こんにちは、自然現象を解き明かすのが好きなしずくです。
海の波とか雪の結晶とか雨の種類とか、主に水のことばっかり解き明かしてますが、今回は「霧の発生条件」についてです!
霧って不思議ですよね、遠くから見ると綺麗だし、目の前にあるとやっかいだし・・・しかも、なんだか朝方に発生することが多くない??
あと山とか。なんなんでしょう?
こないだはせっかく見に行った富士山のてっぺんに霧がかかっていましたし(笑)
霧の発生は、発生しやすい場所や消える条件もきちんと決まっているのでしょうか!
なにやら一口に霧といっても「霧の種類」が5種類あり、それぞれ発生条件なども違うのでそれも分けて見ていくことにしましょう^^
まずは基本的な霧の発生条件の話から、どうぞ!
目次
霧のでき方は?霧って何なの??
霧というのは要は、空気中の水蒸気が水になった状態のことです。
5種類の霧の細かい発生条件はあとで個別で見て行くとして、まずは基本的な霧でき方は、「空気が冷やされること」!
空気の中にある水蒸気は、空気が冷やされると飽和して水になっちゃうんですよね。理科で習った、「飽和水蒸気量」が少なくなるってやつです!
空気が温かいうちは空気中に存在できた水蒸気が、冷やされると存在できる量が少なくなって、もうここに水蒸気としていられないやーってなって液体の水になるしかなくなることですね。
水になったのが霧なら、なんで霧は浮いてるの?
水蒸気から水になったからって、水になってすぐ落ちる訳ではありません。
水の粒が小さいからですね。雲や沸騰したヤカンの湯気のでき方を思い浮かべるといいです!
ヤカンの水からできた白い湯気は水蒸気じゃないです。気体じゃなくて、液体。まぁ細かい水滴ですね・・!水蒸気は目には見えませんから(´ω` )
よ~くヤカンの湯気のでき方を見ると、下の方は無色透明で、あれが水蒸気!空気に冷やされるのを条件に、湯気になるんですけど・・・
つまり、目に見える霧も、でき方は気体から液体になった水ということです!
霧のでき方は、中学の理科でやったらしいですよ。しずくは覚えてませんが()
水の状態変化の条件、霧のできる条件を、さすが先生!分かりやすく教えてくれます。ありがとうございます(*^^*)
それでは、霧のでき方と正体が分かったところで、具体的に霧の種類に分けて発生条件を見て行きますね^^
霧の種類ごとの発生条件!5種類の霧を紹介
霧の種類、5種類の発生条件をそれぞれ説明していきます!
霧の種類1、放射霧の発生条件
放射霧という種類の霧の発生条件は、「地面によって空気が冷やされること」です。
地面からはいつもいつでも、熱が失われている(放射されている)んですよ。昼でも夜でも無条件で、です^^
地面から熱が逃げてくってことは、地面は冷たいってことですよね。
昼間は太陽の熱がサンサンと地面に降り注ぐので、地面はそんな冷たくならないんですが、夜は違います。
夜は地面が冷やされるだけになってしまうので、そのせいで夜のうちにだんだん空気が冷やされる。そして霧の発生条件となるわけです!
だから霧は朝方に発生することが多いんですねっ。
関係ないけどたぶん、地面から熱が逃げてるのは、それが地球が暖められすぎない条件なんじゃないかな??と思います(・o・´)
霧の種類2、移流霧の発生条件
この移流霧という種類の霧は、「空気が気温の低いところに移動する」ことが霧のできる発生条件です!
霧が発生するような気温の低いところっていうのは、湖の上とか池の上とか、海の上とか・・そういう場所が主に条件になっていますね!
移動するのは暖かくて湿度の高い空気ってのが発生条件にもなっていて、海などに接すると冷やされて霧の発生になります。
わたしは長期間船に乗ってても、霧の発生は見たことないけど・・たぶん沖合にいすぎたのかな?
この種類の霧はとっても濃くて、発生するとなかなか消えないんですって!
こんなんなるらしいですよ。めっちゃ綺麗!!!(・д・´;)
霧の種類3、蒸気霧の発生条件
次の霧の種類は、蒸気霧という霧です。
この種類の霧のでき方は、水面から水が蒸発する時にそれが冷やされて、霧になるという発生の仕方です!
霧の種類はみんな、ややこしくなくて原理を聞けば「あぁ~!」って分かる名前なのでいいですね(笑)
この霧の発生条件は、水辺の水が暖かくて蒸発して、空気の温度が冷たいことです。
この条件って冒頭の方で話した、ヤカンの湯気のでき方と一緒じゃないですかね?(・_・)
うん、きっとそうです!
これは普段の生活でも観察できる、水の状態変化とおんなじ原理で発生する霧の種類ですね^^
霧の種類4、前線霧の発生条件
水蒸気が飽和して霧が発生するなら、湿度が高いことが条件ってことですよね。
なら雨の日は霧の発生にうってつけ!
でも、雨の日に絶対霧ができる訳ではもちろんないので・・霧の発生には他に条件があります。
それはこの霧の種類の名前、前線霧の通り、「前線」があること!
なんの前線かというと、温暖前線です。
温暖前線付近で、温められた空気によって雨から前線霧が発生するようですね。
あとこの霧の種類は、雨だけじゃなくて、暖気と寒気が混ざり合うことでも霧の発生条件となります。前線は暖気と寒気の境目ですからね。
霧の種類5、上昇霧の発生条件
この霧の種類は上昇霧という名前の通り、山を上昇することで空気が冷やされることが発生条件になります。
よく、山の上の方だけ雲ができてて不思議じゃないでしょうか?
