インドネシアってどんな国だと思いますか?
私はインドネシアについては詳しくは知らず、複数の島から成り立っている国ということくらいしか分かりません。
日本も島国ですので、インドネシアにはちょっと親近感がある、くらいの印象です。
ですが、調べてみたところインドネシアと日本は島国という点だけでなく、国旗も少し似ているのです。
自分の住む国と似ているとなると、興味がわいてきてもっと知りたくなるものですよね。
国のことを知ろうと思ったら、まずは国旗を調べるのが一番です。
国旗はその国家を象徴するデザインとなっているのですから、国旗の意味を調べればその国の象徴的な部分は分かります。
ということでインドネシアの国旗の意味や由来から、インドネシアの文化や民族性を見ていきましょう。
目次
インドネシアの国旗の意味は神秘的
インドネシアにはデザインがよく似通った国旗もあります。
ここでは
- インドネシアの国旗の意味
- 似ている国旗との違い
の二つを見ていきましょう。
インドネシアの国旗の意味
インドネシアの国旗は赤と白で上下に二分割されており、上が赤で下が白のデザインの国旗です。
この色遣いの意味としては、古くは太陽と月を意味しているとされていました。
国旗というものは国の性質や歴史を表すものが多いので、インドネシアの国旗の太陽と月を象徴するというのは何となく神秘的な雰囲気ですよね。
現在のインドネシアの国旗の解釈は、赤は勇気や情熱を表し、白は真実や純潔を表すとされています。
赤は燃えるような熱血感、白は汚れのない純潔感と、色でイメージしやすいですよね。
下が白で上に赤ということで、純潔の上に立つ勇気という意味合いがあり、正々堂々という印象でかっこいいです。
インドネシアと似ている国旗との違い
赤と白の国旗というと日本が浮かんでくる私としては、インドネシアの国旗にはちょっと親近感を覚えます。
なんて思っていたのですが、多分日本よりもモナコ公国のほうがインドネシアの国旗に対して親近感を覚えているでしょう。
というのも、モナコ公国の国旗は赤と白で上下に二分割されており、上が赤で下が白のデザインの国旗です。
インドネシアの国旗と全く同じ説明?と思うかもしれませんが、実際デザインが全く同じなのです。
双子もびっくりな完全一致です。
しかし区別する術がないのかというとそうではなく、縦横比が違います。
インドネシアの縦横比は2:3で、モナコは4:5です。
一応違いはあるのですが、すべての国旗が2:3で表示されることが多い国際会議などでは区別がつきません。
このモナコの国旗は古くからモナコを支配していた家系のイメージカラーから来ています。
やはり国の成り立ちなどから国旗の意味付けをするのが普通で、インドネシアの国旗の太陽と月の象徴、というのは気品がある感じですよね。
そんなそっくりさんもいるインドネシアの国旗ですが、どのように現在のものになったのでしょうか。
インドネシアの国旗の由来は諸説あります
インドネシアが独立する以前、オランダに留学していたインドネシアの団体が協会の旗として採用したといわれています。
オランダの国旗は上中下で三分割されていて、上から順に赤、白、青です。
このオランダの国旗から青を抜いたものがインドネシアの国旗の由来という説が最も有力です。
また、インドネシアでは13世紀ごろから紅白は国民色だったという説もあります。
それ以外にも、インドネシアの国旗は日本人の私としては親近感を覚えると述べましたが、実際日本の国旗の影響を受けたという説もあります。
インドネシアの独立に貢献した日本の国旗から、紅白の色遣いとなったという説ですね。
もしそうなら日本としては光栄ですが、インドネシアの国旗の由来は諸説あり、どれが本当かは断言できません。
日本が貢献したというインドネシアの独立は割と最近のことで、1945年に起こったことです。
次はそんなインドネシアの独立までの歴史を見ていきましょう。
インドネシアの歴史は日本が深く関わっています
インドネシアは植民地であった時代が長いという歴史があります。
そもそもインドネシアは非常に多くの島でできている国で、16世紀ごろまでそれぞれの島に一つの国であるという意識はなく、様々な王国が存在していました。
そんなまとまりのないインドネシア地域を1511年、ポルトガルが植民地として支配しました。
その後オランダが勢力を伸ばし、1602年にはポルトガルに代わりオランダがインドネシアを植民地としました。
このオランダの支配は300年以上も続きます。
この支配の中、オランダはインドネシアに対して過酷な労働を強制し、教育は初等教育の機会すら与えませんでした。
ひどい搾取の中でインドネシアの住民はどんどん貧しくなり、苦しい思いをしました。
しかし20世紀の初めにはオランダは方針転換し、インドネシアの住民たちに初等教育の機会も設けるなど、福祉の向上を目指す姿勢を取りました。
オランダは反省の色を見せていたものの、初等教育以上の教育の場は与えませんでしたし、方針転換するまで300年近くかかっているのはどうかと思いますよね。
そんなオランダの支配が崩壊したのは1942年、日本軍の侵攻ににより、今度は日本がインドネシアを支配下に置きました。
