こんにちは。使い捨てカイロは会社から支給されてたくらい必需品の職場にいたしずくです。
わたしがやってた海洋調査の仕事は、季節問わず現場作業がありました。
思いっきり真冬でも小船に乗って、凍える温度の水の採取とかあるわけでして…。めっちゃ寒いです!
もちろんカッパ、胴長、長靴、手袋などなど色々支給される(もしくは自分で用意する)わけですが、その中でも冬に欠かせなかったのが使い捨てカイロです (`・ω・)b
きつい仕事もある会社でしたが、会社から「寒いからね、これ持ってって」と貼る用・足用などの使い捨てカイロ一式わたされた時は「あ、この会社優しいかも……」なんて思ってしまいました!笑
使い捨てカイロってものすごく便利ですが、温度が「あっつい!」って時や「なかなか暖まらまい…」はたまた「再利用できないかな!?シャカシャカシャカ」とか色々ありますよね??
そんな使い捨てカイロの温度事情を味方につける、わたしが実際にやっていた方法をご紹介します^^
さらにはもっと使い捨てカイロ詳しくなろうということで、使い捨てカイロの温度を生みだす原理や中身のことも解説していきます(笑)
目次
使い捨てカイロの温度は何度?
使い捨てカイロの温度の平均は、貼るタイプで53℃、貼らないタイプで54℃くらい。
最高温度は、貼るタイプで64℃、貼らないタイプで69℃くらいと記載されています。
使い捨てカイロのメーカーや種類はたくさんあり、温度は似たり寄ったりで大体このくらいですが、もちろん温度に差があることもあります。
貼るタイプと比べると、貼らない使い捨てカイロの方が温度が高いんですね!
これは、貼らない使い捨てカイロは普段ポケットなどに入れておいて、必要な時に取り出して使うためでしょうか。手とか、早く温めたいですものね><
貼る使い捨てカイロを折りたたんでポケットに入れてることもあったんですが、貼らない使い捨てカイロを入れてた方が確かに温度が高い気がしましたよ!
使い捨てカイロの構造の問題もあるかもしれませんね。
貼らないタイプの使い捨てカイロは空気との接地面積が大きいので、使用環境によって最高温度が高まるのでしょう。
ちなみにこの平均温度は室内で使い捨てカイロを使った時にメーカーが測定した値だそうで、使用環境によって最高温度が出たり、逆に温度が低くなったりするんですよ!
これを利用して、自分好みの温度にできるのでは(゜o゜)!
使い捨てカイロの温度を上げるor下げる工夫
使い捨てカイロの温度は工夫次第で上げ下げできるのでは!?そう思ったわたしは実際に試してみました。
- 早く暖まりたい!使い捨てカイロの温度を早く上げる
- 温度が熱すぎる!?温度を抑える工夫
わたしなりに試して効果があったこの2つの方法が、すっごく簡単だったので紹介していきます^^
※高温でのやけど、低温やけどなどには十分に注意をしてご使用ください!自己責任でお願いいたします。
早く暖まりたい!使い捨てカイロの温度を早く上げる
使い捨てカイロの温度を早く上げるには、袋から出してすぐに息をかけるだけでOKです!
使い捨てカイロの中身の成分が空気に触れると発熱するので、空気とより効率的に触れさせてあげると早く暖かくなるんですね^^
息をふきかける時間はだいたい30秒くらいでいいです。
そのまま使い捨てカイロを放置するよりも、だいぶ早く温度が上がったと思いますよ^^
そして、その温度をなるべく持続させる方法もお教えしましょう。
上で書いたように、使い捨てカイロには最高温度というものがあります。
これは、使用している場所が寒かったり、風が冷たかったりするとどんどん下がっていってしまいます。
逆に言うと、そういう外気に触れない場所…つまりポケットの中などに忍ばせてやると、使い捨てカイロは最高温度に近づくわけですね!
たしかにポケットや服の中に入れておいたカイロはとっても暖かかったです。
これで「少しでも早く、少しでも温かく!」という願いは叶うわけですが…2つ注意点があります><
それは、
- 使い捨てカイロの使用可能時間が縮まってしまう
- 逆に温度が熱すぎる
使用可能時間については、使い捨てカイロの温度が高くなればなるほどその分中身の成分が発熱しつくされてしまい、使える時間が短くなってしまうんです。
それに、逆に温度が高すぎる!ということも…(笑)
ということで、こんどは必要に応じて温度を下げる方法を見てみましょう!
温度が熱すぎる!?温度を抑える工夫
これも簡単です!温度を下げるには、使い捨てカイロにテープを貼るだけでいいんです。
ですが、温度が低くなると思って油断してやけどをしないように!!確実性を保証するものではありません。
貼るタイプの使い捨てカイロなら、貼らない面(表面)にガムテープなどのテープを貼りましょう。
原理は貼った分だけ空気とふれる面積が減るので、発熱量が減って温度が上がらなくなるということですね^^
使い捨てカイロ、暖かい温度を求めて使う訳ですが、熱すぎる!!なんてものよく聞く話です。
この方法でテープの貼る量を調節したりして、自分のちょうど良い温度にしてしまいましょう!
わたしはこの方法を知る前はハンカチでくるくる包んだりして不便だったんですが(無駄にかさばるし)、テープをぺたっと貼るだけなのでとても手ごろですよね☆
白いテープにすればほとんど目立ちませんし。
しかも嬉しいことに、発熱をおさえた分だけ使い捨てカイロの使用可能時間がのびたんです!!あくまでわたしの経験ですが、わたしはやらない手はないって感じになってます。
そして、「やっぱ温度おさえすぎたな~」と思った時はテープをはがしてしまいましょう。
使い捨てカイロやテープの材質によってはカイロが破れてしまうなんてハプニングも起きかねませんので、そこは十分ご注意を…!!!
