マゼランペンギンには、深い思い入れがあります。
わたしが海洋生物系の大学生だったころ、初めて実習に行かせて頂いた水族館での実習内容が「マゼランペンギン」の飼育だったんです…!!(*´∇`*)
いくつかの水族館にお世話になりましたが、本当に色々と学ばせて頂きました!
そこで学んだことや、わたしが大学で色々と調べたマゼランペンギンの知識などを、今回お話ししていきたいと思います。
マゼランペンギンの「マゼラン」の由来って?とか、生息地などの基本的なことから…
実習して自ら体感した、マゼランペンギンの性格なども!!
さらには、わたしたち人間も見習いたいくらいの「深~い夫婦の絆」のお話まで…!!
マゼランペンギンの魅力を、とくとご覧ください\(^O^)/
目次
マゼランペンギンの名前の由来!海峡?冒険家?
マゼランというと、大航海時代に世界一周を成し遂げたマゼラン一行の、冒険家「フェルディナンド・マゼラン」?
南アメリカ大陸の南端と、フェゴ島の間にある細い「マゼラン海峡」のこと
??
マゼランペンギンの由来は、このどちらも説があるんです。
ちょっと世界史の話になってしまうんですが…
マゼランがヨーロッパから船で旅立ち、南アメリカ大陸をどこかから通り抜けて太平洋に出られないかなぁ?と頑張って発見した水路が、彼にちなんで「マゼラン海峡」と名付けられました。
そこにペンギンがいて、「マゼランが発見したからマゼランペンギン」という説と、「マゼラン海峡にいたからマゼランペンギン」という説があるんですね!
つまり、どちらにしても冒険家マゼランの名前が元なのは変わりません^^;
マゼランが自分でつけたのではなく、あとから誰かが名付けたみたいですよ~。どっちのニュアンスで付けたんでしょうね?
マゼランがペンギンを発見したことは確かで、彼の率いていた一行が世界一周を成し遂げたことを記した書籍「最初の世界周航の報告書」には、ペンギンの記述があります。
なんと、それが世界初の「ペンギンの存在を記した書籍」なんですって!
マゼランが、マゼランペンギンを見つけたのが、世界的にペンギンが知られる第一歩だった…!ということですよね!?(゜O゜;)
マゼランさん、ペンギン界でもっと称えられるべきではないでしょうか><!!
ちなみに…マゼランペンギンの聖地(個体数が日本一多い)、上越市立水族博物館では「マゼラン海峡に住んでいたことから」と書いてありましたが、果たして真相はいかに???
そういえば、水族館ではマゼランペンギンっていつも常温にいますよね…暑くないんでしょうか><!?
次はそこに触れてみましょう。
マゼランペンギンの生息地はここ!なので水族館でも常温で大丈夫
マゼランペンギンの生息地は、南アメリカ大陸の南の方。
チリやアルゼンチンの海岸沿いです^^
もちろん、その中にはマゼラン海峡も入っています!
チリやアルゼンチンの気温って、どれくらいか知っていますか??
夏は30℃ちょっとくらい、冬は0℃くらいなんです。暖かくて、日本とほぼ変わらない感じがしませんか?
これなら、日本の水族館にいてもマゼランペンギンは大丈夫なはずですよね!(^∇^)
でもやっぱり、夏と冬の中間の温度がペンギンたちにとっても住みよいらしく…
マゼランペンギン飼育員さんの話では、水族館では夏は斜光ネットを用意したり、冬はなんとストーブを設置することもあるんです…!
ストーブに当たっているペンギンなんて、一般のイメージからずれていて面白いですよね(笑)
しかし、これなら家でもペットとして飼えるじゃん!とは、決して安易に考えないでくださいね…!
仮に「法律面」「倫理面」をクリアしたとしても、わたしがマゼランペンギンの飼育実習をした時は結構匂いもあったし…羽根も抜けるし周りが汚れやすく、鳴き声もびっくりするくらい大きいです!
一番びっくりしたのは、マゼランペンギンって危険なんだ…!!
ということです、小さくない動物なので当たり前かもしれませんが><
マゼランペンギンの性格が少し攻撃的なので、次はその性格について語っていきますね!
マゼランペンギンの性格は攻撃的!?手痛いつつき攻撃…!
マゼランペンギンは攻撃的な性格のペンギンだというふうに教わりました。
わたしが水族館でマゼランペンギンのお世話をしながら気を付けていたことは、「マゼランペンギンの攻撃を受けないようにすること」
です(汗)
かわいらしいマゼランペンギンを見て、油断してはいけません(´∇`;)
はいはい、ごめんねーとマゼランペンギンたちの間を通って掃除をしていると、つつかれる、つつかれる!!
長靴を絶対装備していましたが、長靴じゃなくてふつうのズボンだったら足が傷だらけになっていたでしょうね~!
たぶん、近づいてきた者を攻撃する、という性格なのでしょう…マゼランペンギンの方から近づいてきて攻撃することはまずありませんでした!!
あくまで「届くくらい近くに来たらつつく!」です(笑)
時には噛んできたりも。。
そして、手には軍手をはめていましたが、マゼランペンギンの届くところに手をやると…
けっこうするどいんですよね、マゼランペンギンのくちばしは!血がにじむくらいにはなります(苦笑)
まぁ…それも込みで楽しんじゃっていたしずくです。(*´`*)
マゼランペンギンの性格の次は、見た目の特徴や、生活での意外な特徴をお話ししますね♪
マゼランペンギンの特徴は意外がいっぱい!
マゼランペンギンはその見た目から、驚きの自然界での生活の仕方まで、様々な特徴を持っています!
- マゼランペンギンの見た目の特徴!二本の帯模様を見てね
- なんとマゼランペンギンは海の上で過ごすことが多い!?
