「じゃがいもは野菜の中で一番好き」
と言っても過言じゃないくらい、じゃがいもって好きです。美味しい!
わたしの近所のスーパーは火曜が野菜特売の日で、「じゃがいも にんじん 玉ねぎ」は三種の神器!と多めに買ってました(笑)
でも…一人暮らしの時は、よく余らせて古くさせてしまうんですよね;
時にはじゃがいもが奥の方で、ちょっと芽が出ていたりして…これ毒とか大丈夫なのかと心配になり(´`)
そこで、頼りになるは実家の母!
彼女はなんとじゃがいもを箱買いしていて、それでもちゃんと保存して使い切り、
…時には芽が出てしまっても上手に毒の多そうな部分を除去して使い切り!
(家族はみんな無事です)
料理上手な母のテクニックには感心するものがありました。
それに加えてわたしなりに色々調べて、美味しくじゃがいもを食べる、大事だけど簡単なコツをお教えしていきます^^
でも、油断は禁物。
じゃがいもの芽の毒にはどんな作用があるのか…!?
それも知らなければですよね。しっかり見ていきましょう!
目次
じゃがいもの芽には毒がある!取り方を覚えておいしく食べよう!
じゃがいもの芽の取り方は、包丁を使うやり方とピーラーを使うやり方があります!
芽が出ていなければ、じゃがいもの芽の部分が完全に取れればいいのですが、芽が少しでも出ていた場合は多めに取り除きましょうね!
わが家では包丁を使い、芽が出たらじゃがいもの芽の周り1cmほど取っていました。
芽が出ると毒成分が芽の周り、皮の下に多くなるので、皮も普段よりずっと厚めに5mmくらいむいていましたね!
もしじゃがいもが古くなって色が変わり緑色になっていたら、緑色の部分がなくなるまで皮むきをしましょう><
皮の下がちょっとだけ緑色だ、くらいなら食べちゃっていました。
それ以上、緑色の部分が広がっていたら食べるのをやめましょう、仕方ないです;
わたしの経験では、緑色の部分が無くなるまで取って、皮や芽もしっかり取れば、苦味やえぐみを感じたことはありません。
もし苦みやえぐみを感じたら、ただちに食べるのをやめましょう!!
また、子どもは大人の10倍毒に弱いので…、芽が出たり緑色になったりしたじゃがいもは大人が食べましょうね!!(詳しくは次で!)
じゃがいもの芽の取り方は言葉での説明が難しいので、味の素さんの動画をシェアさせてもらいますねっ。
画質も綺麗だし、包丁・ピーラーどっちの芽の取り方も載っていて分かりやすいですよ~^^
味の素さん、ありがとうございました!!
じゃがいもの芽が大きかったら無理に一回で取ろうとせず、何回かに分けて取るのもポイントですね^^
毒のあるじゃがいもの芽や皮の取り方が分かったところで、この毒についても知っておきましょう!
どんな毒が、じゃがいものどこに含まれるのか??知識があれば、正しいじゃがいもの調理もしやすいですね。
じゃがいもの芽の毒の正体とは?食べすぎるとこんな症状が起こるかも
じゃがいもの芽の毒の正体は、実は1つじゃなかった!
食べ過ぎるととんでもないことになるかもしれませんよ…。
じゃがいもの芽の毒やその症状はどんなものなのか??について、
- じゃがいもの芽の毒の正体!
- 食べすぎてしまうとこんな症状がでる恐れが!
以上の2点に分けて見ていきましょう!
じゃがいもの芽の毒の正体!
じゃがいもの芽の毒は、アルカロイドの一種である「ソラニン」「チャコニン」の2種類が主な物質です!!
ソラニンっていうのはまぁまぁ有名ですね。
チャコニンというのもあるのか…っていうか、チャコニンの方がじゃがいもに含まれる量は多いんですよΣ(゜゜)
じゃがいもの毒はソラニンだけじゃなかったんですね、そんなに毒がつまっていたなんて恐ろしいな(汗)
では、それらの毒の総称であるアルカロイドっていうのは??
