「海水に入ると、水に比べて浮かびやすい!」
…というのは、けっこう知られていることですよね。
普通のプールに比べて海水浴の方が体が浮かびやすく、海なら楽に浮けるな~って思いますよね^^
わたしは、かれこれ5回くらい引越しをしてますが…海のない街に引っ越したことがない海好き女子です。
海水浴、塩と砂だらけになって面倒だけど、ぷかぷか浮かぶのが楽しくてよく行っていました♪
そして好きが高じて海の調査をする仕事に就いたわたし…
が、解説します( ̄^ ̄)ゞ
浮きやすい、沈みやすいというのは「比重」が関係しているんです。
比重って何?
しかも、温度で変わるんだって…!!?
分かりやすくお話ししますので、一緒に見ていきましょう♪
目次
実はみんな知らない海水の比重とは?
比重というのは、要するに「水と比べてどれくらい重いのか?」ということです。
一番分かりやすい「水」と比べたら、この液体はどのくらい重いのか?この個体はどれくらい重いのか(水に浮くのか?)分かりやすいですよね!
ちなみに気体を比べたい場合は水だと違いすぎるので、これまた分かりやすく「空気」を使いますよ~。
さて、水と比べてどれくらい重いのか比べるって、どういうことなのか…?
いまいちピンと来ないと思います。
それは、
「水」と「比べたい物質」を同じ体積だけ用意して、水を1とすると、比べたい物質がどれくらいか?を、比で出す!
ということなんです。
具体的に例をあげた方が分かりやすいと思うので…
お待たせしました!!さっそく気になってる「水」と「海水」で比べてみましょうね(`・ω・´)
と、実際見ていくには大事なポイントがあります。
それは「温度」です。
温度によって比重ってのは変化しますので、これを設定しないと始まらないんですよ!
比べる元となる「水」は、普通4℃とするのが基本で、比重「1」です。
これと比べて、ふつう夏に入る時の「海水」は25℃として、比重「1.023」です。
この1.023が「25℃の海水の比重」ということです。(比なので単位はありませんよ。)
これ、どうやって出したのかって?
それは…いろいろ方法がありますが、比重計という機械を使って測るのが一番カンタンな方法です(^^)b
さて、「温度によって比重は変わるから、温度は大事!!」と言いましたが、本当にそんなに違うの??
温度によって比重がそんなに違うの?それはなぜ??
- 海水の比重は、冬と夏で0.004ほどの差があります!
- その違いは、温度が高くなることで海水が膨張するせいだった!!
大した差じゃない?いや、結構違い…ますよね!?
そして、その違いは一体どういうふうに引き起こされるのでしょうか?
海水の比重は、冬と夏でけっこう差があるんです
海水の比重は、冬の10℃のときに1.027
夏の25℃のときには1.023
になります!
え…あんまり変わらないじゃないかって!?
そうですね…。
しかしながら、水が1で、海水の比重は25℃のときで1.023…というのを見ると、
「あれっ、あんなに浮かびやすさが違う気がしたのに…0.023しか違わないんだ??」
なんてちょっとびっくりしないでしょうか。
いや、わたしはしました。笑
そう考えると、同じ海水であることには変わりがないのに、比重に0.004でも差があることにはけっこうな差かなぁ、と感じます><
水と海水との差の、約1/6は違うってことですものね。
したがって、冬と夏でけっこう差があるということなんですね(^^)b
比重が温度によって差があるのはなぜ??
理由は温度が高くなると、海水が膨張するからです!
膨張?どういうこと??
それは…
暖かいときには、分子は活発に動きまわる性質があるからなんです!!
そもそも液体はなぜ固まっていなくて流動できるのかというと、その液体を構成する、分子と分子の間に隙間があって、分子が自由に移動できる状態だからなのですが…
温度が高くなって分子が元気になると、活発に動き回ることで分子と分子のスキマが大きくなるんです!
なんていうか元気すぎて収まりきらなくなって、ちょっと膨張するんですね。はい。
そうすると、同じだけ体積をとると、膨張している分だけ軽くなる(=比重が低くなる)
と、いう原理なのです!
…なので、
海水の温度が高くなる夏は比重が低く!
逆に冬は高く!なるわけなんですねー。
ふむふむ!
わかった!!(ほんと?)
それで、実際に夏と冬で海に行ったら、浮かび方に差はあるのかな??