あの使い捨てカイロの黒い中身、一体何なんでしょうね?正体不明だと、やぶれて出てきた時びびりますよね(苦笑)
使い捨てカイロの中身・成分は何!?原理も説明しよう
使い捨てカイロの中身は活性炭、という話を聞いたことがありますが、実際はもっと色々なものが入っていました!
そして、それらの成分がどうやって熱を出しているのかも気になりますよね。
- 使い捨てカイロの中身は活性炭?
- こんな原理で使い捨てカイロは発熱していた
それぞれ見ていきましょう!
使い捨てカイロの中身は活性炭?
使い捨てカイロの中身の正体は、半分は鉄粉です!
そして、活性炭、水、塩、保水剤(バーミキュライト)も成分として入っています。
意外とたくさんの成分が入っていたんですね><
中には聞きなれない成分も…。
そして、なんとなく温かいイメージのある炭(活性炭)がメインの中身ではなく、使い捨てカイロの半分以上を占める鉄粉。
一体これらが、どのようにして使い捨てカイロの温度を上げるというのでしょうか??
こんな原理で使い捨てカイロは発熱していた
一言で言うと、使い捨てカイロは鉄と酸素が反応することで温度を生みだします。
これくらいなら知っている人も多いかもしれないので、もう少し詳しくしてみます(笑)
鉄は空気中の酸素を反応しやすくって、その化学反応(酸化)をすると熱が生まれるんですよ。
ほら、こんなふうに。なんだか科学の時間に習いました、こんな式を…。
4Fe(鉄)+ 3O2(酸素)+ 6H2O(水) → 4Fe(OH)3(水酸化第二鉄) + 384kcal/mol(熱)
まー、酸素と水さえあれば使い捨てカイロの中身の鉄粉は熱を出すってことですね!!
使い捨てカイロの中身をもう一回見てみましょうか。
- 鉄粉 主成分。酸化して熱を出す
- 活性炭 空気を取り込み、空気を中まで通す
- 水 反応に必要。水蒸気を待つより効果的
- 塩 触媒(化学反応スピードを速めるアイテム)
- 保水剤 水が干からびないため。
温度を上げるために実に効率的な中身となっている訳ですね!!(あたりまえか。)
こんなに頭の良い「文明の利器」みたいな使い捨てカイロ、昔からあったのでしょうか…?いつ発明されたのでしょうか(・-・;)
使い捨てカイロの発明はいつされた?
古くのカイロは、江戸時代以前にもうあったようです。
火鉢で熱した石を布にくるむなどして、カイロとして使っていたんだそうな。
カイロって何語だ!?と思ってしまいますが、カイロは「懐炉」。日本語だったんですねぇ>< ふところの暖炉って、粋な名前をつけますなぁ。
そういったカイロはその後もいくつも発明されていたようですが、使い捨てカイロの発明はもっともっと新しい時代です。
1675年にアメリカ軍が使っていたフットウォーマーを元に、1678年に
- 日本純水素(現日本パイオニクス)がアッタカサンという使い捨てカイロを発明した
もしくは
- ロッテ電子工業(現ロッテ健康産業)がホカロンという使い捨てカイロを発明した
と言われています!
使い捨てカイロの発明で有名なのはロッテのホカロンの方ですが、同時期に開発していたのは間違いなさそうですね。
どちらにしても、すごい発明です!!いつもありがとうございます。
使い捨てカイロの発明に敬意をはらい、使い捨てにせず再利用できたらいいんじゃない…!?と考えてみました!
なんだか、製品の趣旨とはずれるかもしれないけれど(笑)シャカシャカ振って再利用とか、そんな簡単なものではなく…?
使い捨てカイロは再利用できるって本当!?消臭効果も
使い捨てカイロには、温度で温める以外にも立派な再利用方法があります!
ちなみに振って温度を取り戻すのは、実経験からちょっとは有効です(笑)
使用時間を過ぎてカバンの中から取りだしたら、振ったら少し温度が戻りました。まだカイロの中の方の成分は反応してなかったんだと思います。
でも、その後は何をしてもだめですね、一度化学反応を起こして結びついて安定した物は、ちょっとやそっとじゃ元に戻らないのです(´・ω・`)
と、ここから本題に入りますが、使い捨てカイロの中身に注目しましょう!
「消臭炭」とか、聞いたことありますよね…?
そう、使い捨てカイロの中身の「活性炭」で、消臭効果を狙って再利用しちゃうのです☆
主成分は鉄なんじゃ?と思うかもしれませんが、これが意外に効くんですよね^^
消臭したいクローゼットや靴の中に、そのまま使い捨てカイロを入れるだけOKです!
超簡単・再利用 (*´ω`)b
しかも、水分が無くなったあとの使い捨てカイロは「吸水効果」があって、カビ対策にもなります!!
わたしは使い捨てカイロをいつもこうやって再利用してて、消臭しなくなったかな…?と思ったら、というか思い出した頃に捨てています(笑)
「使い捨てカイロの温度は?好みに調整できる!?中身や原理の不思議、再利用法も」まとめ
使い捨てカイロについて実用的なことから小ネタまで、色々とお話しました!
温度の調節や再利用法など、わたし的にはいつも使っている便利な方法だと思うんですが、何度も言って申し訳ないですが、責任は各自でよろしくお願いしますね(>人<) 温度が上がりすぎちゃった!とか、低くなるって言ったじゃん~!熱いよとかならないようにお気を付け下さい…!
あなたなりに、カイロを快適に使っていってくださいね^^
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました!
しずくでした。
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連休出かけるので(野外に1日中)ウズラの卵37度暖めるのに利用しようかと思ってます、早速、ガムテープで、前実験、確認?明日やります、