ジャムって一人だとなかなか食べきれませんよね。
一人暮らしを始めた当初、ジャムを買ってから賞味期限を見たら、開封後二週間以内にお召し上がりくださいと書かれてたことがありました。
当時は無茶を言うな!と思いつつ、三食食パンにしてなんとか使い切ろうとしました(笑)
ですが、開封後二週間以内というのはどのようにジャムを保存した時のことでしょう。
もしかして、冷蔵保存だったら二週間以内ということで、冷凍だったらジャムはもっと持つんじゃないでしょうか。
ジャムはどのような状態になったら食べてはいけないのでしょうか。
そもそもジャムって冷凍保存していいものなんでしょうか。
そんなジャムの保存方法を解説いたします。
目次
開封前のジャムの賞味期限
まずは普通に保存した際のジャムの賞味期限を見ていきましょう。
ジャムは砂糖が多く使われています。
砂糖には防腐効果があるので、本来ジャムは結構持つものです。
実際開封前のジャムはかなり持ちます。
開封前のジャムの賞味期限は
- 容器
- 砂糖の量
によって変わってきます。
それぞれ見ていきましょう。
ジャムの容器
ジャムの容器で一番見るのは瓶でしょう。
瓶はジャムの容器の中では最も保存に適しており、砂糖の量によっては未開封なら二年ほど持ちます。
瓶は中にジャムを詰めてから殺菌処理が出来るので長持ちするんじゃないでしょうか。
次によく見るのは紙の容器に入ったジャムですかね。
紙カップのジャムは未開封で1年程保存できるようです。
紙だと一見保存に問題があるような気もしますが、素材は紙だけというわけではなく、プラスチックなども使って密封性を高めているようです。
色々と進化しているものですね。
それ以外でも給食などでよく見る小袋に入ったジャムもありますが、こちらは半年前後くらいまで保存できるようです。
瓶や紙カップのジャムと比べると短いですが、半年持てば十分ですよね。
砂糖の量
砂糖には防腐効果があり、砂糖の量が多いほど長持ちします。
ジャムの糖度には4段階あり、糖度65%以上を高糖度、55~65%を中糖度、40~55%を低糖度とそれぞれ呼称がついています。
糖度40%未満のジャムには呼称はついていないようです。
50%を超える糖度でも中糖度と呼ばれているのを考えると、すさまじい砂糖の量ですよね。
摂り過ぎには気を付けましょう。
瓶詰のジャムの場合、高糖度で二年ほど、中糖度で一年半ほど保存できるようです。
ジャムはかなり長期間持ちます。
といっても、これらの賞味期限は未開封のものを常温保存した場合です。
開封後のジャムはどれくらい持つのでしょうか。
開封後のジャムの期限
開封前は一年以上も保存できるジャムですが、なぜ開封後は長期保存できないのでしょうか。
ジャムが腐ったりせずに長持ちする理由は糖度が高いからです。
開封し、結露したり内部に水滴が入ったりするとその部分の糖度が下がってしまい、そこからジャムにカビが生えます。
水滴やジャム以外のものが瓶内部に入らないために、スプーンなどは清潔なものを使うようにしましょう。
パンに触れたスプーンをジャムの入った瓶の中に入れる、といった使い方をしているとジャムを保存できる期間は短くなります。
開封後、清潔なスプーンなどを使うように心がけると、冷蔵保存で二週間から一ヶ月ほどの保存が可能なようです。
といっても一ヶ月経ったから捨てなくては、ということではありません。
ジャムを食べられるかどうかの基準はカビです。
カビが生えていなければ二ヶ月でも三ヶ月でも食べられますし、逆にカビが生えていれば開封して数日でも食べないようにしましょう。
見えているカビを取り除いても、見えない部分にカビが根を張っていますので、カビが生えていたら食べないようにしましょう。
冷蔵保存では、清潔に保存することを心掛けても一ヶ月くらいがジャムを食べられる目安です。
冷凍ならもっと長期間保存できそうですが、ジャムって冷凍してもいいんでしょうか?
ジャムって冷凍してもいいの?
