こんにちは、海の生物の話には目がないしずくです。
野性のラッコに日本で会えるんだ!と知った時は、かなりびっくりしました!わたしだけじゃなくて、(わたしの周りでは)誰もがびっくりする話題です。笑
日本でラッコが見られる場所、それは北海道です。
北海道は本当に珍しい生物がいて面白いですね(^v^*)おたる水族館も旭山動物園も楽しかった!ラッコは今はいなかったけどね。
北海道で野性のラッコが来ると大人気ですが、実はラッコが見られるのはいつもじゃなくて、北海道に住みついているわけではないんですよね。
好奇心でひょっこり北海道に寄ってみたり、たまたま泳いできたり、理由はラッコに聞かないと分かりませんが…。
そんな珍しいラッコが北海道で見られるのはいつ、北海道のどこらへんで見られるのか?
珍しいってどれくらい珍しいのか??
ラッコの人との関わりを、良い面からも悪い面からも見ていきましょう。
目次
ラッコが日本で見られる場所は北海道だけ!
ラッコを見に北海道に行こう!と思っても、いつでもどこでも見られるってわけじゃありません。
ラッコが来る場所は北海道の中でもある程度決まっているし、ラッコが来る季節なんてのもあるんでしょうか??
そして、どれくらいの頻度でラッコは北海道に姿を現しているの??
簡単にラッコを見に行く前に、その辺をしっかり把握しておきましょう!
北海道でラッコが見られるのはいつ?
北海道にラッコが来るのは、季節などは別に関係ないです。
ラッコはいつも北海道よりも寒いところ(もっと北東の方)にいますから、冬にやってくるのか?と思いきや、夏でもラッコを見られる時は見られます!
まぁ氷の天使、クリオネも北海道に1年中生息してるくらいですからね、ラッコにも季節が関係なくたって不思議じゃないですね!(?)
例としてですが、北海道の釧路川にやってきた有名なラッコの「クーちゃん」は2009年2月に来て、5月に川からいなくなりました。
あーいなくなっちゃった…と悲しみにくれるも、その後北海道からほど近くの海で見つかって長い月日滞在してましたし、ラッコが北海道にいる季節はあんまり関係あるとは言えないと思いますね。
他のラッコの北海道での目撃情報も、春夏秋冬どの季節でも関係なくラッコが来たと報告がありますよ^^
1年中ラッコが見られる可能性があるのは嬉しいけど、逆に狙いにくくもある…?
ラッコは具体的に北海道のどこで見られるか
ラッコは、北海道の中でも東の方の海岸で見られます!
具体的な地名は、ラッコの目撃報告を見るに、北海道の根室半島、知床半島などです。本当にかなり北海道の東の方のエリアですね!
この辺りは流氷なんかもあって絶好の海観察スポットですv
あ、先ほど出てきたラッコのクーちゃんは釧路市でしたが、釧路市は東だけど根室市とかと比べるとちょっと南の方。
実際、釧路市でラッコが来るのは相当珍しかったみたいです!やっぱもうちょい北の方か。
というのも、北海道にやってくるラッコは普段は千島列島や、択捉島の北部に住んでいるのですから当然ですね。
ラッコの見方は、北海道の海岸からも見えますが、船で野鳥観察中にラッコを見られるパターンもあります!
ラッコは基本岸から遠くない場所に住んでいるはずですが、ラッコは警戒心が強いので岸から見える位置に来るより、船で見られる位置にいる方が多いかもしれませんね。
北海道で見られるラッコは「アジアラッコ」
ちなみに北海道で見られるラッコはアジアラッコという分類のラッコです。
ラッコという動物は1種のみですが、亜種が3種類いるんですよ^^
亜種とは種よりさらに細かい分類で、ほぼ見た目は同じで生態や住む場所が少し違うということが多いですね!(余談ですがあのシャチにも亜種らしいのがいる。)
他のラッコはアラスカラッコ、カリフォルニアラッコという名前で、これらは北海道にはいません。(名前で分かるねb)
北海道でラッコを見られる頻度は?
ラッコを見られる頻度は、かなり、大分…珍しいです!(え
具体的な数字を出すのは難しいですが…なんでも、北海道で野性のラッコを見るのは北海道民の方々でも難しいそうで…北海道本土からラッコが見られた場合はニュースになるなど、その希少性が分かりますね><
ただ、根室市で野鳥を見る観測船の記録では、週に何回もかなりの頻度でラッコを見れたりしているらしいですね。
やはり北海道本土の岸から見るよりも、船でもうちょっと北の方の島に行った方がラッコを見られる確率が高いのでしょう。
たまにラッコが北海道本土の付近に定住してくれることもあって(1匹~数匹とか少数ですが)、その時はまだ頻繁に見られる可能性もありますね!
これは、北海道にいた方が撮ったラッコの映像です!岸からもばっちりラッコが見えていますね!!季節は雪が積もる冬のようです。
やっぱり仰向けに泳いでいて、途中の岩場でくるりとターンするラッコが超可愛いです。
貴重な映像をありがとうございました!!
こうやって見られることもありますが、ラッコを実際に見るのはかなりの運要素が必要になりそうです;
ラッコが北海道に来るとどうなる?人々の反応
ラッコが北海道に来た!嬉しい!!