この2つに分けてお話ししていきますね♪
マゼランペンギンの見た目の特徴!二本の帯模様を見てね
マゼランペンギンは白と黒の体。顔の真ん中が少しだけピンクがかっているのも特徴ですね。
そして何といっても特徴的で、他の近い種類のペンギンとの見分けポイントにもなる部分が、「首の下の黒い帯模様」です!!
(他の近い種類というのは「フンボルトペンギン、ケープペンギン、ガラパゴスペンギン」のことで、マゼランペンギンもあわせて4種で「スフェニスカス属」という仲間)
黒い帯模様がはっきり2本あるのはマゼランペンギン唯一の特徴です!
よく、「違いが分からない…」というのを聞きますが、近い種類なのにこれだけはっきりと違いがあるのは、とっても分かりやすい特徴だとわたしは思いますよ(^O^)
魚なんかはそれこそ特徴が分かりにくくて、模様が違うって言っても個体差があることもありますし…。
マゼランペンギンの場合はそういうのはないですね!ハッキリです(・ω・)b
この模様、一体何のためにあると思いますか??
実は、この帯模様があることで、獲物の魚を惑わせて捕まえやすくする効果があるんですって!!ちゃんと意味があったんですね、驚きでした><
なんとマゼランペンギンは海の上で過ごすことが多い!?
なんと、マゼランペンギンは、「陸より海の上で過ごすことが多い」ペンギンなんですよ!
わたしはこれを教えてもらってものすごく驚いてしまいました…!
水族館では陸にいることも水に入ることも、どちらも同じくらいあった気がしますが…(関係ないかな?笑)
マゼランペンギンは繁殖期の5~8月以外は、海の上を回遊しているんですって!
ペンギンで回遊って使うなんて驚き以外の何物でもないです(・・;)
「エサを捕るときくらいしか、海に入らなくていいんじゃないの??」
って思うのですが…なんでわざわざ、回遊しているんでしょう??
詳しいことは分かっていないようです…体力がいるでしょうし、マゼランペンギンなりの理由があるに違いないですよね。不思議なマゼランペンギンの特徴です。
さらにさらに、マゼランペンギンのヒナにいたっては、巣立ってから2年くらいもず~っと海の上にいるんですって!!
また自分の繁殖地に戻ってくるんですが、人間だったら(泳ぐ能力があっても)絶対に戻ってなんかこれませんよね…
やはり、野性動物には計り知れない能力が秘められているのです。
マゼランペンギンの感動物語~ペンギンに学ぶ夫婦の絆~
マゼランペンギンは、非常に夫婦間の絆が強いと言われています!!
どれくらい強いのかというと、普通の動物は一度繁殖したら夫婦はそれっきり…ということも多いのですが、なんとマゼランペンギンの場合は10年も同じペアでを続けたり、生涯ペアでいることもあるんです!><
ペア…つまり夫婦でいられなくなってしまうのは、どんな時なのでしょう??
さきほど言ったようにマゼランペンギンは海の上を回遊するなどして、夫婦がはぐれてしまうことはよくあります。
しかし、何年かごしにまた最初の夫婦が巡り合うと、再びペアを組んで繁殖をするんですって!
夫婦になったマゼランペンギンは、くちばしなどでスキンシップをとって、ずっと近くで過ごすんですv
なんてロマンチックなんでしょうね…マゼランペンギンはきっと、夫婦で再開した時はとても喜んでいるんでしょうね(*´`*)
ずっと夫婦で触れるくらい近くにいるなんで、
こんなに一人(一羽)に一途になれるなんて、美しいですね、マゼランペンギンの性格は…!誰もが夢見る性格じゃないでしょうか。
このマゼランペンギンの特徴から、すみだ水族館では「愛妻の日ナイト」なんていうイベントが開催されたこともあるんです!
マゼランペンギンの夫婦のように、大切な人と絆を深めてほしいというコンセプトで…
ステージの上でハグするとお花などが貰えるんだとか!
ちょっと恥ずかしいですけど(笑)勇気を持ってそんなことを出来るカップルは、マゼランペンギンのように幸せなカップルになれそうですね(^^*)
「マゼランペンギンの由来と生息地は?夫婦の愛の絆は人間より深く固い!!」まとめ
マゼランペンギン、ケープペンギン、フンボルトペンギンは水族館でもよく目にするペンギンですが、その中でも「マゼランペンギン」について、詳しく紹介してみました!
良く似ていて、学者によっては「同じ種類」という方も中にはいたそうですが…
他の種類についても書いていく予定ですので、色々な違いを比べてみてくださいね♪
マゼランペンギンについて、水族館ではぼーっと立っていたり、何をするわけでもなくぷかぷか泳いでいたりして平和な印象でしたが…
今回、驚きの事実が次々と分かるような記事にしてみました^^
マゼランペンギンへの興味が深まってもらえたら嬉しいです!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!!
しずくでした。
ツイッタ―から来ました。大好きなペンギン、凄く勉強になりました。
昔はマゼランペンギン安くて(30万くらい)飼おうかと本気で思ってました。
TVで個人で飼ってる人がよく放映されてたので。
でも大変なんですね。
また水族館でお会いしたいです。
ありがとうございました。
素晴らしい海洋ブログですね。
安東さん、コメント頂きありがとうございます!
ツイッターではお世話になっております^^*
ペンギンは飼ってる人もいて、でも珍しいからTVになる訳で…うかつには手を出せません。
本当に、何があってもこの子を守り抜くんだ!!!という覚悟が前提なら、不可能ではないのでしょうけどね。
わたしは昨日も行きましたが水族館等でもめちゃめちゃ可愛いですから、会いに行きたくなったら行きましょう!