クジラやイルカが打ち上げられる原因！地震との因果関係はある？ない？

こんにちは、昨日イルカの背中に乗ってイルカと遊んでいる夢を見たしずくです。

クジラやイルカが打ち上げられると、ニュースになってとても痛々しいですよね…。

クジラやイルカの打ち上げ（座礁）については、わたしがいた海洋生物の大学でもよく話題になっていました。

クジラやイルカを嫌いな人なんていないですからね＞＜
わたしみたいなクジライルカオタクを置いといても（笑）

とりわけ世間で原因だと言われているのが、「地震」ですよね。
クジラやイルカが打ち上げられると、

「地震が来るんじゃない？；」「地震が来る前には必ずイルカやクジラが打ち上げられてる！！」

・・・これら、どうなんでしょう？？

本当にクジラやイルカが打ち上げられる原因は地震なのか？因果関係について学術的根拠はあるの！？
他に原因があるんじゃ・・・！

実際のところどうなのか、わたしが斬っていきます！！

1 クジラやイルカが打ち上げられる原因は地震なのか！？因果関係の根拠は？
2 クジラやイルカが地震そのものにびっくりして打ち上げられる説
3 地震によって起こる磁場の乱れにクジラやイルカが惑わされる説
4 クジラやイルカが打ち上げられる原因として地震の他に唱えられている説
5 打ち上げられたクジラやイルカを見つけたらどうすればいいの！？
6 「クジラやイルカが打ち上げられる原因！地震との因果関係はある？ない？」まとめ

クジラやイルカが打ち上げられる原因は地震なのか！？因果関係の根拠は？

たしかにクジラやイルカが打ち上げられている前後には、大きな地震が来ているようにも見えます。
しかし、因果関係について学術的な根拠っていうと、首をかしげる部分でもあります（´・ω・｀）

ニュージーランド地震の発生2日前に、東日本大震災の発生1週間前に、いずれもゴンドウクジラの打ち上げられている姿が確認されていて、その他の地震の時にも数日～数ヵ月前後にクジラ・イルカが打ち上げられているというデータがあります。

「えっ！そんなの、絶対に地震と因果関係があるじゃん・・・」

と、ナマズのように地震予知の力が備わっていると考える気持ちも分かりますが（わたしもそう言われたら「へぇ、野性の動物ってすごいもんね！」納得してしまいますが！）、
本当に地震が原因になるのか、クジラやイルカの打ち上げとの因果関係は証明されていません！！

そもそも・・・

「地震」と「クジラやイルカが打ち上げられる」回数は、どちらも驚くくらい多いことを知っていますか！？

本当にびっくりしちゃったんですけど、
地震は、震度4以上だけでも日本の周辺で1年間に1000回以上！
クジラやイルカも、日本の周辺で1年間に300頭も打ち上げられていると言われています（゜O゜;）

これを考えたら、「クジラやイルカが打ち上げられるのと、地震には因果関係がある」とは言いにくいです・・・

わたしは、偶然じゃないの？？？と思ってしまいます（＞_＜）

でも、因果関係が絶対にないとは言えない？説もあります。
学術的根拠はやっぱりないし、ちょっとどうかなーと思うのですが・・・

クジラやイルカが地震そのものにびっくりして打ち上げられる説

地震にびっくりするのは人間だけではないんです（当たり前ですが・・・）！

海でよく地震は起こっていますし、海に住んでいるクジラやイルカにも衝撃は伝わって、驚くはずですね（・・;）

直接的に「地震が原因でクジラやイルカが打ち上げられる」という考えに当てはまるのがこれです。

でも、何かわたしはしっくりこない説なんですよ・・・

だって、クジラやイルカは地震に驚いて陸まで来てしまうのに、魚は打ち上げられないって変ではないでしょうか？＞＜

たしかに、深海魚が地震の直前に異常なくらい獲れた！とか、聞きます。
けれど、魚が打ち上げられてはいないはず・・・

クジラやイルカ特有の防御反応なのでしょうか？（・_・;）
（打ち上げられて逆に命の危険にさらされていますが）

クジラやイルカと魚との違いだと、イルカやクジラは「溺れる」ことがありますが、
そんなに簡単に溺れることはありませんしね！
油膜が海面に張って、呼吸できないとかを除けば。

それよりも、クジラとイルカが打ち上げられる原因が地震だという、もっとわたしが納得できる説があります！！

次をご覧ください！

地震によって起こる磁場の乱れにクジラやイルカが惑わされる説

クジラやイルカに備わる不思議な能力・・・！？

いえいえ、これはわたしたち人間以外の動物の多くに備わっていると言われる能力なんです。
わたしたちが地図を見て歩くように、クジラやイルカや他の多くの動物たちは、どうやら「磁場」を見て移動をしているらしいのですよ！！

まさに体内方位磁石。生きるナビゲーションですね（・_・´）

鳥は毎年同じ場所に渡ってきたり、イルカ・クジラは回遊したりしてどうして元の場所に戻ってこれるんだろう？とずっと疑問だったのですが、体内方位磁石（細胞にある受容体？詳しくは分かっていません）があるんじゃないかという説が一番有力だと思っています！

方向音痴のしずくにも是非ともほしい能力です（切実）
文明の利器（地図）を持ってしても迷うっていう・・・わが身だけで方向が分かる動物たちは、本当に素晴らしいです＞＜

