こんにちは、しずくです^^
この記事を見に来ていただけたということは、あなたもペンギン好きですね!?
わたしも大学生(海洋系)の時、水族館に頼んでペンギンの飼育実習をやらせて頂いたくらい大のペンギン好きですv
今回はペンギンの中でも最大の「皇帝ペンギン(コウテイペンギン)」のヒナや子育てに焦点を当ててみます。
皇帝ペンギンのヒナは、ペンギンの中で最も可愛いと言われていますからね!(*^^*)
皇帝ペンギンのヒナの本物を、もし水族館で見ることが出来たらとても幸せになること間違いなし…!!
でも、なんと自然界での皇帝ペンギンの子育てって、世界一過酷な子育てだと言われているんです!!!
皇帝ペンギンの子育てはどれくらい過酷なのでしょう??><
そして、水族館での皇帝ペンギンの管理はとても大変でしょうが、ヒナを誕生させることができた水族館はあるのでしょうか!?
目次
珍しい皇帝ペンギンが見られる水族館!ヒナはいつ見られる?
皇帝ペンギンが見られる水族館は、日本では「アドベンチャーワールド」と「名古屋港水族館」の2施設だけ!!
そして、皇帝ペンギンのヒナを誕生させることに成功しているのは、「アドベンチャーワールド」だけですよ~!
名古屋港水族館は行きましたが、アドベンチャーワールドはないですね。ぜひ行ってみたい!!出来ればヒナも見に!><
皇帝ペンギンは南極にいるペンギンですので、飼育をするのもなかなか大変で…
経費もかかるので、この限られた2つの水族館だけになるのでしょう><
南極は空気がきれいなので、皇帝ペンギンは感染症にも弱いと聞きますしね…。
唯一国内でヒナを見ることが出来る水族館、アドベンチャーワールドでは昨年(2016年)10月15日にかわいらしい皇帝ペンギンのヒナが1羽誕生しています(*^^*)
なんと、2004年から毎年のように誕生しており、もう10羽目のヒナになるのだそうで!!!
すごいことですっ!(゜O゜*)
あ、でも…名古屋港水族館も長年とても努力しているのですよ!
皇帝ペンギン以外は日本初☆繁殖に成功したペンギンの種類もいるし…
皇帝ペンギンも頑張ってオスメス3ペアが成立したそうで、名古屋港水族館でも繁殖行動が成立するまであと少し…!?
ともあれ皇帝ペンギンの繁殖に成功しているアドベンチャーワールドでは、前も10月にヒナが生まれているみたいです。
いつ生まれるのか、いつ見られるのかがピンポイントで知りたい場合は、アドベンチャーワールドの公式ページをチェック!!
ツイッターのアカウントでもお知らせしてくれていますよ!便利ですね~(*^^*)
今すぐフォロー☆(わたしもしました笑)
さぁ、次は大切な皇帝ペンギンのヒナを水族館ではどのように育てているのかを見ていきましょう!
よく、親の皇帝ペンギンがヒナを足に抱えて守っているのを見ますよね♪なんとも可愛い光景です。
あれも見ることが出来るのでしょうか??^^
皇帝ペンギンのヒナを水族館ではどのように育てているのか?
水族館では、大切な皇帝ペンギンのヒナを確実に育てていけるように、人工的な子育ての設備やノウハウもしっかりしています!
皇帝ペンギンの繁殖に成功しているアドベンチャーワールドを例にさせていただいて、見ていきましょう(^^)
- 皇帝ペンギンが産んだ卵、安定していなければ孵卵器へ
- ヒナが育ってきたら親のもとに返します!
この2つから、水族館でどう子育てをしているのかお話ししていきますね!^^
皇帝ペンギンが産んだ卵、安定していなければ孵卵器へ
皇帝ペンギンが頑張って卵を産んでくれたら、確実にヒナを孵化させるために水族館では孵卵器(ふらんき)を使います!
孵卵器というのは、ちょうどいい温度で卵を温め続ける装置です。
あの、佐渡島の希少な「トキ」が日本にやってきた時も使われたんですよ(゜゜)
親のトキが卵を上手く温めてくれなかった時にちょっといざこざがあってですね!
中国のトキ飼育のベテランさんが「孵卵器は安定してないから親が温めるのを待った方がいい!」と助言したのですが、日本の飼育員さんが「いや、日本の孵卵器は高性能だ!」と言って、
見事孵卵器で第一羽目が誕生した!!!
