こんにちは、元海洋生物調査員のしずくです。
今回は不思議生物・クラゲの種類をご紹介していきたいと思います!!

クラゲって船の上でもプランクトンネットにうようよ入ってきたり、小さいビニールごみみたいに浮いてたり、ある意味身近な生物です(笑)

でも改めて見るとすっごく綺麗で・・・、種類数もこんなに多いとはびっくりでした!!!

美しいクラゲ、危険なクラゲ、食べられるクラゲ。種類によってさまざまですので、一緒に見ていきましょう(^∇^)ノ





クラゲの種類数はこんなに!!いろいろな視点から

クラゲって、種類数はどれくらいだと思いますか??
水族館で見るのは、ほとんどミズクラゲ・・・多くても5種類とか??

いろいろな視点からクラゲの種類の数についてお話します♪

クラゲは全部で3100種類以上!

クラゲの種類数は、世界で3100種類以上いると言われています!!
とんでもない数で超びっくりです(゜△゜;;)!

その中で日本にいるのは200種類くらい!だいぶ種類数が減りますね~。

こんなに種類数が多ければ、北極南極にだって生息しています!クラゲは過酷な環境でも適応できるから、世界でこんなにとんでもない種類数になるのですね^^

そして、こ~んなに種類数もいるので大きさもさまざま!世界最小のかわいいベニクラゲは5mmだし、世界最大のキタユウレイクラゲという種類は2.5mもあります!!

一口にクラゲと言っても、種類数が多いといろいろな特徴をもつクラゲがいて面白いですね♪

食用クラゲは6種類

クラゲは食べ物としても(人によっては)人気です!
わたしとしては、「クラゲ大量発生」と慌てなくても、有効活用できるようになれば良いと思うのですけどね・・・食料としてでも。

食用クラゲの種類は少なく、日本では6種類です。

くらげ普及協会さんによると、ビゼンクラゲ、ヒゼンクラゲ、エチゼンクラゲ、キャノンボールクラゲ、ホワイトクラゲ、チラチャップクラゲということですね。

わたしの感覚では多分和名の3種類のクラゲ(オレンジ色の)が売られてる数が多いと思います。

クラゲ好きですが、種類によって味は大差ない・・・というか全く分かりませんでした(笑)

加茂水族館はクラゲ飼育数世界一!50種類

今や大人気のクラゲ水族館「加茂水族館」!!!

なんと飼育しているクラゲの種類数は50種類にもなるそうです!!

すごすぎる・・・。絶対今年中にいってやる~、一般人(海洋生物おたくじゃない)の親たちも行きたいとか言ってるし(`・ω・)q

当たり前ですが、こんなすごいクラゲ飼育数の水族館は見たことありません。
なんたって、「クラゲ飼育数のギネス記録をもっている」んですから・・・!!

でもそれは、「刺すクラゲだけをクラゲとするから、30種類って数をクラゲとして登録するね」ということになって、飼育数から減って「30種類」が世界一となってるんだそうです。(20種類も減ったけど世界一。)

これって、どういうことなんでしょうか??
答えは、次の「クラゲの種類」にありました。

クラゲ エフィラ

クラゲの種類には大きく2種類ある!

「クラゲ」と呼ばれているものは生物学での分類でいうと、「刺胞(しほう)動物門」と「有櫛(ゆうしつ)動物門」という2グループに分けられ、それらをまとめて「クラゲ」と呼んでいます。

ちなみに生物の種類を分類するときは、大きなグループから順に界(かい)、門(もん)、綱(こう)、目(もく)、科(か)、属(ぞく)、種(しゅ)となっています。

動物界 刺胞動物門 鉢虫綱 旗口クラゲ目 ミズクラゲ科 ミズクラゲ属

みたいにね(・∇・)

だから「門」から分かれるって、刺胞動物も有櫛動物もクラゲって呼んでるけど実はすっごい遠い仲間じゃん・・・!!!

【刺胞動物】これぞクラゲ!

本来の意味の「クラゲ」の種類たちが属するのがここ。

イメージ通りの種類のクラゲで、傘があって、種類によって短かったり長かったりする触手をもっていますね!

その触手にあるのが、この種類の特徴である「刺胞」です。
なーんで刺すんでしょうね、クラゲは・・・このおかげでお盆過ぎは海に入れませんよ><。
まぁ弱そうな見た目の彼らの、エサを捕るための大事な武器なのですが。

これさえなければクラゲはかわいいやつなのに。
・・・という要望に応えて(?)、刺胞のないクラゲがこちらです!

【有櫛動物】本当はクラゲじゃない

まぁ広い意味ではクラゲの仲間ってことにもなってるし、この種類の仲間たちもクラゲと考えましょう。

有櫛動物の種類のクラゲたちは、やっかいな「刺胞」をもちません!

代わりに有るのは「櫛」。髪をとかすクシみたく、たくさん細かい糸みたいなものが並んでます~。
だからクシクラゲとも呼ばれていて、キラキラ光るのはこれです、これ!!