あれって実は霧だったんですね!(゜‐゜)
まぁ雲も霧も似たようなものなんですけど・・・
こういう、富士山に霧(雲)がかかってたりすることもありますが、これはこれで味です(´ω`)
地上にあれば霧、上(空)にあれば雲・・・です。でき方、発生条件に明確な違いはありません~。
それって、さっきの写真の霧のあたりにいる人にとっては霧で、下から見る人にとっては雲ってこと?(・・)?
でも一応、(山の)地面にあるから霧でいいような気もします。
霧の発生しやすい場所も種類ごとに違う
霧の発生しやすい場所を、霧の種類に分けてご紹介します^^
霧のでき方も違えば、発生しやすい場所も違いますからね!
放射霧が発生しやすい場所の条件
放射霧は盆地などが発生しやすい場所です!
なぜなら放射霧は地面に冷やされるのが条件でできる霧なので、その冷えが逃げにくいような盆地は発生しやすい場所なんですね~。
ということは、山に囲まれてたり谷になってる場所でも発生しやすいことになりますね^^
風が強い海際よりも、内陸の方が発生しやすい場所になりますよ。
それぞれ盆地霧とか、谷霧、内陸霧っていう名前もありますし!
移流霧が発生しやすい場所の条件
移流霧っていう種類は、空気が移動して冷やされるのが発生条件でしたね。
ということで発生条件の話でも触れましたが、発生しやすい場所は海のある場所です!
海霧ともいわれます。
場所的には北海道などで発生しやすいので、北海道は流氷とか野性のラッコとか、海の見どころ満載ですね~(>∇<)
蒸気霧が発生しやすい場所の条件
蒸気霧のでき方は水辺から水が蒸発することだったので、当然海や川、湖、池の上とかそこに近い場所になります。
具体的な場所的にはまた北海道が発生しやすいとの話です!北海道の川霧って呼ばれているらしいですよ。
水辺の霧はすっごく神秘的だから、ぜひ見てみたいものですね・・v
前線霧が発生しやすい場所の条件
前線霧ができやすいっていうか発生する条件として、温暖前線があること!
そして雨が降りやすい場所です。言うまでもない感じですが・・
上昇霧が発生しやすい場所の条件
この上昇霧も発生しやすい場所は、山などの標高が高い場所です・・ね!
特にそれ以上言うことはないですね、はい^^←
霧の発生しやすい季節は秋だけじゃない?
「霧の季節」というと秋を連想したり、秋の季語になってるじゃないかという声がきこえそうですが・・・たしか百人一首にもそういう歌がありますし。
でも秋だけじゃなく春も、そして夏や冬も霧が発生しやすい季節に・・・って、これじゃ一年中ですね(苦笑)
季節ごとに発生しやすい霧の種類も違いますし、季節と霧の発生条件とのかかわりを見てみましょう^^
霧は秋の季語!秋の季節に発生する霧
放射霧という種類は秋の季節に発生しやすいです。
秋は寒暖差が激しい季節で、夜~明け方にめっきり冷え込むために霧ができやすい条件になっているんですよ。
なら冬の季節でも発生しやすい?と思うかもしれませんが、秋の季節の方が、夏のなごりで湿度が高い空気がありますからね^^
あとは、蒸気霧、前線霧という種類の霧も秋に発生しやすい季節です!
秋は紅葉みたく、霧も見に行く人がたくさんいそうですね(´ω`*)でもくれぐれも視界の悪さには気をつけて・・・!!
春・夏・冬の季節にも発生する霧の種類
春~夏の季節に発生しやすい霧もあって、その種類は移流霧です。
場所的には、北海道ではとくに夏ごろ霧の発生が多くなる地域があるってデータがありますね。
この季節の冷たい海流が霧の発生要因になってるようです。
霧の発生条件には湿度の高さが含まれるので、冬の季節は湿度が低くて霧が発生しにくいと言われますが、これは地域差があります。
言わずもがな、冬の季節に雪が降る地域は湿度があるので、発生条件はクリアになってしまいますよね!
霧の消える条件は意外に簡単!
霧の発生条件はようするに、「湿度が高い空気が急に冷やされる」ことですから・・・
霧が消える条件は、それをかき乱してやればいいのです!
- 風が吹いて湿度の低い空気が混ざる
- 日が出たりして空気が温められる
こういうことが、霧の消える条件になってきますよ。簡単ですね(^^)
よく霧が立ち込めて困る・・・っていうニュースなどありますが、自然の力によって数時間~半日もあれば自然に消えて行きます。
困ってる場合はその消えるまでが大変なんですけどね><
あなたもやむをえず、霧が消えないうちに出かける時は注意をしてくださいね・・・!
「霧の発生条件!霧のでき方は季節や種類による?消える条件、発生しやすい場所も」まとめ
今回は、不思議な霧の発生条件は何なのか?について見てきました!
霧は自然の産物なので、やっかいものとして扱われることもありますが、見に行ったらめちゃめちゃ綺麗なので見に行く人も後をたちません。
心にゆとりがある時、ぜひ霧の壮大な自然の美しさを感じたいですね。
それでは最後までお読み頂きありがとうございました!
しずくでした。
中学校でやったような…
改めて知るいい機会でした。
ありがとうございます。