植物や動物など、自然界ではさまざまな毒を持つ生き物がいますよね。カエルとか、フグとか…
そいつらが作る毒のこと、つまり、「自然界で作られる毒」のことを大体ひっくるめてアルカロイドと呼んでいます。
毒を持っている植物なんて、植物全体の2割程度なんですが…その中に、超☆メジャー野菜であるじゃがいもが含まれていたなんて~!><
まぁね、わたしたちにとっては毒でも、じゃがいもにとってはさぞ重要な役割を果たしているんでしょう…と思って友人に聞いてみました。
(友人K:植物について学んでおり、ビオトープ管理士を目指して修行中)
「おそらくじゃがいもの発芽に関わっている!」
ということで…まだアルカロイドは不明なものが多いそうなんですが、そういうことのようです。
発芽に必要なら、じゃがいもがソラニンなどを持っていても…しかたがないですね(´` )
わたしたちにとって毒であることは間違いないので、じゃがいもの毒でどういう症状が出てしまうのかしっかり見ていきましょうね!
食べすぎてしまうとこんな症状がでる恐れが!
芽が出てしまったり緑色になったりした古いじゃがいもを食べ過ぎると、
- 腹痛
- 下痢
- 吐き気
などの症状が出る「食中毒」になってしまいます;;
そしてもっと重い場合は昏睡状態になり、最悪の事態となることも…。
そうは言っても食品は食品。あり得ないくらい食べなきゃ問題ないでしょう!って思っちゃいませんか?
さすがメジャー野菜、農林水産省が詳しいデータを出してくれていますので見ていきましょうね。
じゃがいもの個体や品種により多少の差はありますが、
アルカロイド濃度(mg/100g) | |
---|---|
じゃがいもの芽 | 200~730 |
じゃがいもの全体 | 4.3~9.7 |
じゃがいもの皮 | 15~60 |
苦味のあるじゃがいも | 25~80 |
※100gは、小さなじゃがいも1個分くらいの重さ
※じゅがいもの皮は、表層の方ほどアルカロイド濃度が濃い
普通じゃがいもを食べる部分は、ほとんど毒はないようですね!良かった。
中毒は、24~50mg/100gほどで事例が確認されています…しかし、お子さんはその1/10でも中毒症状が現れることがあります。
実際に、41mg/100gで小さなお子さんの死亡例もあります…。
上の表で、じゃがいもの芽における毒の濃度のすさまじい高さをご理解いただきましたよね。
できれば、じゃがいもの芽が生えないうちに食べるに越したことはありません…!
なので、じゃがいもの上手な保存方法も知っておきたいですよね><
じゃがいもの芽が出にくい上手な保存方法のコツ!
じゃがいもの上手な保存方法をきちっと守れば、芽の毒も恐くなんかありませんよ!
- 冷暗所に置く!
- 湿気の高い所に置かない!
以上の2点が重要になっています。気を付ければ簡単に出来そうですね^^
それぞれ、理由も含めて見ていきましょう!
冷暗所に置く!
じゃがいもの芽が出る条件は決まっています!
- 温度が15℃前後であること
- 明るい光が当たること
ですので、冷暗所に置くのが大事になります^^
じゃがいもは3カ月ほど休眠したのちに、繁殖するため芽を出すのですが、食べるじゃがいもは…かわいそうですが食べるまで休眠していてもらいましょう。
ではなぜ、
「じゃがいもは冷蔵庫に入れず、室温で保存するべき」
と言われているのか(゜゜)?
じゃがいもは冷蔵すると味が変わり、残念なことに美味しくなくなります。
それに発がん性のある毒物質予備軍も作られてしまいます!!
毒物質は揚げ物などで高温を加えると、予備軍から毒物質(アクリルアミド)に変化してしまいます…。
「じゃがいも置くスペースもないしな~」とうっかり冷蔵庫に入れてしまっていた方(過去のわたし)は要注意ですね!!
湿気の高い所に置かない!
じゃがいもの芽は、湿気が高いと出やすくなります!
理科の実験とかでソラマメなどの種に水をあげ、日に当てておくと発芽する…!というの、やったことないでしょうか?
