わたしは海が大好きで、女ですが船乗りをしていました(笑)
海が好きすぎて自転車で5分も行けば海が見えるところに引っ越したこともあります。
意味もなく海岸に行ってくつろいでいたなぁ…。
砂浜にテトラポッドが積み上げられていて、一人でそのスキマの日陰に入り込んで(笑)座って時を過ごしていたんですよね~。
風も通り、夏なのに涼しい…。
ザザーン、ザザーン……。
絶えることなく繰り返される波の音を聞きながら。
「アレっあの人どうしたのかしら!?」
「人生に疲れちゃったのかしら?」
などと思われていたかもしれませんが、
わたしは
「気持ちいい…、あぁ海っていいなぁ。」
(※自分のアパートにエアコンがなかったので余計にこう思いました)
そしてヒマなので瞑想に入り込むわたし。
「波って…」
「…どうやって出来て、何でいつでも止まらないの?原理ってどうなってるの?」
目次
海の波の原理は実はすごくシンプルだった!
波というのは、風によって作られます。
ものすごくシンプルな原理ですね!?
そりゃ風はどこかで必ず吹いているでしょうから、波は止まることなく、いつでもあるわけです。
風が海の表面に当たることによって、直接作られる小さな波…さざ波と呼ばれていますが、その小さな波がまた風に当たって大きくなります。
それが遠く遠~くまで伝わって、大きくうねるような波となってやがては海岸まで行き、打ち寄せるわけです。
そう、わたしが聞いていたあの懐かしい音…。
やっぱり生命が生まれた海だから、あんなに落ちつく音に聞こえるのでしょうか??
まぁさておき、しかしながら風によって作られた波がそんなにも遠くまで伝わるだなんて…!
ちょっと信じられないなーと思いませんか?><
そう思っちゃったんですが、わたし、あることを思いだしました。
「海の科学館」とかでよくある、波の原理の模型みたいなやつを。
なにかスイッチを押すと、波が作られるみたいな…分かりますか?(・・;)
どこで見たか忘れちゃったんですが…何が言いたいかっていうと、あれ、一度起こした波がずーっと遠くまで同じ大きさで進んでいくんですよ!
それでよくよく調べてみたら、水には波を伝える働きがあるようなんですね!!
合点がいきましたよ><
先ほどちょっと「風で作られた小さな波」が「大きな波」になるとお話ししたんですが、これら、実は違う波として扱われているんです。
それぞれの原理を、分けてお話ししてみますね!
風で出来る小さな波は「風浪」!
風が水面に当たって直接出来る波のことを、風浪(ふうろう)と呼びます!
ちょっと聞いたことないって方が多いと思います。
波浪はよく聞きますが、波浪は「波」全部のことですので違いますね。
一般的には「風波(かざなみ)」とか「さざ波」と呼ばれていますので、こちらの方がイメージしやすいと思います♪
海の表面を細か~く波打っていて、時には白くなって「白波」と呼ばれることもあります。
…こうしてみると風浪って色々な呼び方をされていますねっ。
風波、さざ波、白波、全て直接の風による波なので風浪なんですよ。日本語ってすごいですね。
この細かい波、特に白波なんですが、これがちょっと船乗りにはやっかいものになることもあってですね(汗)
わたしの実話ですが、船に乗る仕事で「イルカやトビウオなどとにかく生物を船から探す」という任務を負っていて、ひたすらに、ただひたすらに海を眺め続けていたことなんかあったのですが、ものすごく
白波と間違える……。
一見楽しそうな作業ですが大変、って書こうとしたけど、いや、やっぱり楽しかった(笑)
この可愛らしいサイズの風浪ちゃんが、しだいに大きくうねるようになっていくということで、次はその「うねり」という波の原理を見ていきましょうか!
わたしは実は風浪の比じゃないくらい、うねりに大きく苦しめられました(^o^;)
大きくうねる波は「うねり」!
