こんにちは^^しずくです。
昨今(?)ケープペンギンの飼育が話題になっているそうですが…たしかにペンギンは可愛すぎますが、本当に日本に住んでる個人で飼えるのでしょうか!?
わたしは「ペンギンを飼育したことがある」方の人間ですが、それは水族館でのお話。
水族館でペンギンを飼育した経験から、自宅で飼うとどうなるのか?そもそも飼えるのか!?考えてみました!
希少なケープペンギンは法的な制約も厳しいですからね。
わたしは水族館で飼育実習をさせて頂いて、その時はマゼランペンギンでしたが、同じスフェニスカス属の仲間で、見た目も性格もケープペンギンとそっくりです。
「ケープペンギンって飼えるのー??」とわたしは何度も聞かれているので・・・今回はケープペンギンでお話しさせていだたきますね(´∇` )
そう簡単じゃないっ!ていうことは、覚悟しておいた方が良いですよ・・!
それではどうぞ☆
目次
ケープペンギンを日本のご家庭で飼育するまでの道のりは険しい
まず・・・ケープペンギンをどうやって手に入れるのか!?これが難しいです。
結論、ペットショップの通販でも売ってないことはないです。
でもケープペンギンの入手経路は限られているので、もしかしたら中には違法な手段で手に入れられたケープペンギンが売っている場合も・・・あるかも?
明らかに怪しそうなら買いたくないですが、今は特殊なペットはネットで探した後、そのお店まで行って契約書などを書いて引き渡されることが多いようです。
ケープペンギンはワシントン条約に載っているので、国際間の取引にかなり厳しい制限があるんですね!
業者から買ったらすぐ「自分がケープペンギンを飼ってるよー」ということを登録しなければなりませんし、間違っても「注文いただければ直接家に送ります!」という業者からは買うのをやめましょう。
今は動物の輸入に対して厳しくなっている世の中ですから、業者もちゃんとしてくれてるとは思いますが><
しかしながら、既に日本にいるケープペンギンが繁殖したものならワシントン条約は関係ないですよ。
(飼っていることを届け出る必要があるのかどうかは分かりません・・・あまり例がないこととは思いますが、ケープペンギンを譲り受ける場合は、飼ってた人に詳しく教えてもらいましょう。)
ケープペンギンは、個人での飼育は敷居が高い感がありますね。
ペンギンの仲間は18種類いますが、ワシントン条約に載っているのはこのケープペンギン(付属書Ⅱ)と、フンボルトペンギン(付属書Ⅰ)だけです(フンボルトペンギンの方が厳しい)。
ペンギンはペンギンでも、他の種類を選んで飼育した方が良いんじゃないかなぁとわたしは思っています><(コガタペンギンなどおすすめです。)
上手に手に入りさえすればケープペンギンでも良いですけどね。
次に、ケープペンギンや、ケープペンギン以外のペンギンにも共通するような「飼育する時の注意点」を書いていきます。
飼育についてはわたしの経験から参考になることも多いかと思いますので、ぜひご覧ください!
ペンギンを飼育して思った、ケープペンギンを飼育する時の注意点!
わたしが実際にペンギンの飼育をして感じたことは、かなり「飼育が大変な生き物だな!」ということです(笑)
たしかにもう可愛くて愛らしくて愛おしいんですが・・・(要するに可愛い)
可愛いだけじゃなく、いろいろ気付いたことがあるので5つほどご紹介しますねっ。
ケープペンギンには費用がかかる
ケープペンギンを買う時の値段って、他のペットと比べてもとても高いんです。いくらくらいだと思いますか??
ケープペンギンが日本のお店で売られている時の価格は、ざっと100万円くらいです(゜゜;)
ちょっとこれだけでも高いですが、まぁ珍しい生物ならこれくらいでも納得でしょうか?
これだけでも高いですが、ケープペンギンの飼育の維持費用もけっこうかかります。
かなりの量のエサ(魚)を食べるんですよ!!
