彼岸花って、とっても綺麗ですよね…っ!
埼玉県などにある彼岸花の名所にぜひ行ってみたいと、3年前から思っています><
2年前から思いをはせていた茨城のネモフィラは見に行ったし、鎌倉のアジサイも見たし、新潟の桜も見たし、群馬の藤も見た!ユリも…コスモスも…
語りきれないくらい行っている(笑)
今年こそは彼岸花を見に…っ
…って、ひとりで盛り上がってしまいましたが、
あなたは「彼岸花」というお花、お好きですか^^??
えっ、
「怖い」「お彼岸」「なんか不吉…?」
そんなことありませんよ!!!彼岸花は本当に綺麗で、美しいお花なんです……!!!
「いや…たしか、毒もあるんでしょ?」
そ、その通りです。毒はあります。
でもね、それは、本当にたくさんの彼岸花を食べなければ大丈夫なんですよ><
でも知っておいた方が安全なのは確か。彼岸花の毒について見ていきましょう!
目次
彼岸花の毒の場所はどこ??なんと…
なんと!!濃度に差はあれど、彼岸花の「全部」の場所に毒はあるんです!
彼岸花のあの美しい花びらにも、シュッと一本だけ伸びた茎にも、花が終わったあとにニョキニョキ出てくる葉っぱにも…全ての場所に毒があるなんてびっくり(゜゜)
中でも一番毒の濃度が濃い場所は、普段見えない「球根」の部分です!
彼岸花は種ではなく球根で増える植物ですので、生命線である球根を守るために毒を持ったのでしょうか??
それとも、彼岸花の成長に必要な過程で出来た物質がたまたま生物に害があるものだったのでしょうか…?
いずれにしても、たぶん彼岸花が進化する上で、毒を持っていた方が有利だったから今の彼岸花があるんだとわたしは思いますよ^^
さてこの彼岸花の毒の物質、名前は「リコリン」というんです。(なんて可愛らしい名前…毒だけど)
リコリンはアルカロイドという毒の一種です。他の種類のアルカロイドも彼岸花にはたくさん入っていますが、やはり代表はリコリン。
「リコリス」っていう彼岸花の学名から来ていますしね!
あっ、彼岸花の毒のある場所が全体だといっても、触っただけなら問題ないのでご安心を!!
ただ、彼岸花の茎の中の液体などに触れた手で口に触ってしまい、毒を体内に入れないようにお気を付け下さいね~。
そのくらいでは最悪の事態、致死量には到底及びませんが…。
恐い致死量…、いったい彼岸花をどれくらい食べた場合に致死量になると思いますか??
彼岸花の毒の致死量に至るくらい摂取するのはほぼ不可能
彼岸花の毒による致死量は、約10gと言われています!
たった10gで死に至るなんて、なんともこわい話ですが、実は彼岸花の毒を10gも摂取するなんて現実的にはあり得ない途方もない量なんですね(汗)
どれくらい途方もない量かということを、
- 彼岸花の毒成分リコリン!
- リコリン以外の彼岸花の毒成分
この2つの点からわかりやすくご説明しますね^^
まずは彼岸花の毒の主な成分、リコリンの話からどうぞ!
彼岸花の毒成分リコリン!
リコリンの大量摂取はほぼ不可能!!!
彼岸花の毒の主成分はリコリンで、致死量は約10gということはお話ししました。
このリコリンを10g摂ろうとするためには、途方もない球根の量が必要でして…^^;
彼岸花の平均的な球根はだいたい20gくらいと言われています。
公的な研究機関のレポートによれば、彼岸花の球根1g中に約0.05mg~0.46mgが含まれているそうです。
ポチポチポチ…スマホの電卓で計算中………。
ということは…、リコリンが多く含まれていたとしても、434個の球根を食べないといけないということですね!
(ヾノ・∀・`)ナイナイ
まあ、私の予想では、434個の彼岸花の球根を収穫する前に、誰かさんからおまわりさんに通報されてしまうと思いますね><
リコリン以外の彼岸花の毒成分
実は彼岸花にはリコリン以外にも毒を持つ成分があるんです!
彼岸花おそるべし!!!