しかし、動物たちの頼る地球上の磁場は、時として乱れてしまうことがあるんですね。

それが、地震！！

地震が起こると地球の磁場が大きく乱れると言われていて、
それが原因となり、大事な地図能力が地震によってかき消される・・・どころか、動物たちは勘違いしてあらぬ方に走って行ってしまうのです！

それが、クジラやイルカが行ってはいけない岸に行き、打ち上げられてしまうことに繋がります（ノ_・、）

地震との因果関係は、この「クジラやイルカが磁場を頼りに泳いでいる」ということが解明されれば、もっとはっきりしてくることでしょう。

地震と、クジラやイルカが打ち上げられることの因果関係を見てきましたが、他にも打ち上げられる原因はあるんではないでしょうか？？

たくさんある説の中でも、わたしが有力だと思うものをピックアップしてみました！

クジラやイルカが打ち上げられる原因として地震の他に唱えられている説

クジラやイルカは命をかけて生活をしている中で、どうしようもなく打ち上げられてしまうことがあります（´・_・｀）

もとは陸で暮らしていた哺乳類なのに、打ち上げられたらどうしようもない・・・悲しい性ですね。

方向感覚を失ったクジラやイルカを仲間が皆で追いかけちゃう説
クジラやイルカは天敵に追われて打ち上げられてしまう説

クジラやイルカの打ち上げられる原因の中で、特にこの2つをお話ししたいと思います！

まずは仲間想いすぎる、感動的な話からどうぞ！

方向感覚を失ったクジラやイルカを仲間が皆で追いかけちゃう説

「おい、そっちはだめだぞ！！」
「・・・？」
「だめだってば！そっちは陸だよ！！待て―」

クジラやイルカは優れた方向感覚を持っているというお話をしましたが、中には方向感覚が分からなくなってしまう個体もたまにいます。

迷子なわたしをみんなが追いかけて来てくれる感じですねっ（来てはだめなのに！）

たとえば病気になったり、寄生虫に取り付かれたりしたのが原因で、訳の分からない方向に泳ぎ出したクジラ（イルカ）が一頭だけいたとします。
すると、群れを作っていて仲間意識が強いと、みんなでその一頭を追いかけて集団座礁になってしまいます（汗）

なんていう仲間愛！それこそ命をかけての繋がりです！！
「仲間のために命をかけて守った」なんて人間でも決して簡単にできることではありませんね（＞＜。）

よくニュースで見るのは「ゴンドウクジラ」ですが、この仲間が特に仲間の絆が固いので、残念なことに集団で打ち上げられやすいんです。

クジラやイルカは天敵に追われて打ち上げられてしまう説

天敵に追われたらもう逃げるしかありませんし、これはもう一番「仕方ない」と言わざるを得ない原因だとわたしは思います；

とはいえ、クジラやイルカの天敵は少ないです。小型のクジラやイルカを食べることもある、シャチや大型のサメくらいですね！

特にシャチなんかはあんなに可愛いのに策士で、獲物を追いこみ陸にザパーン！と打ち上げて、ザシャー！！と食べて、自分は海に帰ってしまうんですね（´・ω・｀）

シャチが集団で来たらとても逃げ切れませんよね～、どれほど恐ろしいんでしょうか＞＜
想像できますかね？　あ、しなくていいですけど・・（

小型のクジラやイルカも陸になんか行かずに上手いこと逃げれば良いんでしょうけど、上手いこと打ち上げさせられるんでしょうね。。

さぁ、次は、「もしクジラやイルカが打ち上げられているのを自分が発見してしまったら」！？
あなたは対処できますでしょうか。

打ち上げられたクジラやイルカを見つけたらどうすればいいの！？

もし思いがけずに、打ち上げられたクジラやイルカを見つけてしまったら・・・やった方が良いことと、絶対にやってはいけないことがあります！！

まずパニクってどうしよう、早く海に戻さなきゃ・・・！と（わたしも）考えると思いますが、そこは冷静になりましょう！何事も冷静に（・д・´）

やるべきことは、

市役所か警察に連絡をすること！！

市役所の番号などが分からなければ警察で大丈夫です。
そして、専門家の到着を待ちましょう・・・。

その間に出来ることがあればもちろんしてあげたいので、クジラやイルカが生きている場合に出来ることをまとめてみます。
※生きていることが確認できなければ、近づかないでください。最悪爆発します

クジラやイルカに水をかける、濡らしたタオルをかけるなどで体を冷やしてあげる
日陰を作ってあげる
（出来れば）背中が上になるようにしてあげる

たとえ寒くても、クジラやイルカにとっての陸は灼熱の世界です・・・肌も敏感肌なので、水で冷やしてあげましょう＞＜

小型のユメゴンドウでも重さは150kgほどあるので、海に帰してやるのは無理としても、背中を上にするのも一苦労だと思います（汗）出来たらでお願いしますね！

そして、やってはいけないこと！

クジラやイルカのヒレ（特に尾ビレ！！）に近づく
クジラやイルカの頭の上にある呼吸孔に水を入れたり、ふさいだりする
頭やヒレを押したり引っ張ったりする
必要以上に触る

クジラやイルカを助けるのも大事ですが、ご自身がケガをしてはいけません。小さなイルカでも、強大な力を秘めています！！
水族館のショーのものすごいジャンプを見れば分かりますよねっ（゜゜;）

安全を確保しつつ、出来る限りで、みんなで協力して助けてあげましょう。