刺す代わりにキラキラの光をもってるなんて、平和なクラゲだぁ(*^^*)形も丸くてかわいいですしね。

でもあれ、本人たちは光らせてるつもりじゃありません。ただ「櫛」をヒラヒラさせて泳いでたら反射して光ってただけでした(笑)





身近なクラゲの種類をご紹介!【刺胞動物】

水族館でも見かける、割と身近な種類のクラゲたちを、画像つきでご紹介します!
わたしの感想をそえて・・(*´∇`)

有櫛動物の種類は、7種類載せてみました。それではどうぞ♪

ミズクラゲ

クラゲ 種類 数 ミズクラゲ

よく、大量の数が水槽に収められているミズクラゲ。
でも自然界でもよくこんな感じでひしめいている(笑)

あっ、ほら、見てください、画像の左下あたり!!

「ヨツメクラゲ」と呼ばれる程の特徴、4つの丸い模様(胃)が5つになっています~!!!
これは突然変異、珍しいですよ。(これを探すのが水族館巡りの楽しみ)

(クラゲの胃や構造の不思議についてはこちら →クラゲの生態・体の構造の不思議!脳や心臓がないのに生きている仕組みとは?

オワンクラゲ

クラゲ 種類 数 オワンクラゲ

おわんって・・・クラゲってみんな傘みたいなもんだし、みんなおわんみたいじゃないですか(言うな

でもこのオワンクラゲ、無数の放射状の線がとってもおしゃれ!かわいいです(*^^*)
さすがクラゲは95%水で出来てるだけあって、綺麗に透き通ってます!!

カラージェリーフィッシュ

クラゲ 種類 数 タコクラゲ

これもよく多くの数が水槽に入っているのを見ますね(゜∇゜)

丸っこいボールみたいでかわいいだけじゃなく、その名の通り色々なカラーバリエーションがあります!!
本当にカラーボールみたいでかわいいですっ。

ちなみに違う呼び方ですが、食用クラゲ「キャノンボールクラゲ」と同じ種類でもあります・・・え、食べるのか。

アカクラゲ

クラゲ 種類 数 アカクラゲ

いやーこれは、綺麗感めっちゃ出してますけど、数あるクラゲの中でも「毒クラゲ」の代表みたいな種類です。

改めて見ると、地味な色(白色)が多いクラゲの種類の中、赤い色が映えてとても綺麗なんですけどね。

ハナガサクラゲ

クラゲ 種類 数

なんだこれは(笑)

なんかぐしゃっとしてますが、このクラゲがに見えるのでしょう。
飼育をする場合は一匹一匹引き上げてエサの魚を与えなければいけない手間がかかるかわい子ちゃん。

ミズクラゲはピュッとスポイトでエサをばらまけば、みんなで食べたのにな。

ヒゼンクラゲ

クラゲ 種類 数 ビゼンクラゲ

次のスナイロクラゲと実は良く似ている種類で、この画像ではたまたま全然違う種類に見えますが・・・
ヒゼンクラゲの方が足が丸い感じなんです!(実際見分けようとすると分かりにくい。)

ちなみに食用です><

スナイロクラゲ

クラゲ 種類 数 スナイロクラゲ

ビゼンクラゲとも呼ばれています。これも食用クラゲですね!
ビゼンクラゲと近い種類のエチゼンクラゲもですが、異常な数が大量発生して人間を困らせることもある種類ですねぇ。

しかしお美しい・・・。

身近なクラゲの種類をご紹介!【有櫛動物】

次は有櫛動物の仲間に入るクラゲの種類、よく見る2種類をご紹介です!

カブトクラゲ

クラゲ 種類 数 カブトクラゲ

あ、これは茨城県のアクアワールド・大洗水族館でわたしが撮った写真です。
綺麗に撮れたと思って・・(笑)水族館巡りは一眼レフとともに。

キラキラたなびく櫛があまりにも綺麗です!

ウリクラゲ

クラゲ 種類 数 ウリクラゲ

これこれ!これです!
船の上からよく見るクラゲは~。

このウリ型のフォルム、間違いありません。日本の近くの海で数多く見られますよ♪
ウミガメさんがクラゲを食べようとして、間違えてビニール袋を食べて死んでしまうこともあるんですよね・・・。確かに見間違えるくらいごみに似ています。

ごみは海に落とさないように、わざとじゃなくても風にさらわれることもあるので、よ~く気をつけましょうね!!!

「クラゲの種類数はびっくりするくらい多い!種類の解説とクラゲ画像集」まとめ

  • クラゲの種類数は、全部で3100種類以上
     こんなに数が多いとは驚きでした!今後調査が進んでもっと数が増えると思うので、楽しみですね♪
  • クラゲの種類は「刺胞動物」と「有櫛動物」に大別できる
     同じ「クラゲ」という名前がつく種類たちなのに、実はずいぶん違う生き物・・・!
  • 身近なクラゲ9種類の画像と解説を載せました。よくある図鑑みたいになってもちょっと仕方ないので、気づいた点をオリジナルな感想にしてみましたよ~(^О^)

今回お話したことで、クラゲの種類に関して、新たなる発見に役立てましたら幸いです♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

しずくでした。