ガランタミンという成分になるんですが、こちらも前述の公的な研究機関のレポートがありまして、彼岸花の球根1gの中に約0.012~0.071mgが含まれているそうなんです。
こちらのガランタミンも致死量は10gと言われていますので、リコリン以上の彼岸花の球根を収穫しないと致死量に達しないということですね^^;
まあ、私に言わせればガランタミンなんて毒成分界の小物ですよ(笑)
以上、彼岸花の毒の致死量に至るくらい摂取するのはほぼ不可能というお話しをしましたが、もちろん個人差がありますし、死に至らなくても中毒症状が起きることはじゅうぶんに考えられます。
良い子のみなさんは彼岸花にはできるだけ触らないようにしましょうね~^^
口にするのはもってのほかですよ~^^
とまあ、ど~考えても食用には適さない彼岸花なんですが、過去には食糧難を救ったというお話があるんですねぇ。
何…、彼岸花を食べて空腹をしのいだ、だと…。
先人おそるべし!!!
次はそんなお話です^^
それでも食べる!食糧難の救世主だった彼岸花
戦時中には彼岸花を毒抜きして「非常食」として食べていたんです!!
あれだけ毒について言ってきましたが、やり方によっては毒を抜くことが出来て、彼岸花を食べることが可能だったらしい…!
わたしは祖父母に聞いてみましたが、食べたことはないんですって。どこの地域で食べられていたんだろう??
食べていなくて、よかったと思いますが…><
彼岸花の食べるところは、球根(!!)と茎。葉もかな…?
とりあえず彼岸花の球根の食べ方は、すり潰す→水につける→濾す→乾かすなどの工程を踏むと、でんぷんの粉が出来あがるそうで…それを主食として食べていたそうな。
あとは茎ですね!
彼岸花の茎は、昔わるいお子さんだったら折って遊んだりしたそうですが(笑)、折ると中から白い液体が出てきますね。
彼岸花の茎は、水にさらすことで、白い液体を流し、茎に溶け込んでいる毒物質も抜けていきます。水溶性なんですね。
数日間という長い間水にさらすことで、ようやく食べられる状態になります。
が、球根より少ないとはいえ彼岸花の茎にも毒は含まれていますから(球根の2/3くらい)決して安易に真似をなさらぬように><!
スイセンの葉の毒の事件…覚えていますかね??
スイセンも実は彼岸花の仲間なのですけど(まじか)、あれ、間違って売られているのを食べてしまって、事故になってしまいましたよね…
彼岸花は、なんとなく妖しげな雰囲気があるのでわざわざ茎を食べようとはしない…と、思います。
葉は花が終わったあとに出ますが、彼岸花の葉はたくさんワサワサ生えるので、スイセン程はニラなどに間違えて食べることはないとわたしは思います!
わたしは大好きな彼岸花なんですが、どうも妖しいイメージがありますよね…まぁわたしも分かります。
ただ単に名前から?
うーん…どこから彼岸花のこういうイメージが生まれたのでしょうか。
毒のことだけではなく、彼岸花という可憐な花に焦点をあて、ちょっと掘り下げてみていきたいと思います!
彼岸花の妖しげなイメージは一体なぜどこから来たの?
「彼岸花」という名前、お彼岸の時期に咲くこと、墓地に咲いていること、その花自体の風貌から、妖しい、縁起が良くないなどのイメージが付いているのだと推測します><
もうなにか、狙ったかのように、彼岸花の全てから妖しいイメージの連想がされる気がしますよ(・_・;)
- 彼岸花にまつわることで、そのイメージはこわいものに
- 彼岸花の妖しいイメージはその見た目から!
美しい花なのに、なぜか良いイメージがないかわいそうな彼岸花。
その理由を、わたしの考えをもとに2つの視点からお話ししていきましょう!