日本の支配はオランダの支配よりも緩く、教育の機会があったほか、囚われていた民主主義運動家の釈放、イスラム教の解禁など、オランダと比べるとインドネシアにやさしい政策でした。
オランダの搾取するための支配と違い、日本はインドネシアを独立させるための準備として支配していたのです。
そして日本の戦況が悪くなると、それに伴いインドネシアの独立を認める方針を進めました。
1945年、日本が降伏するとインドネシアは独立を宣言しました。
ようやくインドネシアが国家として誕生……かと思えばそうではなく。
オランダが再びインドネシアを植民地にしようと動いたのです。
しつこいですね。
当然インドネシアはそれに抵抗し、1949年まで続いたその戦いをインドネシア独立戦争と言います。
その際日本も武器を横流ししたり、直接日本軍人も加勢したりとインドネシア側についていました。
そしてオランダは1949年、ついに支配を諦めインドネシアが独立したのです。
インドネシアと日本は私が思っている以上に密接な関係だったのですね。
そんな植民地の時代が長かったインドネシア、現在に残る文化もその名残があります。
インドネシアの文化は超複雑
インドネシアの文化は複雑で多様です。
その複雑さの要因は植民地となっていた影響が残っているという点と、様々な民族が混在しているという点です。
特に民族の数は非常に多く、300以上の民族が一つの国にいるというのはインドネシアの大きな特徴ですよね。
宗教面ではイスラム教徒が多く、インドネシアの人口の85パーセント以上がイスラム教徒です。
といっても、国教がイスラム教というわけではなく、国は様々な宗教を認めています。
こうした宗教の多様性も、インドネシアの文化の多様性を作り上げている一因でしょう。
インドネシアは多くの民族の元々の土着文化、他国からの影響、宗教文化等が融合し、非常に複雑で多様な文化があります。
多すぎてここでは紹介しきれないのですが、例を挙げてみるとジャワ島にはワヤン・クリという人形劇があります。
これは元々ジャワ島に伝わっていた伝統文化だったのですが、次第にイスラム教などの宗教文化と融合し、布教の媒体として用いられるようになりました。
その結果、演目がヒンドゥー王国や古代の仏教をテーマにしたものになるなど、伝統文化と宗教文化が融合していることが分かります。
そんな文化の融合が特徴的なインドネシアですが、僻地の方ではいまだに他国の影響を受けずに先住民の文化を守っている民族もあります。
様々な文化の融合による複雑で多様な文化というのがインドネシアの文化の特徴です。
そんな多様な文化を持つインドネシア、国民の気質はどうなのでしょうか。
インドネシアの民族性はまさに常夏!
インドネシア建国の際、日本は助力したということでインドネシアには親日派の人が多いです。
そのせいもあってか、少なくとも日本人から見れば親切で素直な国民性と言えます。
インドネシア人のほとんどはイスラム教徒であり、イスラム教徒的には困ってる人に手を差し伸べるのは当然のことなのかもしれません。
ですが、他人に親切にすることを当然と思えるのって素敵なことですよね。
情に厚く親身になってくれるインドネシア人は、友人にいると頼りになりそうですね。
そのほかにも、インドネシア人には楽しく明るく生きているという特徴があります。
目が合うと笑って挨拶してくれるくらいに明るく、ハッピーな雰囲気がそこら中に漂っています。
これぞまさに私の中の常夏イメージです。
やはり常夏に棲む人は明るく楽しくなくては!という偏見が私の中にあるのです(笑)
インドネシア人がどれくらい明るいかというと、上司に怒られようと、大切な書類を忘れようと、約束をすっぽかそうと、事故を起こそうと、とにかく笑って済ませようとするくらいです。
……日本人的には友人としてはほしいけれど、一緒に仕事をするとなると苦労しそうなタイプですね(笑)
逆にこちらが失敗した時でも笑って済ませるあたたかみがあるので、長所とも短所とも言えますね。
私の友人は偏屈な人ばかりなので、こういうまっすぐで明るいインドネシア人はすごく魅力的な人に思えます。
インドネシアの国旗の意味や由来とは?高貴な二色旗と呼ばれる神秘的な国旗のまとめ
今回の記事はお役に立っていただけましたでしょうか。
私が歴史が苦手なだけかもしれませんが、インドネシア建国に日本が深く関わっているというのは知らなかった人も多いのではないでしょうか。
同じ島国ですし、今回の内容を調べて非常にインドネシアに対して親近感を覚えました。
国旗も少し似ていますしね。
インドネシアの文化は複雑というほかありません。
というか17000以上の島と300以上の民族、長い植民地時代という要素があって複雑にならないはずがありませんよね。
逆に言えば観光の際には飽きずに色々なものを観ることが出来るので、観光地としては非常に優秀なのではないでしょうか。
国民は親日派が多く、気候も常夏の国となると、私もインドネシアへの旅行を検討したほうがいいかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。