という…
つまり何が言いたいかというと、孵卵器の性能はばっちりで信頼できる!ということですな(´∇`)
そんな孵卵器で皇帝ペンギンのヒナも誕生し、最初の弱いうちは人間の手で大切に育ててあげます!(親につぶされる危険もあるため。。)
皇帝ペンギンも、生まれたころは羽毛も生えていないか弱いヒナ。
それを、なんと飼育員の方が、「人間を親だと思ってしまわないように、皇帝ペンギンに変装しながら子育てする」んです!!
思いやりに泣けます(´`。)
エサは小魚やオキアミをミキサーにかけ、スポイトで与えているんですよ。
さぁ、生後1ヶ月ほどたったヒナは、いよいよお待ちかねの親皇帝ペンギンのもとへ返します!!
ヒナが育ってきたら親のもとに返します!
親の皇帝ペンギンが、しっかり子育てしている様子を水族館で見ることが出来ますよ♪
生後一カ月の羽毛も生えてきた可愛いヒナ。
ヒナが親の皇帝ペンギンのもとに返されると、親の皇帝ペンギンはしっかりとわが子を足の間に抱いて守ります(^^*)
ヒナが足の間からピョコンって顔だけ出しているの、なんて可愛いんだーー!!!
あっ…ちなみにあれは、親の皇帝ペンギンが体温で温めているだけでなく、直に氷についてしまわないように抱いているんですよ♪
本当に、誰に教わったわけでもないのにやるもんだ。。
水族館では運が良ければ、親の口から直接エサをもらう様子を見られることもあります!(^^*)
皇帝ペンギンのヒナは、少し大きくなってくると足の間から出てきます(それでも親にくっついて仲良くしているのが可愛い!)
一人で親から離れてお昼寝してたりして、「このヒナ親いないけど大丈夫なの!?」と水族館に来たお客さんに心配されることも…^^;
そしてだんだん独り立ちしていって、ヒナは4カ月もたてば、親の皇帝ペンギンになるための羽毛の生え変わりが進んでいきます。
立派な親になってね☆
…ここまでの話では水族館の飼育員さんの手助けを借りた子育てでしたが、自然界の皇帝ペンギンの子育てもぜひ読んでいってください…
信じられないくらい過酷なんです!!!(>Ο<。)・。
世界一過酷な子育てと謳われる皇帝ペンギンの子育てを、とくとご覧くださいっ…!
自然界の皇帝ペンギンの子育ては!?涙なしでは見られません(泣)
皇帝ペンギンの子育ては、本当に世界一過酷なんです。
このタイトルまで読もうと思ってくださりありがとうございます。
ぜひ知っていただきたいことなんです。
出産・子育てはどの生き物でも命がけですが、皇帝ペンギンの場合は親もヒナも、まさに死と隣り合わせ…
- 海から100kmも離れた内陸の繁殖地に大移動!!
- 卵を産み疲れ果てたメスの皇帝ペンギン、食事をしに旅立ちます
- 皇帝ペンギンの卵は、オスが2カ月間飲まず食わずで温めます
- やっと産まれた皇帝ペンギンのヒナ!!でも環境はヒナには過酷すぎて…
この流れでお話しをします、それではどうぞ…!
海から100kmも離れた内陸の繁殖地に大移動!!
皇帝ペンギンは繁殖期になると、なんと100kmもの長い道のりをみんなで歩いて(すべって)移動するんです…!!
しょっぱなから過酷さMaxですね(゜゜;)
一列で更新する皇帝ペンギンの行儀のよさ…
(※もしはぐれたら群れに戻るのは絶望的なので;)
なぜ皇帝ペンギンは100kmも離れた内陸まで行って繁殖すると思われますか?
その理由は、エサを取るには海際で生活する方がいいけど、ヒナを産むとなると海際は天敵が多すぎるんですよね;;(皇帝ペンギンの天敵…シャチやアザラシ)
なので、繁殖期の3~4月(南極では秋)になると繁殖地へ移動をし、皇帝ペンギンはたくさんの相手の中から、オスとメスで1羽ずつのカップルを作ります!
そして、1つだけの卵を産むんです。
過酷な南極で育てるためには、1羽だけを大切に育てるしかない…!!
卵を産み疲れ果てたお母さん皇帝ペンギン、食事をしに旅立ちます
5月~6月にかけて卵を産んだお母さん皇帝ペンギンは、体力を大きく消耗しています。
それを補うために、魚を取りに海へ向かいます!
産んだ卵は冷えると大変!空から敵(カモメ)に襲われる危険も(汗)
なので急いで!わたしが見てきた映像ではものの5秒でお父さん皇帝ペンギンに託していました(゜o゜;)
(ペンギンはゆっくりしたイメージだけど、この時ばかりは!)
