日本人のノーベル賞受賞者、あなたは興味ある受賞者とかいらっしゃいますか??

わたしは20代の女性なのですが、興味だけは!あるんですよ(笑)

理系で研究をやっていたこともあって。

周りの同じ年代は、「ノーベル賞受賞者で気になる人とかいる?」と聞いても「べつに…」としか返ってきませんでした(笑)

ノーベル賞受賞者のお名前はあまり覚えてないものかも知れませんので、私の聞き方が悪かったのかもしれませんが;

わたしも興味だけはある!とか言いましたが、あまり分かっていなく…何より忘れちゃうんですよね>< その時興味があってテレビ放送とか率先して観てて「ノーベル賞受賞すごい!なるほど!」とか理解した気になっても、少したつと忘れています…(´`) 今回、まずは気になる「日本人のノーベル賞受賞者は誰がいらっしゃるの?」というまとめ一覧と、その中からわたしがとっても気になった2名(2チーム)をピックアップしてみました。

現代のわたしたちの生活ととっても深い関わりを持っている受賞内容なんですよ!

ぜひ知ってほしい!日本人のノーベル賞受賞者の研究内容を、本当に誰にでも分かるようにまとめてみました。

ちょっと知りたい、でも難しいのは分からないという方にぴったりかと思います。





ノーベル賞受賞者の日本人一覧!こんなにいらっしゃいました

ノーベル賞の授与が始まった1901年から2016年までに、なんと25名もの日本人の方が受賞をされています!

近年は本当にたくさんの日本人の方がノーベル賞を受賞されていますよね。
しかしながら、その25名の全員が男性となっています。

日本人のノーベル賞受賞者の一覧がこちらです!
(すみませんが敬称は略してあります。)

※受賞理由のカッコ内は、分かりやすくかみ砕いてわたしなりに表現してみました。

受賞年 名前 出身大学 受賞部門
  受賞理由
1949年 湯川秀樹 京都大学 物理学賞 中間子の存在を予想(原子の、陽子と中性子
をくっつける物)
1965年 朝永振一郎 京都大学 物理学賞 量子電磁力学の研究(粒子の基礎的な計算式
を一新した)
1968年 川端康成 東京大学 文学賞 「伊豆の踊子」「雪国」「古都」日本人の心
を表し世界に感銘を与えた
1973年 江崎玲於奈 京都大学、東京大学 物理学賞 半導体のトンネル効果の発見(電圧を上げた
のに電流が減る不思議現象)
1974年 佐藤栄作 熊本大学、東京大学 平和賞 非核三原則の提唱(兵器をもたず、作らず、
持ち込ませず)
1981年 福井謙一 大阪大学、京都大学 化学賞 フロンティア軌道理論を提唱(化学反応には
根拠がしっかりあると説明)
1987年 利根川進 京都大学 医学生理学賞 抗体が作られる原理の解明(生物が成長する
と必要な抗体がぐんぐん生成)
1994年 大江健三郎 東京大学 文学賞 「個人的な体験」「万延元年のフットボール
」(世界に知られる作家)
2000年 白川英樹 東京工業大学 化学賞 伝導性高分子の発見・発展(今はPC、携帯
等のリチウムイオン電池に応用)
2001年 野依良治 京都大学 化学賞 触媒による不斉反応の研究(鏡の関係にある
物質同士をくっつかせず「分ける」)
2002年 小柴昌俊 明治大学、東京大学 物理学賞 ニュートリノの観測成功(電荷なしの観測し
にくい幽霊粒子)
2002年 田中耕一 東北大学 化学賞 生体高分子の同定・構造解析(タンパク質を
壊さずにばらばらのイオンに)
2008年 南部陽一郎 東京大学 物理学賞 CP対称性の破れの起源の発見(宇宙が進化
してきた粒子的説明)
2008年 小林誠 名古屋大学 物理学賞 CP対称性の破れの起源の発見(宇宙が進化
してきた粒子的説明)
2008年 益川敏英 名古屋大学 物理学賞 CP対称性の破れの起源の発見(宇宙が進化
してきた粒子的説明)
2008年 下村脩 長崎大学 化学賞 緑色蛍光タンパク質の発見(クラゲの発光か
ら。細胞のマーカーに使う)
2010年 鈴木章 北海道大学 化学賞 クロスカップリングの開発(医薬品などの、
不可能だった合成を可能に)
2010年 根岸英一 東京大学 化学賞 クロスカップリングの開発(医薬品などの、
不可能だった合成を可能に)
2012年 山中伸弥 神戸大学 医学・生理学賞 iPS細胞の作成(様々な細胞になれる能力
を持つ)
2014年 赤崎勇 鹿児島大学、京都大学 物理学賞 青色発光ダイオードの発明(LEDとなる光
の発明の最後の一色)
2014年 天野浩 名古屋大学 物理学賞 青色発光ダイオードの発明(LEDとなる光
の発明の最後の一色)
2014年 中村修二 徳島大学 物理学賞 青色発光ダイオードの発明(LEDとなる光
の発明の最後の一色)
2015年 梶田隆章 埼玉大学 物理学賞 ニュートリノが質量を持つことを発見(振動
(変身)するから質量がある)
2015年 大村智 山梨大学 生理学・医学賞 線虫による感染症の治療法発見(微生物のも
つ有機化合物で多くの人を救う)
2016年 大隅良典 東京大学 生理学・医学賞 オートファジーの解明(細胞の中のタンパク
質を自分で分解する「自食」)