海を見ていると大きく波打つ、うねるような波がありますが、それが「うねり」です。
ゆらー、ゆらーと遠くの方から伝わってくるのが分かる波ですね。
なんというか、大きな「うねり」の中に細かい「風浪」がたくさんあるイメージです。(分かりますかね…っ)
原理は、風によって出来た風浪がさらに風にあおられて発達していき、大きな波となってうねりとなるということが主なのですけど、
実はそれ以外にもうねりの起こる原因はいくつかあります。
- 地震が起こることで、その衝撃から波が生まれる
- 海底から湧き出る水「海底湧水」などで、海の中からも流れが生まれている
- 海水の濃度や、密度などがちがうために大きな「流れ」が生まれる
- 月の引力、地球の自転によって引き起こされる大規模な流れ
うーん、少し複雑な原理になってきましたね。
あれだけの広い海には、想像もできない大きなエネルギーが働きかけているということでしょう…。
そして、全て繋がっているから、どこかで波が生まれたらそれはうねりとなって、遠くまで波を伝える水の性質によってどんどん伝わっていくという原理ですね。
さて、少し難しい話になってしまったので、わたしの船乗りとしての体験をお話してちょっと「うねり」がどんなものか感覚をつかんでいただけたらと思います(・・´)
それはわたしが仕事のため、全長90mほどの船に約1ヶ月乗りこんでいた時…。
「あ、これやばいかも…」
船酔いです。100mないくらいの船だと、結構うねりがダイレクトに伝わってくるんですよね;
もう、上下に「ウヮン、、、ウヮン、、、」と揺れるみたいな…
酔い止めを飲むと眠くなるので、なるべく飲まないで何とか耐えていました。
これが漁船のような小さな船だと、うねりではなくて風浪の影響で大きく揺れるんでしょうね。
逃げ場がないので船の上は大変です><;
そういえば、湖の調査をした時は静かに揺れているくらいで平和なものでした。
湖の波の原理は、海と一緒なのでしょうか?それとも違うのでしょうか??
海の波と琵琶湖の波は同じ原理?
海の波も、琵琶湖などの湖の波も、風によって出来るという原理は一緒です。
ただ、規模が小さくなるので、風が弱い時には波も全体的に小さく、強ければ白波が立つこともあるという具合です。
わたしが琵琶湖に行った時はちょうど風があまり吹いていなかったため、波もほとんど立っていませんでした。
逆に風さえあれば、白波まで立つことがあるというのはびっくりしました。
湖だから船酔いなんてしないよね!と油断してたもので、もし白波が立ってたら小舟だしけっこう辛かったことでしょう(汗)
風浪だけで、うねりはほとんどないと思いますので、海よりは平和な揺れだと思いますけれどね。
湖の場合、本当に無風状態だと水面はまっ平らになって、さながら鏡のようになるそうなんですよ!
とっても綺麗そうですね、波が立っているのもキラキラ反射して綺麗ですが…ぜひとも鏡バージョンも見てみたいものです♪
湖も、海も、本当に綺麗ですよね。
今回のお話しの「波」があることで、色の濃淡が生まれたりキラキラと輝いたり…、時にはサーフィンのように遊びに利用することもできたり!
ですが、そんな波も、時として恐ろしい存在にもなるのです…。
日本人が一番恐れる波それは津波
風以外の要因によって起こる波に、津波があげられます。
津波は本当に恐ろしいです。
あんなに大きな津波がどうやって起きるのかというと、海底で地震が起こったり、海底火山が噴火することで膨大なエネルギーが波となって陸地に押し寄せてくるという原理なんです。
実は波というのは、海から陸に近付くにつれてどんどん高さが高くなっていくんですよ!
海底が浅くなっていくから、そのぶん行き場のなくなった力が波の高さの方に集まって、外海での高さからなんと数倍もの高さになって陸に押し寄せるんです…!
これが大きな津波だったらと考えると、もうどうしたらいいのか…。
海の近くに住んでいたことも何年もありましたが、今は津波ということも考えて、少し慎重になった方がいいのかな、とも思っています(汗)
周りにも「大丈夫なの?危なくない?」と心配されますし…
海の近く、とっても幸せだったんですけどね…!!
ということで、最後にちょっと気をつけたい海の波のお話でした。
海の波の原理ってどうなってるの?波といっても実は2種類ある!のまとめ
なにげなく見ている・聞いている海の波について、原理をお話してきました。
波にも種類があること、風などの力で絶え間なく波が起こっていることが分かりましたね^^
これから海を眺めるときは、
「あぁ、この波はずーーっと遠くからはるばる来たんだなぁ~」
「今日は風が強いから風浪がすごく立ってるなぁ~」
なんて、ちょっと物知りになった気持ちで波を見ていただけたら、もっと海の魅力を強く感じていただけると思います♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!