と歓喜する人もとても多い半面、手放しで喜べない理由がある人もいるんですよね(´・ω・`)
あんなに可愛いラッコなのに、一体どういうことなんでしょう?
大人気!ラッコで観光名所になるくらい
例えばラッコのクーちゃんの場合は、川に来てくれたので簡単に見られるし、多くの人がラッコを見に来て観光名所になったということです!
名前をつけられちゃってるくらいですし、釧路市の特別住民票も貰ったんだとか…!ラッコ人気ハンパないですね(゜∇゜*)
というかわたしも見に行きたいです、そんな近くに野性のラッコがいたら。
そもそもラッコが日本の水族館に入ってきた当初も、ラッコはものすごい人気で、水族館の看板になるくらいでしたからねぇ…。
本当にぬいぐるみみたいで愛らしいし。(一番毛深い動物って言われるほど体がふわふわ。)
今は、そんなにラッコは水族館では推されてない感があるのは寂しいですが…でもやっぱり人気なんだって思わせてくれる出来事ですよね、クーちゃんは。
もちろんクーちゃんに限らず、北海道本土からラッコが見られる時はニュースになったり写真や映像を一生懸命撮られたりして話題を集めています!
これが、ラッコの本来の姿…と、思いきや…??
ラッコがいると漁業への打撃の心配も…
ラッコがウニやアワビやホタテ、その他色々を大量に食べる大食いだから…漁業を営む方には害獣のように扱われることもあります(汗)
ちょっとそんな害獣だなんて想像できない、ですよね(・_・;)可愛らしいラッコが大食いなのも…
ですが、過去にはラッコが北海道の養殖ウニを全滅させた前科もあるんです!!残念ながら事実なんです…。
というのもラッコは本当に大食いな生き物で、ラッコって毛を多くしてごまかしてますが、とても寒さや海での生活に耐えれる体ではないんですよね。脂肪も少ないし、かなり不器用に生きてる動物なんです;
食べ物をいかにたくさん食べるか、で体を補っているから、結果ラッコは大食い…たとえ1匹のラッコでもあなどれないんです!体重の2~3割ものウニや貝その他を食べるので><
しかも、ラッコは意外や意外、体重40kgにもなるので、毎日約10kgにもなる量の食事をするんですよ。ウニ1個100gとして、100個ですよ。1年で36500個ですよ!(※ウニだけ食べてたらね。)
そりゃ~ラッコを恐れるの気持ちも分かりますわな(´~`;)
でも…、漁業に被害が及ぶのは事実だとしても、何かおかしくないですか…?
ラッコはもともとは北海道にいた動物です。今はほぼ姿を消してしまったけど、ラッコは人が漁業するよりたぶんずっと前から北海道にいた生物なんです。
なのに、戻ってきたら邪魔ものだなんて…。外来種とかなら分かるけれど。
ラッコが、一時期全然北海道からいなくなったから、もはや戻ったらいけないのかな…?
毛皮のために、北海道に定住しなくなったラッコ
ラッコはかつて、毛皮がブームだった頃に大量に狩られていました。18世紀~20世紀初めころまでの話です。
ラッコの姿は知らないけど、毛皮だけは知ってるなんて人が多かったみたいです…。
そりゃ、ラッコは動物の中で一番多くの毛が生えているし(1平方センチメートルにつき10万本)、毛皮が気持ち良かったのかもしれませんが…
どう考えたってラッコそのものの需要の方が高い気がするんですけどね!!(しずく談)
そもそも毛皮なんていらないし!!!(しずく談)
それで狩られたラッコは、みるみるうちに北海道から姿を消しました。
でも、ここで世界のリョコウバトとかドードー鳥などと違って絶滅を免れたのは、ラッコの数が減っていることにちゃんと危機感を感じて、対策を打ち出したこと。
1912年にはラッコを保護するための法律が施行されました!
対策は、遅かった?間に合った?
まぁ問題点は、この時点で北海道周辺のラッコはほとんど絶滅していたことです。(現に今も北海道に住みついているラッコはほとんどいないわけだし)
あとは、漁業を営む人にとっては、今は漁業に被害が出ても「ラッコを狩ってはいけない」ので1匹も駆除が出来ないことも挙げられるでしょうか。
でもそんな1912年なんて昔に動物を保護しよう!と判断してくれたことが、わたしは本当に嬉しいです!
確かに北海道からラッコがいなくなったのは事実で、人に対する警戒心も強くなっていてもう北海道にしっかり定住しようとは戻ってこないかもしれませんが、世界から絶滅するよりはるかにましです。
「ラッコは北海道で会える!いつどこで・頻度は?ラッコが激減した悲しい話も」まとめ
ラッコは日本でも見られる!それはとってもびっくりで嬉しいことでしたが、北海道の一部地域で稀に見られるのみってことが分かりましたね><
でも珍しくても北海道本土にたびたび来るし、もう少し北の方の島に行けばラッコはちゃんといるんだってことも分かりました。
ラッコの数に関しては、保護のおかげで増えているという話もあります。
北海道でも、水族館でも、他の国でも、ラッコを見ることが出来たら、ぜひ今回のお話を思い出してくださいね^^
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
しずくでした。