全部わたしなりに理解できるところまで理解してみたんですけど、本当に偉大な内容なんだなって分かりました…!(そりゃそうだろ

ノーベル賞受賞者の出身大学は、東京大学や京都大学が多いですねぇ。
しかし、複数もの大学に通う方もいるなんて、やっぱり日本人のノーベル賞受賞者の方は生半可ではないです…!><

ちなみにわたしが一番好きなノーベル賞受賞者は梶田隆章さんですよ。
宇宙好きだしよく宇宙の本とか読んでたし、なんか、人柄があったかそうというか…!

もうぜんっぜん誰もがつかめなかったニュートリノの存在をつかんだ小柴昌俊さんに続き、難しいニュートリノの研究をして重さを発見して、第2のニュートリノのノーベル賞受賞者になるなんてすごいですよねv

まぁ宇宙の話は大好きですが、普段の生活に関わりがあるのか分かりませんので、ここは誰もが関わる馴染み深いノーベル賞受賞者の話をしていくことにしましょう!

それでは、青色発色ダイオードのお話と、iPS細胞のノーベル賞のお話を2本続けてお送りいたします^^

ノーベル賞 日本人

便利すぎるLEDの発明!赤崎勇さん、天野浩さん、中村修二さん

赤崎勇(あかさき いさむ)さん、天野浩(あまの ひろし)さん、中村修二(なかむら しゅうじ)さんの3名は、チームで「青色発光ダイオード」の発明でノーベル物理学賞を受賞されました。

青色発光?何か聞いたことはあるけど、よく分かりませんよね><
実はこれ、ノーベル賞をとった研究の中でこれ以上ないってくらい、わたしたちの身近に感じられるものなんですよ!!

ノーベル賞 日本人 発光ダイオード

発光ダイオードとは?あれにもこれにも使われている!

発光ダイオード=LEDのことです。

LEDって言われたら分かりますね、ここ何年かで急に「長持ちでエコ」とおすすめされるようになったあれですね!

LEDが何に使われているかというと、照明だけでなく、スマホ、パソコン、ブルーレイ、信号機、駅の電工掲示板…
身近すぎます、というより、なくてはならないものですね(゜゜;)

中でもスマホなんかは、LEDの発明がなかったら完成していなかったと言われています。
この方たちがいたからスマホを使えるんですね…!ちょっと、スマホがない生活など考えられなくなってます;

普通、何らかのエネルギーを得るためには、無駄になってしまう損失も大きいものなんですが…

例えば今までの白熱灯、蛍光灯ではせっかくのエネルギーも、光になる他に熱として8~9割も(!!)損失がありました。
でもなんと、LEDはエネルギーの損失が半分くらい。投入したエネルギーの半分近くが光になってくれるんです!

LEDはとっても効率が良いので、

  • 照明にするには長時間使える。
  • スマホのように小型化、コンパクトに使える。

という利点があるんですよ!!

ものすっごく身近で、便利すぎる発明をして下さったということが伝わったでしょうか(^^*)

どんな発明でノーベル賞を受賞したの?

「青色の」発光ダイオードを発明したことそのものが、ノーベル賞受賞の内容です。

LED、すなわち発光ダイオードというのは、あと青色さえあれば!完成だったんですね。

どういうことかと言うと、光というのは赤、緑、青の3色さえあれば何色でも作れる(光の三原色といいます)のですが、すでに赤と緑の発光ダイオードは出来ていました。
3色そろえば全部混ぜると白色が出来るので、照明を作るにも欠かせません!

