こんにちは、メンダコファンのしずくです。
メンダコはもちろん見に行きましたよ、沼津港水族館に!
深海水族館なので珍しい生き物がたくさん展示されていましたが、やっぱりわたしはメンダコが一番メインになっちゃいましたね^^;
大きさが…ちっちゃかわいくて、そりゃもうかわいくて、メンダコはじっとしてたんですけど
「あっ!!泳いだ!!!」
って(心の中で)声が出るほど一瞬ふわりと!浮かんだんです。耳もふわってなっていました。本当に感動した…。
沼津港水族館に来ていた小さな女の子がリュックにメンダコぬいぐるみを背負っていて、頭がきちんと出るように入れられていたのが悩殺的にかわいかったです。
メンダコは皆のアイドルなんだなぁ…。
しかし、メンダコは長期の常設展示にはまだ成功していないほど、飼育の難しい生物なんですよね。
メンダコの可愛さポイントをじっくり紹介した後は、水族館のメンダコ飼育における苦労を見ていきましょう!意外に多くの水族館が挑戦していた…?
目次
メンダコがかわいい理由4つ!最大のかわいさは耳?
深海界のアイドル、メンダコ!!
(わたしが勝手に命名したわけじゃないです、水族館でも言われています。笑)
そのかわいいポイントであるメンダコの特徴を4つに分けてご紹介します。
かわいい耳…あれはメンダコの耳じゃない?
メンダコの耳のように見えるあれは、ヒレです!
泳ぐ時は足をふわふわ、ヒレをパタパタさせて泳ぐわけですね。
こんな耳のようなヒレを持つタコは、見たことないのではないでしょうか??
でもこれはメンダコだけの特徴って訳ではなくて、実はコウモリダコ、ダンボオクトパスと呼ばれるタコも、同じような耳状のヒレを持っています!
でも…一番かわいいって思えるのはメンダコですね(笑)
その大きな理由は「口」にもあると思うんです!タコに特徴的なあの口が、メンダコの顔には見当たらない…!?
メンダコの口は前から見えない
メンダコの口、というか、タコの口みたいな筒状のものは「漏斗(ろうと)」いう呼吸器官でして、メンダコの場合は漏斗が顔の後ろ側についています!
目のある側とは反対側に、漏斗…人間で言うと鼻にあたる器官があるんです。目の裏側に鼻。どっちがメンダコの正面の顔なんだかよく分かりません(笑)
やはり目のある方をメンダコの正面として、漏斗がないと大きな目が付いているだけでかわいいですよね!
タコの漏斗は正面にあると、なんとなくひょっとこのような面白い顔に見えてしまいます(・◎・)
メンダコの、「目のある側に漏斗を付けたバージョン」にしたようなのがダンボオクトパスです。
姿かたちはメンダコ、でも漏斗が正面にあることで少しひょうきんな顔に見えます!これはこれでかわいいので人気がありますけどね^^
ちなみに、メンダコの本当の「口(食べ物を食べる器官)」は体の下側にあります!ウニみたいですね。
メンダコの大きさが手のひらサイズ
メンダコの大きさも、かわいさにかなり関わっていると思います。
メンダコの大きさは足を広げて約20㎝、普通にしてる(少し丸まってる状態)だと手のひらサイズの小さなタコちゃんです!
小さい生物に目がないわたしにはドストライクです☆
大きさがこんなにも小さなタコって、あまり見ないですよね^^よく見るミズダコは5mくらいの大きさになるし…。
こんな小さき生物が耳をぴょこぴょこやってたら、そらかわいいですわな。
ちょっと前まで漁師さんは、小さいし売れないしいつもメンダコが獲れても海に逃がしてたそうです。
それが今や大人気、メンダコが水族館に展示されたらお客さんが殺到するレベル…
人に「知られる」って、恐ろしいですね。
メンダコの足!くっついてるけど足の数は?
メンダコの足は膜が張っていて自由度はあまりないですが、ちゃんとタコらしく8本、足の数があります。
膜のせいで足が全然ないように見えますよね。た、短足…!?かわいい!!
一般的なタコはにゅるにゅるとした足が印象的で、足の数も多いので普通「かわいい」ってフォルムではないですが、メンダコは違います。
短いちょこんっとした足で、泳ぎ方は「ふわふわ」…これだからメンダコはかわいいんだ!!
ただ短いだけじゃなくて、くるんっと巻いたような形状なのも見逃せません。
うちのメンダコぬいぐるみはデフォルメされてるのに、足の巻き具合(向き)もきちんと再現されてるのがまこと素晴らしいです。
※冒頭の女の子の持ってたぬいぐるみ、我慢できず買っちゃいましたとさ☆
(沼津港水族館では我慢したものの、上野の深海展で諦めきれず購入…名前「た子」)
メンダコのかわいいポイントはたくさんありますし水族館も出来れば展示したいと思っているでしょうが、その展示は生半可なものではありません。
メンダコの展示にチャレンジした水族館、その苦労を見てみましょう。
メンダコを見られる水族館の苦労
メンダコは、深海生物です。その生態は謎に包まれ、深海から陸地へやってきた時のダメージも大きいはず。
しかも、メンダコが注目されるようになったのはごく最近のことですよね。まだまだメンダコ飼育の研究は進んでいないのです。
まず網で(偶然)捕らえられる際にメンダコがかなり傷つくことも少なくありません。
メンダコはタコですが、水で出来てるのか?って思うくらい柔らかいです…触った感覚は、水っぽく柔らかいゼリーみたいなんだそうです。
どれだけかよわそうか、想像しただけでも分かりますね…(・・`)
そして、温度管理をしながらそーっと水族館まで運んだところで、数日でしんでしまうメンダコも…。
警戒しているのか、合わないのか、餌を食べてくれないこともよくあるんです。どんな餌を食べてるのかというと、水族館で小さなエビを食べてくれた例がありますよ!
