アメリカの国旗のデザインは、あなたもご存知ですよね?
さすがにアメリカの国旗を見たことがないという方はいないでしょう。
アメリカは経済的にも発展していますし、政治的にも世界を引っ張っているリーダー的な印象がありますよね。
私個人としては野球の国というイメージが強いですが、それ以外にも多くの特徴がありますよね。
アメリカンドリームという言葉もあるように、成功を収めれば大儲けできる国、軍事的には世界最強の国、歴史を振り返れば日本との関わりも深いですよね。
あなたもアメリカと言われてイメージすることは多いですよね。
しかし、連想できることが多すぎて逆にアメリカを端的に表せ、と言われたら困ってしまいますよね。
アメリカを一言で表すとどんな国なのでしょうか?
国のことを知ろうと思ったら、まずは国旗を調べるのが一番です。
国旗はその国家を象徴するデザインとなっているのですから、国旗の意味を調べればその国の象徴的な部分は分かります。
ということでアメリカの国旗の意味や由来から、アメリカの文化や国民性を見ていきましょう。
目次
アメリカの国旗の意味は州の数
アメリカの国旗は誰でも一度は目にしたことがあるでしょう。
アメリカの国旗のデザインは赤と白の横縞で、左上には四角い青地に白い星が描かれていますよね。
俗に星条旗と呼ばれている国旗です。
条という字は「すじ」という意味があるので、星条旗とはすなわち星と筋の旗という意味。
アメリカの国旗をそのまま表していますね。
この星条旗の意味は、
- 横縞のラインの数
- 星の数
に注目するとよくわかります。
それぞれ見ていってみましょう。
アメリカの国旗の横縞の意味
まず赤と白の横縞に注目しましょう。
アメリカの国旗には赤のラインが7本、白のラインが6本で、合計13本のラインが入っていますね。
この13という数字、不吉なイメージですがアメリカという国旗を通してみれば重要な数字なのです。
これはアメリカが独立した当時の州の数を表しています。
アメリカが独立したときは13州でした。
当時のアメリカの州の数は13州、では現在はどうなの?というと、今度は星の数に着目しましょう。
アメリカの国旗の星の意味
アメリカの国旗の星の数を数えてみてください、なんて言っても数が多くて面倒ですよね(笑)
この星の数は50個あり、これは現在のアメリカの州の数を表しています。
アメリカ独立当時と比べて4倍弱も増えているんですね。
つまり、アメリカの国旗は現在と過去の州の数を表しているんです。
しかし、どうして州の数を表すのに星や横縞を使っているのでしょうか。
アメリカの国旗の由来はイギリスからの独立
さて、アメリカの国旗に横縞や星を使っているのはどういう由来からなのでしょう。
アメリカの初代大統領のワシントン氏は星条旗についてこう言っています。
「星は天を、赤は母国のイギリスを、赤地を横切る白線はイギリスからの独立を表す」と。
成程、アメリカの国旗はイギリスを意識しているんですね。
確かに色合いなどをみればイギリスの国旗に近いものを感じます。
このアメリカの国旗、星の数は現在の州の数を意味していると一度述べましたが、つまり州の数が変わるごとに国旗の星の数が変わるということです。
現在のアメリカの国旗は27代目で、過去に26回もデザインが変わっているのです。
その最初の国旗には星がなく、左上にはイギリスの国旗が入っていました。
アメリカとイギリスは相当関わりが深いことが分かりますよね。
ではそんなアメリカとイギリスが、歴史の上でどのようにかかわっていたのかを見ていきましょう。
アメリカの歴史は植民地からの独立の歴史
アメリカ大陸の発見といえばコロンブスですよね。
世界史が苦手な私でも知っています。
ヨーロッパの国々にとっては未開の地だったため、ヨーロッパ諸国はこぞってアメリカを植民地にしようと進出します。
中でもアメリカを植民地にすることに積極的だったのがイギリスとフランス。
イギリスはアメリカに13州の植民地を持っていました。
アメリカといえば最強の軍事国家のイメージですが、最初は植民地だったのですね。
この当時、イギリスは他にも植民地を持っていたのですが、それらとアメリカの13の植民地とは大きな違いがあります。
アメリカの13州はイギリスの他の植民地とは違い、原住民の土地ではなくアメリカに移住した同国の人たちの土地なのです。
イギリスは各地で戦争を行っていて多額の税を必要としていたので、アメリカの13州にも課税をしました。
しかし、アメリカの税金は安く、本国の人たちは「もっと払わせろ!」という声が強くなり、アメリカに事前に連絡せずに増税します。
報告、連絡、相談もしないで勝手に決定すれば、現代の日本人だって怒りますよね。
ホウ、レン、ソウは社会の基本です。
そんな感じで徐々に本国と植民地で対立が生まれ、イギリス兵による虐殺などもあり、1775年にアメリカの13州とイギリス本国は戦うことになりました。