あとは青色だけ…。

ですが、青だけは作るのにものすごいエネルギーが必要で、「出来ない」「あきらめた方が良い」という研究者たちが続出してしまいました。
赤色→緑色→青色というふうに波長が長い光になるほどエネルギーが多くいるので、その光を作る材料も限られたものになってしまうんです。(実験がしにくい。)

誰かが青色発光ダイオードを作ろう!として早30年。このノーベル賞受賞者たちが関わり始めて20年。
うまくいかない…途方もない数の実験を繰り返し(2年間で1500回とも言われています;;)、たったひとつの成功が出来たんですよね。

わたしは…10回の失敗で嫌になる自信があります…(汗)
だって1回するだけでもものすごい労力だと思うんですよ。

わたしたちの生活を大きく変え、便利にしてくれたノーベル賞受賞者のお話でした。
日本人のノーベル賞受賞者の一覧の中でも、若い人でも興味を持たずにはいられない内容でしたね!

次は、身近とまではいかないかも知れないけれど、わたしたちに深~い関係がある医療関係のノーベル賞のお話です。





あらゆる病気を治せる!?iPS細胞の開発!山中伸弥さん

山中伸弥(やまなか しんや)さんは、iPS細胞の開発でノーベル医学・生理学賞を受賞されました。

iPS細胞は、あらゆる病気、不治の病にさえ効く可能性を秘めた新たな開発。

これを待ち望んでいた人がどれ程いたことか…!!

「iPS細胞ってなんなのか?」知っている人は意外と少ないと思われるその仕組みと、「どうやってiPS細胞を作ってノーベル賞を受賞したのか」について、分かりやすく書いていきますね!

ノーベル賞 細胞 

iPS細胞とは?

iPS細胞とは、なんと何にでもなれる細胞なんです!
日本語だと「多能性幹細胞」と呼ばれまして、

  • 「多能性」・・・どんな細胞にもなることが出来る!
  • 「幹細胞」・・・ほぼ無限に増えることが出来る!!

という意味を持っています。

限りない可能性を持つ開発ですね…!

ですが、この「何にでもなれる可能性のある細胞」って、他にも聞いたことありませんか?

そう、「ES細胞」です。

高校の教科書を引っ張り出してきたら、やっぱり載っていました。結構詳しく書いてありますね。
でもこのES細胞には大きな問題点があったんですよ。

「ES細胞は受精卵から作るから、その命を頂いて作ることになる」のです……。

これはちょっと、重い…ですよね。
人を救うためなんだから仕方ないじゃないかという判断は、人によるのかもしれませんが…

…ちょっとしんみりしましたが、今はiPS細胞のお話をしてるんでした!!

なんとですよ、iPS細胞は、その問題をいとも簡単にクリアしてくれるんですね。素晴らしい!
だって皮膚の細胞ですものね。

世の中には、病気などで「何でこの人が亡くなってしまうの?」という勿体なさすぎることがたくさんあります。
新たな治療法として実用化されることを願っています。

どうやってiPS細胞を作ってノーベル賞を受賞したの?

iPS細胞は驚くくらい簡単…!?4つの遺伝子を細胞に入れるだけなんですって。

iPS細胞、すごいのは分かったけどどうやって作るの?ノーベル賞を取るくらいだから、難しければ作れる人を探すのも大変だし、効率も悪そうだし…

と思いましたが、そんな心配はいらない様子です。
皮膚の細胞に、4つの遺伝子を入れるだけの簡単なお仕事です!

…やろうと思えば、中学生でも出来そうな感じのようですね。いや、ちゃんとした人にやってほしいですが。
作成する効率については、今は研究が進んで格段に上がっているんですよ。

iPS細胞の作られる仕組みは、
その4つの遺伝子を皮膚の細胞に入れることで、もとの何でもない細胞に戻すということ。

「細胞を初期化する」んです。

何にでもなれる、本当に最初の状態ですね。
そうすれば例えば神経の細胞を作りたいなら、神経の細胞になる遺伝子を働くようにしてやれば神経になってくれるんです!

iPS細胞の今後は!?

iPS細胞ってすごいじゃん!
なんでも悪いところの皮膚なり器官なり作って治せるじゃないかどんどん作ろう…!!

とはやる気持ちは抑えて、ちょっと待ってください>< 確かに作成する手順自体はそう難しくはないのですが、まだ発ガン性はないか?拒絶反応は起こさないのか?など課題が残っているようです。 「iPS細胞が開発された」ということでノーベル賞受賞をされましたが、実際に治療で使えるのはまだ先の話だったんですね。
しかしながら今、このノーベル賞受賞者の山中先生が研究していた京都大学だけでなく、世界中で研究が続けられているんです。

今は安全性がとても高いことが確認されていて、人への臨床試験(治療をかねた試験のこと)にまで進んでいるんですよ!