じゃがいもは水をやらなくても発芽しますが、湿気が多いとやはり発芽しやすいんですね。
そこで、うちの母はじゃがいもを「風通し良く、日もほとんど入らない車庫の階段」という…ちょっと説明しづらいところに置いて保存していました><
車庫はコンクリートなので涼しく、階段っていうのが、踏むところだけ板があるような隙間のある作りの階段。まさにベストポジション!!
…似たような場所があればいいですが、そんな作りのないご家庭やアパートでは、じゃがいもに新聞紙をかぶせるなどで光を防ぎ、換気をよくしましょうね!
換気はちょっと面倒かもですが、じゃがいも関係ないですけど湿気対策は部屋のカビ対策にもなって重要ですよ~☆
(アパートにカビを生えさせたわたしが言う)
じゃがいもの毒は危険だ、芽には気をつけよう~と、なるべく毒を摂取しないように言ってきましたが、そういえば皮ごと調理して自ら毒を摂取してない…?
という疑問を抱いてくれた方はコチラ。皮つきじゃがいもってよく料理でありますよね!
以下をご覧ください~><
じゃがいもの皮は料理に使うこともあるけど大丈夫なの?
本当は食べない方がいいです!けれど、要点を守れば少量なら食べられます。
ですが、お子さんにはやめておきましょう!
上で載せた「アルカロイド濃度の表」のとおり、苦味などがない普通のじゃがいもでも、皮には多くの毒が入っています。
皮だけで100gほど食べたら中毒症状が現れるかも…という量ですね;
普段そんなにじゃがいも食べないとは思いますが(汗)
さきほどお話した「上手な保存方法」を守って、なるべく新鮮なじゃがいもを使えば、安全に食べられないこともありません。
当たり前のことですが、芽は必ず取り除きましょうね!
皮つきのじゃがいもは美味しいですものね…フライドポテトとか(´∇`)
揚げる場合は高温なので、毒物質のソラニン、チャコニンは減るという実験結果が出ています!(170℃以上)
他にも皮つきじゃがいもの煮付けとか、ありますよね。
あれは美味しいんですが、皮のえぐみ?が気になりませんか??;
あれ、じゃがいもの毒成分の味だったんですね。やはり煮ただけではダメなようです。
ま、じゃがいもは皮をむくことで毒除去して料理に使うことが一番ですね(^^)
カレーとかも最高です!
じゃがいもを入れる・入れない派に分かれるカレーですが、実はじゃがいもを入れるとある効果があったんですよ~!
じゃがいもには辛さを和らげる効果あり!カレーとの相性バツグン!
じゃがいもはカレーをマイルドにさせ、辛さを和らげてくれるんです!
何気なくいれているカレーにじゃがいもですが、「ちょっと辛いな」と思った時にじゃがいもを食べれば、マイルドさが口に広がって辛さが和らぎますよね!
スプーンでつぶして、カレーと混ぜて食べてもOK。
最初からじゃがいもを少し柔らかめに煮て、かどの方を煮崩れさせてマイルドカレーを作成してもよし!
いやぁ、「じゃがいもの毒は危険、特に子どもには!」なんて、子どもにとって嬉しくないことばかり書いていましたから…
お子さんにとって嬉しい情報がここで書けて良かったです\(^^)/
お子さんに大人気の野菜・じゃがいもですからねっ。
カレーにじゃがいもを入るのは邪道だとか、カレーが傷むのはじゃがいものせいだとか言う方もいらっしゃいますが…
じゃがいもにはこんな役割もあるということで、あまり邪険に扱わないであげてくださいねっ☆
ちなみにわたしはじゃがいもがあれば入れるし、なければ入れません~(どっちも良さがある^^)
「じゃがいもの芽には毒がある!でも取り方は簡単♪安全においしく食べるコツ」まとめ
食材の代表選手、じゃがいも。
じゃがいもの芽や毒について、「まぁ大丈夫だろう!」と油断していては中毒の危険が十分あることが分かりましたね><
芽が出たり、緑色になったじゃがいもを食べる場合は十分に厚めに取って、大人が食べるようにしましょうね。
あんまりひどい場合は無理は禁物!!
思い切って捨ててしまいましょう…次は、もっと早くじゃがいもを使うと肝に銘じて( ´`)
正しい知識を持って、もっと安全で美味しい食卓にしていきましょう!!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました^^
しずくでした。