彼岸花にまつわることで、そのイメージはこわいものに
彼岸花は、名前、咲く時期、咲く場所などの要因から、やむなくこわいイメージが付いていることと思います(・_・、)
その証拠に、この彼岸花は大変別名が多い花でも有名で…
地獄花、幽霊花なんてかわいそうな別名も付いています;;
「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」という別名は比較的有名で、綺麗な印象ですが、これも仏教の言葉なんですよね。
天界の花、という意味で…やっぱりそういうイメージか;という感じです。
お彼岸の時期に咲く、まぁこれは仕方ない(?)ですよね、ちょうど9月後半に咲きますから。いや、本当なんでこんな狙ったかのように(・・;)
そして、この彼岸花、田んぼのあぜ道やその辺の道端にもよく咲いていますが、なぜか墓地に多くない…?
と思いませんでしょうか!?
これ、まさかのワケがありまして。
彼岸花には毒がありますよね。それを、土の中のモグラなんかが嫌うんです。つまり…
モグラなどに墓地(人の死体…)を荒らされるのを防いでいる!!んですよ(゜o゜)
雰囲気を出している(?)んじゃないんです、彼岸花は…わたしたちのご先祖様を守っていたんです!!!
彼岸花を褒め称えようではありませんかっ。
彼岸花の妖しいイメージはその見た目から!
そして、わたしが思う彼岸花の妖しいイメージの出所は…彼岸花の花自体の見た目ではないかと!!
彼岸花をよく見てみてください。
あぁ、その妖艶な光り輝くような花…
ですが、何かほかの花と形状が違うような??おしべ・めしべがすごく長い!
大体は赤一色というのも、こわさなどを連想させますよね><
それに、あれ??葉っぱは…?
そうなんです、彼岸花には葉っぱがないんです。いえ、ないわけではなく、花が終わって何もなくなったあとに葉っぱだけ生い茂るんですよ!!
もう、花の時期が終わったあとの彼岸花はその草だけ見ても、ここに彼岸花があったなんてことはどんな葉っぱか知っていないと分かりません^^;
ひゅっとまっすぐに伸びた一本の茎。に、花だけ付いてる…
明らかに、他のよく見る草花と違う(^-^;)
う~ん、彼岸花の良さをわたしはもっとお話したいんだけどなぁ!!
もったいない!
…語ってしまっていいですか???(><)
毒はあるけど不吉なんかじゃないよ!!すっごく綺麗な彼岸花
彼岸花は実際は、愛好家もたくさんいます!
彼岸花の群生する場所なんかも各地にあり、名所として紹介されているし…決して不吉なわけではないんです!
彼岸花は赤色だけでなく、黄色や白もあります。
初めて道端で白い彼岸花を発見して、
「これ彼岸花!?すっごく綺麗…!!!**」
と感動したのを今でも覚えています…何年も前ですが場所もはっきり覚えています(笑)
実に神秘的でした。引越ししたのでその場所で見られなくなっちゃったけど、またどこかに咲いていないかなぁ(´`*)
道端などの場所にひっそりと咲く彼岸花、その魅力は…花壇に咲く花々よりも強く、生命力あふれている感じがします。
(と、いうようなことを「地獄先生ぬ~べ~」の広も言っていましたっ(急に漫画))
あの漫画、広のお気に入りの彼岸花(花になんて興味ないキャラなのに)にめっちゃ可愛い女の子の妖精が現れるっていう…あれですごく彼岸花が好きになったなぁ。
彼岸花の描写もキラキラしてて、すごく綺麗だった…。
う~ん、あれがきっかけってわけではなかった気がするけど…わたしが彼岸花を好きになったのは。
でもこれを読んでくださっているあなたには、この記事をきっかけに彼岸花のことをもっと好きになってくれたら嬉しいかなぁ、なんて、、
「彼岸花の毒の場所と致死量は?大量に口にしない限り命の危険はない!」まとめ
今回は彼岸花の毒についてと、彼岸花の魅力などをお話ししていきました!
彼岸花の毒のある場所、致死量、そして食べることもあるなど…注意すべき植物ではありますから、知っておいて損はなかったと思いますよ^^
そして、もう半分わたしの趣味みたいな語りを(汗)後の方でしていきましたね!
魅力を伝えたくてしょうがなかったんです><
ぜひ、毒があるので食べるなどということはせず(笑)、彼岸花を見つけたら、その場所でしばし魅力を感じてみてください♪
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました!!
しずくでした。