こんなに偉大な開発をされて、ノーベル賞受賞にまで至った過程には、数々の苦難がありました。
10万個もの遺伝子の中から初期化遺伝子の組み合わせを見つけなくてはいけなかったり、研究費用が全然足りないから寄付を呼び掛けて京都マラソンで4時間かけて完走してみたり、アメリカと研究室を掛け持ちしてみたり。

もとはお医者様で、このような開発までされて頭が下がります。

これまで2チームのノーベル賞受賞者のことをまとめ、もう人々の役には立ちすぎるし、情熱の塊のような方々でした。





女性の私がなぜ日本人ノーベル賞受賞者に女性がいないのか考えてみた

日本人は近年とてもたくさんのノーベル賞を受賞しているのに、今まで女性は一人もいません…25名全員が男性です。

それはなぜなのか??
私も今はやりのリケジョ(古い?)なので、女性の立場と理系に進んだ経験を振り返りながら、「女性は研究職を続けにくい」「理系に進む女性が少ない」という視点から探っていきます。

日本人女性のノーベル賞受賞者がいないのは、研究を続けにくい環境だから?

ノーベル賞をとる以前に、研究職は女性には続けにくいというのが同じ女性であるわたしの考えです。

研究というのは長い年月を続けなくてはいけないものですよね?

ノーベル賞も、何十年もの歳月をかけて研究し、受賞されるというのが当たり前の話です。
それに当たって、女性がずっと研究という仕事を続けるというのはあまりにも厳しい世の中だと思うのです…。

女性はまず、結婚を機に仕事をやめることも少なくありません。
なぜか?

それは、子どもを産めるのは女性だからです。
お互いの勤務地が離れていたとして、男性が「ちょっと俺が嫁さんについてくから、仕事やめるわ!」というのも無くはないですが、一般に女性側が辞めてついていった方が効率がよいですよね^^;

そして、そっちの方が普通というふうに世間の風潮があると思います。

多くの会社には産休、育休制度がありますが、研究という仕事はそういう問題ではないでしょう。
子供に何かあって「ちょっと勤務代わって!」というのも出来るのか分かりませんよね。

男性によっては、子供がいるいないに関わらず、「あまり家をあけないでほしい」という人もいます。
ノーベル賞をとるような方たちは、毎日毎日寝る間も惜しんで、という方が多くいらっしゃいます。

ここで自分の話をしてみますが…わたしの元職場は現場調査などがあり、何週間も継続しておこなうので、その間一切家に帰れないことがありました。
それを良かれと思わない夫は、辞めてついてきてほしいと言ったんですね。

そのときはそれで良いと思いましたが、好きでしていた仕事でしたから…ちょっと勿体なかったような気持ちもあります。

そもそも理系に進む女性が少ないです!

まず…大学に進学する割合からちょっぴり男性の方が多いですが、その中で理系に進むとなると、女性の割合はもっと下がります。

私が通ってた海洋関係の学部は、女性の割合は3割くらいでしたね>< 少なかったですよ…。 海洋はちょっと特殊ですけれど、理系の男女比は普通2:1くらいで、男性が女性の倍いるという具合みたいです。 ノーベル賞で最も名誉があると言われているのはノーベル物理学賞、化学賞、医学・生理学賞の3部門とされていますが、理系の比率から考えると、女性がとりやすいノーベル賞は文学賞や平和賞があげられるのかもしれませんね! 次いで、医学・生理学賞でしょうか。 女性で理系の道を選んだ場合、医療関係がとても多いですので。 女性のノーベル賞受賞者が今はいらっしゃらないので、その理由をいくつか考えてみましたが、以前と比べると女性がノーベル賞をとりやすくもなっているとは強く思います。 今は女性も働ける時代ですからね!! アメリカを筆頭に、海外では女性のノーベル賞受賞者も、割合は少ないながらいらっしゃいます。 日本でもそう遠くない未来に、女性のノーベル賞受賞者が現れるのではないかと期待をしています。 ノーベル賞 女性 日本人

「ノーベル賞の日本人の受賞者一覧!中でも生活と関わりの深~い2名を紹介!」まとめ

今回はノーベル賞の日本人の受賞者の一覧から、その中でもわたしたちにとても馴染みの深い内容の受賞者をピックアップしてみました!

ノーベル賞というともう雲の上のような感覚を持ってしまいますが、こんなにも密接に関わっているんですね。
ぜひとも知っておきたい内容だったと思います^^

その他のノーベル賞受賞者の内容も、もちろん全て素晴らしいものですので・・・まだまだ語りたいくらいです><
興味があったらぜひとも、調べてみてくださいね♪

最後までお読み頂き、ありがとうございました!