魚って高いですよね・・・わたしは魚を食べたくても安い肉の方につい手が伸びてしまいますが、ペンギンは魚しか食べません。(イカは食べるかも。)
栄養バランスを考えて、色々な種類の魚を食べさせた方が良いと思いますよ。
本当にびっくりするくらい食べて、どんどん食べるので、あげすぎないように個体ごとにチェックしていたくらいで・・・
とにかく、月10万円くらいは覚悟しましょう!!
つつかれるとかなり痛い
ケープペンギンは意外に(?)攻撃的で、くちばしも実はするどいです!!!
わたしは軍手装備でも、何度も出血しましたよー(´∇`)笑
おっとりしたイメージのケープペンギンからは想像できませんが、そこは(ペットにしてはやや)大きめの動物!
もっと慣れればつついたり噛んだりすることは減るのかもしれませんが、ケープペンギンを飼育する時は、そういう危険についても知っておいた方が良いですね。
ケープペンギンの鳴き声は大きい
ケープペンギンの鳴き声って、聞いたことないと想像できないと思いますが・・・けっこう大きくて、可愛い声ではないんですよね(笑)
ペンギンの鳴き声についてはわたしも初めて近くで聞いたとき、とってもびっくりしました!大きくて(゜゜)
ケープペンギンの鳴き声も、犬の鳴き声くらいの大きさがあると思います。
よく隣人トラブルになる部分でもあるので、トラブルが起こりそうな環境じゃないか、しっかり確認しておきましょうね!
「ペンギンは鳴かない」というイメージを持っていると、困ったことになりかねません(汗)
水辺を用意してあげる必要がある
ケープペンギンは水辺の生き物ですので、飼育するには水辺が必要です!
ペンギンは水中で泳ぐのに特化した体になっているんだから、当たり前ですよね(笑)
ケープペンギンは陸にいることも多いですが、水に入っている時はとても気持ちよさそうです(^^*)夏なんか良いですよね。
水族館では手渡しで魚をあげることもありますが(食べた個体をチェックするのと、水が汚れないように)、それはそれで可愛いんですけれど、水の中でケープペンギンに魚を捕ってもらっても可愛いですよねっ。
(運動にもなりますし。)
とはいえ広い水辺を用意するのは、ご家庭では厳しいか・・・?
部屋がけっこう汚れる
ペンギンは日頃から羽根がけっこう抜けます。
ケープペンギンは繁殖期のあたりに「換羽」があって、1年に一回は全部生え換わって、大量に羽根が抜ける時期になりますねっ。
ペンギンの羽根や、あとは排せつしたものの掃除が、とても大変でした。
朝夕掃除するんですが、どこもかしこもかなり汚れて、頑張ってこすってももう取れなくなってしまっていたり。。
ケープペンギン(他のペンギンも含む)飼育のいろいろな注意点を見てきましたが、どうだったでしょうか?
わたし的には大変そうだなぁと思うのですが(もっと他にもいろいろ苦労があると思いますし)、それでもペンギンを飼ってみたいという方は!
もっと他の特徴も抑えておいた方が良いですね(・д・´)
ケープペンギンの飼育のために知っておきたい特徴
とりあえずケープペンギンの特徴をお話ししてみます。ケープペンギンは比較的日本でも飼いやすそうな生態をしていますね。
ペンギンの種類によっても特徴は大きく違いますので、ケープペンギン以外の飼育をお考えの方は、もちろん他の情報を参考になさってくださいね・・!
まず見た目は、首の下に黒い細い帯が1本あるのがケープペンギンの特徴です!