この戦いはヨーロッパ諸国が植民地側の味方をしたこともあり、イギリスは敗けます。
この戦いが終わったのは1783年、実に8年間も戦っていたのですが、アメリカが独立宣言をしたのは1776年。
戦争開始の時でも終結の時でもない半端な時期に独立宣言をしていたのですね。
この時点でアメリカ合衆国は発足され、アメリカが戦争に勝った1783年に国として正式に認められ、アメリカ合衆国が誕生しました。
イギリスから独立したアメリカは、どんな文化を形成していったのでしょうか。
アメリカの文化はイギリスとは違う
ここではアメリカの文化を
- 言語
- 食文化
- スポーツ
に分けてみてみましょう。
言語
アメリカの言語といえば英語ですよね。
しかし、実際にアメリカで英語を使っている人は80%ほどなのです。
つまりアメリカ人の10人に2人は英語以外の言語で生活しています。
都市によっては過半数がスペイン語を話すところもあるらしく、アメリカ=英語というイメージは間違いというわけではありませんが、思っているほど英語を使われていません。
食文化
アメリカ人の食文化は日本人とは大きく異なります。
まず量が多いです。
引くくらい多いです。
一日のカロリー摂取量で言えば日本人は2500kcal程、アメリカ人は4000kcal程摂取します。
単純に料理の量だけ見てもアメリカ人のものは非常に多いのですが、それに加えてアメリカ人はバターやマヨネーズといった高カロリーな調味料をガンガン使います。
よくアメリカ人が「日本の料理は健康的だ」なんて言いますが、このアメリカの料理と比べて不健康な料理ってあるんですかね(笑)
肉料理が非常に多いという特徴もあるのですが、アメリカは食肉の生産数が非常に多いせいもあるのでしょう。
……アメリカ人は肉を食うからたくさん生産しているのか、たくさん生産しているから肉を食うのかは分かりませんけれど。
なんとなく肉を生産していなくてもたくさん輸入して食べていそうな気がします。
そして私の中ではアメリカといえばコーヒーというイメージがあります。
紅茶はイギリス、コーヒーはアメリカ、というイメージなのです。
先程述べたイギリスとの対立の際、紅茶をボイコットしていたという歴史的な背景から、イギリスのものでないコーヒーが浸透したのでしょう。
スポーツ
また、アメリカ文化として外せないのがスポーツ。
アメリカではアメリカンフットボール、野球、バスケットボール……など、多くのスポーツが人気です。
日本でスポーツといえば野球かサッカーくらいですよね。
アメリカの学生はスポーツの掛け持ちが普通であるくらい色々なスポーツが発展している国です。
身体能力も日本と比べれば段違いで優秀ですしね。
私が贔屓にしている野球チームにも外国人の大砲がほしいです。
さて、そんな生活を送るアメリカ人はどんな性格なのでしょうか。
アメリカの国民性はフレンドリー
アメリカ人はフレンドリーで、結構グイグイきます。
初対面の人にも気軽に話しかけ、言いたいことがあればその場で言うという明るく素直な性質があるのです。
また、謙遜などの遠回しな言い方をせず、ダイレクトに伝えてきます。
これはアメリカという国のマナーの認識が一つの要因で、アメリカでは積極的に話すことが良いマナーとなっています。
日本では少し遠慮するくらいで話すのがマナーがいいとされているので、アメリカ人とのコミュニケーションは慣れるまでは疲れそうですね。
積極的に話すという点では、アメリカ人は自分の能力や経歴を自分からアピールします。
日本では自分からそういったことをアピールすると自慢話としてあまりいい印象ではないですが、アメリカではそういったアピールから相手のことを理解していくのです。
また、自力で独立を勝ち取ったアメリカ人は愛国心が非常に強いです。
家の前には星条旗を飾り、学校では国歌を歌います。
学校で国家を歌うことは普通だと感じるかもしれませんが、実は他の英語圏では学校で国家を歌いません。
愛国心が強く、自分のことを積極的にアピールするという特徴から、アメリカ人は自分のことが大好きな人たちという印象ですよね。
多分概ね間違ってないです。
アメリカの国旗の意味や由来とは?20回以上デザインが変わった星条旗
今回の記事はお役に立っていただけましたでしょうか。
アメリカの国旗は有名ですし、誰しも一度は見たことがありますよね。
星や横縞の数は州の数を表していることまでは知っている方もいたかもしれません。
しかし、なぜ星や横縞なのか?なぜ国旗で州の数を表そうとしたのか?ということを考えると、アメリカの独立までの歴史が関わっているのです。
元々は植民地であったアメリカがここまで大国に発展しているのはすごいですよね。
同じ英語圏とはいっても、アメリカはイギリスから独立したという経緯から、イギリスとアメリカでは文化や性格は全然違います。
それぞれの違いを見ていくのも面白いですよね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。