結論から言えば、冷凍しても大丈夫です。
というのも、糖分の入った水は氷点(水が凍る温度)が下がります。
糖度の高いジャムは相当低い温度にならないと凍りません。
つまり、ジャムは冷凍してもあまり固まらず、品質は落ちにくいです。
食品によっては凍らせると全く美味しくなくなってしまうものもありますからね。
多少固くはなったりしますが、自然解凍で問題なくいただけます。
常温で10分ほど放置するだけで解凍できます。
ただし、ジャムを冷凍する際に注意することもあります。
ジャムは瓶に入っていることが多いですが、ジャムがぎっしり詰まった瓶を冷凍庫に入れると、ジャムが膨張して瓶が割れることがあります。
ジャムを冷凍保存する場合は、瓶よりもタッパーやジップロックなどに入れたほうが安全です。
個人的にはジップロックにジャムを小分けにして保存するのがおすすめです。
冷凍庫から取り出してまた冷凍庫に入れて……を繰り返すとさすがにジャムの品質は落ちていきますので、小分けにして保存しておいたほうがいいです。
他の容器がなく、瓶詰のジャムを冷凍庫に入れるときは、ある程度空間のある状態にしましょう。
冷凍保存した場合、開封後でも一年以上は余裕で保存できるようになります。
これなら一人暮らしでも使い切れそうですよね。
一年かけても使い切れないのでしたら、ジャムを買うこと自体考え直したほうがいいです(笑)
さて、ここまでジャムの保存方法や賞味期限を説明しましたが、これはあくまでもお店で購入したジャムです。
手作りジャムの場合でも同じことが言えるのでしょうか。
手作りジャムの保存
基本的に手作りのジャムは市販のものよりも長持ちしません。
市販のジャムには砂糖とは別に防腐剤が入っていることが多いです。
また、市販のジャムは開封後こそ空気に触れてしまったりしていますが、開封前は殺菌処理などは完璧な状態で密閉されています。
手作りジャムの場合は防腐剤を入れることはまずないですし、殺菌処理も完璧というわけでもありません。
手作りジャムの保存できる期間は冷凍保存で半年ほど。
それでも十分な期間ですが、やはり市販のジャムと比べると長持ちしません。
ジャムを入れる瓶はあらかじめ念入りに煮沸消毒しておくなど、容器の殺菌を心掛けるとより長持ちするようになります。
自家製のジャムの保存できる期間は、作る際にどれだけ菌を入れずにジャムを詰めることが出来るか、ということにかかっています。
手作りのジャムは市販のものよりも保存できる期間は短いですが、殺菌処理や冷凍で保存するなどの工夫で十分な期間持つようになります。
では最後にそんな手作りジャムの簡単な作り方をご紹介しましょう。
手作りイチゴジャムの作り方
ジャムは作っても余ってしまいそうだから作ろうとしない、なんて方もいるかもしれません。
ですが、殺菌したり冷凍したりときちんと保存すれば、まず余ることはありません。
この機会にジャムを作ってみませんか?
ジャムは誰でも簡単に作れます。
といっても、作り方は言葉で説明するよりも実際に見たほうが早いですよね。
レンジを使った簡単なイチゴジャムの作り方を紹介した動画がありましたので、ご紹介します。
耐熱容器さえあれば、煮詰める手間は電子レンジが引き受けてくれます。
最初の10秒に超早送りで説明していますが、ちゃんと後からゆっくり説明してくれているのでご安心を(笑)
工程をすべて終えても水っぽいな―と思ったら、もう少しレンジで加熱して見てもいいかもしれません。
イチゴを他の果物に応用することもできそうですよね。
傷み始めた果物をジャムにして保存、という使い方もできそうです。
誰にでもできる簡単なジャムの作り方の動画でした。
ジャムの保存は冷凍庫でもいい?一人暮らしでも残さず食べきる保存法!のまとめ
今回の記事はお役に立っていただけましたでしょうか。
冷蔵保存だと開封後数週間しか保存できないジャムですが、冷凍しても問題はありません。
三食食パンにして無理矢理ジャムを使い切ろうとしなくても、一年ももつのなら無理なく食べきれますよね(笑)
と言っても、安全のことを考えればジャムは開封後は早く食べきってしまったほうがいいです。
ごはん派で普段あまりパンを食べないけれど、どうしてもパンにジャムを付けて食べたくなった、という時は小袋に入った小さいものを買うようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
大量の梅ジャムを冷凍保存したいですが、ジップロックやタッパの消毒方法をしりたい。