さらにお腹には斑点模様があって、個体によって違っているので(人間で言う指紋みたいなもの)、もし仮に逃げてしまってもこれを覚えておけば「あっ、うちのケープペンギンだ!!」と分かります(笑)
日本で飼育する上では、温暖な気候の土地の生き物なので、人間が快適と思う温度で十分大丈夫ですよ。
あとは習性として、ケープペンギンには巣を作る習性があり、外では穴を掘ったりすることがあるかもしれませんね。
ペンギンさんは基本的にしつけをあまり出来ないので、言うことを聞いてくれないことが多いと思います><
わたしがおたる水族館で見た「自由すぎるペンギンのショー」みたく、全然人の言うことは聞かないのです(笑)
繁殖期には攻撃的になって、噛んだり体当たりしたりすることもあります。
とはいってもケープペンギンは1年中繁殖可能なので、お相手さえいればいつでも繁殖期になる可能性もありますよ。
まぁ、犬とは違って道すがらケープペンギンに会う、なんていう運命的なことはないでしょうが(^∇^;)
・・・と、こんなにケープペンギンの飼育に関してお話してきましたが、ケープペンギンって本当は希少で「絶滅危惧種」なんですよね!!
次はそんなびっくりなお話です><
飼育も出来るけど実はケープペンギンは絶滅危惧種
飼育も出来るのに、日本の水族館でもよく見かけるのに、ケープペンギンは絶滅危惧種だったんです!!
まさか絶滅危惧種がお店で売られてるとは思わないので、ケープペンギンが絶滅危惧種だと知った時はかなりびっくりしました><
現在レッドリストの中の「EN(絶滅危惧種)」、つまり、レッドリストの中でも危険性のあるところに位置しているんです・・・
あれー?日本ではよく見るよなぁ。と思って調べてみると、やっぱり10か所をゆうに超える水族館で飼育されていますね!
ケープペンギンは限られた場所でしか生息しないのもありますが、ペンギンの中でも希少性が高いです。世界に17万羽しかいないのです;;
身近だと思っていた動物が、実は絶滅危惧種だった。分からないものですね(´` )
ペンギンが当たり前のように水族館で見られるのは、日本だけなんですよ!
なら、せっかく日本にいるんだから、飼育せずに水族館でケープペンギンを見るのもありですよね??
結局ケープペンギンは水族館で見るのが一番かな!
いろいろとお話をしてきましたが、やはりケープペンギンは飼育をするのではなく、水族館で見るのが一番かと思います><
こんなことを言うと身も蓋もありませんが・・・わたしの考えとしては、飼育をした経験からもそう思います。
ケープペンギンや、他の種類のペンギンでも、好きでたまらないのは分かります。わたしも大好きです(´・ω・`)
愛らしいがゆえに、ちゃんとご家庭で満足の出来る暮らしをさせてあげられるのか、20年も変わらず面倒を見れるのか、病気になったらどうするのか(見てくれる医者はいるのか)・・・
いろいろと考えてしまいます。
犬や猫ならば飼育に関する情報も多く出てきますが、ペンギンは出てこないですしね><
わたしが住んでるのは田舎なので水族館なんてないですが、それでも旅行などに行った際はその地の水族館に行くのが恒例みたいになっていて、水族館はよく行きます(笑)
直接ペンギンに触れる水族館はないかもしれませんが、近くにまで来たり(鳥羽水族館)、散歩するのが見れたり(旭山動物園)、エサをあげられるところもありました(かつての上越市立水族博物館)。
水族館や動物園で見ても、十分幸せになれます(*´`*)
ペンギンにとっての幸せは、なんなのでしょうか?
『ケープペンギンは日本で飼育できる!?体験して思う「個人ではすごく大変」』まとめ
ケープペンギンは日本の環境で飼うことは出来ますが、個人で飼おうとするとすっごく大変すぎるということが分かったかと思います!
特に、
- まずケープペンギンを買う時の大変さ
- 飼育している絶対数が少ないせいでマニュアルや医師が少ない
このあたりが大きなネックになると思うんですよね。
あとはわたしがお話ししたような飼育環境を整えることは、人によっては出来なくはないと思います。
どんな生き物でも飼育する時は慎重にならなければいけませんが、ペンギンの場合はそれがとても顕著に表れると思いますよ><
人間もペンギンも幸せになるにはどうしたらいいか、しっかり考えましょうね。
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました!!
しずくでした。