直径12cmもある大きな卵を産んだお母さん皇帝ペンギン…
その1つの卵に全精力をそそいだのですから、体力がなくなって当然ですよね。
3~4月に海を離れてしまっていますから、魚を取ることも出来ていないでしょうからね…。
1つの命を作り出した後ですから、早く栄養を補給しないと倒れてしまいます!!(><;)
この大仕事をしたお母さん皇帝ペンギンがいなくなり、残されたのはお父さん皇帝ペンギン!
責任重大…子育ては彼にかかっていますよ。
皇帝ペンギンの卵は、お父さんが2カ月間エサも食べずに温め続けます
卵からヒナが孵るのは、65日かかります!
その間お父さん皇帝ペンギンは、絶食状態で卵を温め続けるのです…!!
一番驚くポイントが多分、ここです。
なんとお父さん皇帝ペンギンは、卵を外気に触れさせないように、カモメなどに襲われないように温めながら、一切食事をせずに65日過ごすのです…!!
トータルで見るとなんと4カ月もの間、エサを食べていないことになります(・_・、)
のどが乾いたら、雪を食べてしのぐことは出来るでしょうが…もう本当に、命の危険と隣り合わせです;;
考えられませんよね…
「これが使命。」
と言わんばかりに、卵を抱えて凛々しい顔して立ち続ける皇帝ペンギンの姿…っっ
泣けてきます。
実際、お母さんが戻ってきてからやっとエサを取りに行けるのですが、エサを取りに行くまでの道中(また100km;)に力尽きる皇帝ペンギンもいます……
やっと産まれた皇帝ペンギンのヒナ!!でも環境はヒナには過酷すぎて…
そうまでして必死に守ってきたヒナがついに孵った!!!\(*^∇^*)/
でもちょっと待って、安心するのは全然早いのです…
南極は言わずと知れた極寒の地。-50℃は当たり前の世界です。
想像も出来ませんよね、なんとか-30℃まではわたしは経験ありますけど(名古屋の極寒ラボ(笑))、もう無理!!無理でした!!!
体の中まで凍っておかしくなるんじゃないかと本気で文字通りヒヤヒヤしました…
※ちゃんと係りの方が見ててくれますので安全です!笑
そんな中で皇帝ペンギンのヒナが平気なわけがないですよね??
お父さんは、お母さんが来るまで足の上で温め続けますが、凍えて永遠に動かなくなってしまうヒナも……。
これ、映像見ていて本当に泣きました。
でも、どうしてもヒナを育てたいので、皇帝ペンギン同士でヒナの奪い合いなんて起こることもあるんですよ…見ていられないです(ノ_・、)やめてあげて…
大きなカモメさんに襲われることもあり、運悪く守り切れなかったら…はい。
オス皇帝ペンギンも本当に頑張っていて、「ペンギンミルク」なるものを体内で作ってヒナに与えて、力を振り絞って子育てをしていきます!!
お母さん、早く来て子育てをバトンタッチしてあげて~><。
お母さん皇帝ペンギンが戻ってきた!!
お母さん皇帝ペンギンが戻ってくると、ヒナへのエサはお母さんがあげてくれるようになります!
お父さんは海へ急げ!!(体力の限界の中、頑張って…!!)
集団で海に向かいつつ、メスオス交代でヒナの子育てを担当します。
育ってきたヒナたちはヒナたちだけで集まって身を守ったり、たくましく成長していきます^^
水族館では見ることのできない過酷な皇帝ペンギンの子育て、分かっていただけたでしょうか><
可愛いだけではなく強さも兼ね備えた、まさに「皇帝」の威厳があるペンギンではないでしょうか!!!
「皇帝ペンギンのヒナや子育ては水族館で見れる?親子の絆を確認したい!」まとめ
今回はペンギンの中でも一番大きな皇帝ペンギン、ヒナも一番可愛いと言われる皇帝ペンギンの「子育て」をメインにしたお話しでした!!
皇帝ペンギンの更なる魅力にせまれたのではないでしょうか!?
水族館に行って感じることが「可愛い!」だけでも良いのですが(癒しの場ですし。)、それだけではなく、少し「気づき」も生まれるとさらに面白いですよね^^*
「皇帝ペンギンって、あのすごいペンギンのことか~!!」
とか、この記事を読んだことで、少しでもこれからの気づきに繋がったら嬉しいです♪
最後までお読み頂きありがとうございました!!
しずくでした。