みんな大好き海水浴!でも夏は浮かびにくいって本当?
原理は上で説明したとおり、夏は浮かびにくいですね!これは間違いなく。
しかし、体感できるかと言ったら…!!
無理でしょう(^∇^)(ぉぃ
これだけ海水の比重には「温度で差があるんだよー!!」なんて散々説明しておいて、おいおいそれはないだろう!!!
お、怒らないでください…っ
たしかにちょっと「水と海水の1/6」の比重の差なんて、ふつう分からないかもしれません。
しかし、温度でこれだけでも差が生まれるってことはわたしもびっくりしたし、知っておいて損はないと思ったんですよ…。
実際、「液体の温度を変えただけで浮かんでいたものが沈んだ!」
なんて実験もあるくらいですしね。。
ってことで、季節の海水の浮力の差を体感できないってことは勘弁してあげてください。
そもそも冬に海水に入ったりしな
と、いうことで、
浮力の差を体感できることに今度は焦点をあてて、プールなどいろいろ比重を比べてみました!!
浮力の差を体感しよう!海水の比重とプールの比重など、今夜くらべてみました
比重は水が1で、海水が1.023です。
プールや淡水は、多少何か混ざっていますが、ほぼ1でしょう。
浮力を考えるなら、考えなくてはいけないことがありますね!
そう、わたしたちの体の比重は…どうなっているの?
「いや、水に浮かぶんだから1より低いでしょう~!」
「いやいや、骨とかなんか重そうだし、絶対重いって!!><」
と、いろいろな意見が出てきそうですが、正解は…!
「わたしたちの体の比重は、ほぼ1で、水と変わりません。」
…ご、ごめんなさいね…なんかたびたび(⊃д`)・゚。
そうなのですよ、体脂肪率とか骨がスカスカか?などによって個人差はあるんですが、ほぼ水と同じ比重なんです!!
そう考えたら、プールに比べて比重の高い海水では浮きやすいっていうのも納得ですねっ。
プールで浮かぶのは…、わたしたちは空気をすって肺に入れているからです。(単純な理由。)
世の中には海水より比重が高い、「死海」なんかも存在しますよね。
ものすっごく体が浮かぶらしいですが…!(なんと比重1.33!!)
1回くらいは体験してみたいですね~(´`*)
まぁわたしが体験できることと言ったら、海水浴に行って浮かんでみることと、飼っている熱帯魚のために海水をつくる際、比重計を使用してみることくらいです。
海水魚のための海水…比重には気をつけなくてはいけないんですよね!
私が熱帯魚飼育で比重について気をつけていること
熱帯魚の中でも海水魚を飼う場合は、水槽の水も本物の海水と同じ比重にしてあげなければいけません。
淡水魚の場合はこの作業がないのでラクなんですが…ここが海水魚の飼育のハードルの高さですね!>< 人工海水を使う人が多いと思いますので、それをもとにして、「比重計」というものを使って本物の海水の比重に合わせて作ります。
1.021~1.024くらいになればいいですね。
私が熱帯魚飼育で気をつけていることはやはり比重のことが一番です!
しかし、これがまた…せっかく作っても、時間がたてば蒸発するんですよ。
うっかり何日も忘れて水が減りすぎたらさぁ大変!
夏場なんかは温度が高いので蒸発しやすいし、温度を最適にするためクーラーの風もあてていたらさらに早く水は減ってしまいますね。
なので、減った分だけ水(カルキ抜きしたもの)を足すことを、出来れば温度が高そうなときは毎日チェックして行います。
かわいいかわいい海水魚のために頑張らないとですね(><)!
「海水の比重とは?温度によって全然違う!夏は浮かびにくいって本当?」まとめ
今回は「海水の比重とは?」「温度によって比重は変わるの?」ということなどについてまとめてみました。
これで、たとえば小さいお子さんなんかに
「ねぇ、なんで海は体が浮かぶの~?」
って聞かれても大丈夫です!よね!!
自分は知ってるんだぞ~とばかりに、分かりやすく答えてあげてくださいっ。
待ちに待った夏シーズンには、ぷかぷか浮かぶ海水浴を思いっきり楽しんでくださいね♪^^
それでは!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
[…] 「まぁ…海水は真水よりもモノが浮きやすいはずだし、普通のオモリより沈むわけではないから、常にリールを巻いていれば水面直下でエサを引けるはずだ。」 […]