子植物!

今あるイチョウは、なんと中生代(約2億5217万年前~6600万年前!!)から存在し、今を生きています!!!

中生代はちょうど恐竜がいた時代ですから、恐竜たちの背景にはイチョウがいた、ということですね。。

「生きた化石」と呼ばれるイチョウですので、その姿はほとんど変わっていないと言われています。
シーラカンスのような貴重さはイチョウにはなんら感じていませんでしたが、そう考えるとえらく貴重な植物ですよね!!><

イチョウの仲間はもっとたくさん(17属)いたと言われていますが、今はイチョウただ一種のみです。

植物は、裸子植物(種がむきだし)から被子植物(種を守る果実を持つ)に進化したと考えられますから、裸子植物のイチョウはその点からも原始的な仲間であるとは言えそうですね。

花も原始的な形をしていますし。

しかし、もっと原始的で変わっているのはイチョウの「葉っぱ」なんです!
イチョウは、針葉樹と広葉樹だったらどっちの仲間だと思いますか??

イチョウ 花

イチョウはああ見えて針葉樹だった!

イチョウは葉っぱが平らで広がった形をしているので、てっきり広葉樹だと思いますよね!?

でも違うんです、針葉樹の仲間なんですよΣ(゜゜)

針葉樹なんて、マツみたいな葉っぱのとがった木のことじゃ???

・・・広葉樹と針葉樹の違いって、実は葉っぱの違いというよりは、分類上の違いと言った方がいいんです。

  • 針葉樹・・・裸子植物球果植物門
  • 広葉樹・・・被子植物。針葉樹に対する言葉

ということで、針葉樹は球果(まつぼっくりとか、それに似たようなもの。葉っぱが硬くなって球状になった)が出来る裸子植物。
広葉樹は単に、針葉樹と対になる言葉があった方が便利だなーってことで付けられたんでしょうね。

で、ここで重要なんですが、

イチョウは裸子植物だけど、球果を持たないんです・・・!!!

では、針葉樹に入らないじゃん??イチョウは針葉樹に入らない、広葉樹にも当然入らない、どちらでもない植物だった。。

と、正確にはそういうふうになります。でも、便宜上どちらかに分けたい時は、イチョウも針葉樹に入れちゃうそうですよ。

イチョウは「特殊な針葉樹」って感じですね。本当に、変わった植物ですね!

イチョウ 花

「イチョウにも花が咲く!実は針葉樹で生きた化石…変わり種すぎます!」まとめ

今回は身近な樹木「イチョウ」について語っていきました!

日本の街路樹No.1の数を誇りながら、全く知らないような事実がたくさん隠されていましたね!!

原始的な花、葉っぱ、細胞・・・イチョウの全ては原始的と言ってもいいです。
大昔からその姿をほとんど変えることなく、今なおわたしたちに愛されている、イチョウ。

なんというか、新しいものだけが良いっていうわけじゃないんですよね。
植物は品種改良などで見た目の良いものが開発されることも多いですが、そのままの姿だって十分美しいんです。

あなたも、今回イチョウのことを色々知って魅力を感じてくれたり、他の植物にも興味を持ってくれたら嬉しいです(*^^*)

最後までお読みいただきありがとうございました!

しずくでした。