ものすごく飼育が難しいメンダコですが、どの水族館でメンダコ飼育がされてきたか見てみましょう。
紹介する水族館だけが全てではないかと思いますが、わたしが知っている範囲でメンダコを飼育していた水族館を紹介します^^
深海水族館!沼津港水族館でのメンダコ飼育
まずは、わたしもメンダコを見た沼津港水族館!深海をテーマにした日本初の深海水族館なので、深海に住むメンダコ飼育にも積極的に挑戦してきたわけですね^^
さすが難しい深海生物の水族館だけあり、この水族館でのメンダコ展示は本当にすごくて、最長52日の飼育記録を持っています!
生物採取は頻繁に行っているようで、メンダコのいる確率も高い水族館なのが嬉しいところです(*^^*)
しかも、メンダコが複数匹飼育されている場合もあります!わたしが行った時も2匹いて、大きさがちょっと違ったりしてかわいかったのを覚えていますv
ただ、メンダコは暑さに弱く、夏はいないようですね。(2016年の夏は7~8月の間メンダコがいなかった。)寒い深海に住んでいるので、仕方ないですよね…。
その後、2016年9月・2017年1月に底引き網漁でメンダコが獲れた記録がありますが、2017年6月には全てのメンダコがいなくなってしまったようです。
メンダコを飼育したことのある水族館の例
深海水族館だけじゃなく、他にもたくさんの水族館がメンダコ飼育にチャレンジしています!こんなに!?ってびっくりするくらいです。
新江ノ島水族館は飼育記録48日という長い記録を持っていて、以前と比べてかなりメンダコ飼育が確立されてきた感じがあります^^
新江ノ島水族館は今までにも何度もメンダコ飼育を行っている水族館なので、今後もよろしくお願いします…!
さらに、サンシャイン水族館、鳥羽水族館、葛西臨海水族園なども。
なんと葛西臨海水族園はメンダコの自然な産卵が行われた、世界初の水族館なのです!飼育さえ困難なメンダコの、産卵なんてすごいですっ。これが繁殖の第一歩か!?><
他の水族館では、アクアマリン福島ではメンダコの仲間、オオメンダコが50日間もの長期飼育されています。
「オオ」と言っても足を広げて30cmなので、メンダコの20cmとそんなには変わらない??見た目も似ていますし。
やっぱり、実際に見ると違うのかな…。オオメンダコはこの水族館では何度か展示されているようです。やはりまだ短命なので、チャンスが来たら急いで見に行かないと!
大洗水族館でも、メンダコかオオメンダコか分からなかったようですが(それほど似ている)展示していたことがありました。
命は短かったようですが、こうして様々な水族館が展示を試みることで、いつかメンダコがいつでも見られるようになればいいのにな(´ω`*)
メンダコの生態の不思議さ!
わたしが面白いと思ったメンダコの生態をちょこっとご紹介します(^v^)
まずは、タコなのに墨を吐かないこと!!
墨袋を持っていないんですって。タコの墨は目くらましだし(ちなみにイカは粘性が高いので身代わり)、真っ暗な深海で墨を吐いたって意味ないか…汗
そういえば深海が生息地なら、メンダコの目は見えてるのかな?
水族館ではカメラのフラッシュのみならず、カメラを向けるだけでストレスになるらしいから見えている…のかな。
もう1つ、意外性のある生態?が、メンダコは陸に上がるとつぶれるってことです!
体を支えられなくなり、ぺしゃあっとなります…液体?スライム??
つぶれ具合が衝撃的なレベルなんですが、そんなつぶれたメンダコのぬいぐるみ(と言えるのかは不明)が沼津港水族館で発売されています(笑)
そうね、ぬいぐるみを置くのは陸だもんね…って沼津港水族館さん、リアルに作りすぎ!!!
(そういうところ大好きです)
つぶれるとか、いかにも美味しくなさそうなメンダコですが…いちおう彼もタコです。もし食べちゃったら??味は美味しいのでしょうか。
メンダコを食べるとどんな味…?
なんでも「食べよう」っていう人は存在するようで(笑)
メンダコも、味の評価なんかがそこらじゅうに載っています。わたしも興味あったのでいくつもの例を見てみました(笑)
食べた誰もが口をそろえて言う、「メンダコはまずい」!!
すーっごく水っぽくて、海水の味しかしないんだそうです。あの柔らかさですからねぇ(^^;)
まぁでも食感はゼリーとかじゃなくて、いちおうタコっぽい?感じもするらしいですよ。ちょっと硬いみたいな…。
タコは全部美味しいものじゃないんですね…そりゃあ漁師さん、せっかくメンダコを獲っても今まで売ることがなかった訳ですわ。
わたしも気にはなるので、クリオネとか、ウミウシとか、かわいい生物を食べられるのか何度も記事にしていますけど…
食べなくていいですよね。(結論!)
「メンダコはなぜかわいい!?耳か?飼育も難しい生態なのに水族館で見れる理由」まとめ
メンダコの絶対的なかわいさから、かわいいと思われる耳や足などのパーツの解説に力を入れてみました!
あとは、水族館のことをお話しましたね。
われわれが本物のメンダコを見るのは、水族館がなければ出来ないことですので…水族館情報は大事です!><
本当に色々な水族館がメンダコの飼育に一生懸命力を注いでいらっしゃいますので、メンダコの飼育技術は着々と上がっています!!
しかし水族館好きのわたしでも、沼津港水族館でしかメンダコを見たことがないので、メンダコを水族館で見るのはまだかなりの貴重さが感じられますね。
かわいいメンダコ、ブームとかじゃなくずっと人気でいてほしいな^^
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました!
しずくでした。