こんにちは、水の生物が専門のしずくです。

中でも小さい魚が大好きなので、稚魚なんかも大好物です。
「稚魚ガイドブック」が愛読書(笑)

稚魚と成魚が大きく変わる魚って、意外に多いんですよね!!
模様ががらりと(柄だけに)変わったり、体格がたくましくなったり・・・

サザナミヤッコ、アカククリ、チョウチョウコショウダイ、イロブダイetc.

色々いますが、中でも「ヒラメ」くらい稚魚の意外性がある魚も珍しいんじゃないでしょうか!?

ヒラメの目って、生まれたばかりの稚魚の時は、全然違う位置にあるんですよね・・!

それがいつ、どのように移動して、「ヒラメ」の形になるのか。
摩訶不思議なヒラメの目の移動について解説していきます(^∇^)o





ヒラメの目は稚魚の時に左側へ移動する!!

びっくり!!
ヒラメの目は、生まれた頃は普通の魚と同じく、ちゃんと両側に1つずつ付いているんですよΣ(゜゜)

どっからどー見ても普通のお魚。この目がいつ、どのように移動するのでしょうか??

産まれたときのヒラメの目はちゃんと左右にある!

ヒラメ 目 移動

上のイラストが、ほんの生まれたばかりのヒラメです。目は両側にきちっと付いています!
もうなんか普通の魚すぎますが、海に出て大丈夫なのかい?そんなかよわい見た目で??って感じが・・・

下のイラストは、もう少し成長したヒラメの稚魚ですね。まだ目は両側にきちんとついてて、移動していません。
しかし、目の上に気になるくぼみが・・。

なんとな~く形はヒラメっぽいですが、謎の長い背ビレはなんぞや???成魚にはこんなのないぞ。

内臓も地味に飛び出ちゃってますし、なんなんでしょう!そこ守れよ!
この姿で、しばらく海を漂って過ごします~。頑張って生き延びてね・・・っ(・・;)

はっ、もしかして、長い背ビレは生き延びるために仲間とコミュニケーションでもとっているのか?(真相は闇)

24日ほどすると偏り始め・・・

稚魚がかえって24日程すると、いよいよお待ちかねの!(?)目が移動し始めます~(^∇^)

ヒラメ 目 移動

あらまぁ、なんだか奇妙な姿ですね・・、いや移動しきってもヒラメの目が奇妙であることに変わりはないんですが、もっと変な感じがします。
あの謎の「くぼみ」に、目が移動してきているような気がしますね。

こうやってヒラメの稚魚はへんてこな段階を経て、ゆっくりと目が移動していくんですね!
不思議な世界です。

なんとヒラメの稚魚を偶然発見した動画があります!これは目の移動をする前?移動が始まっている気もしますね・・っ。

どちらにしても、題名通り本当にすごーーいヒラメ稚魚の動画をありがとうございました!!(><*)

動いてるのを見ると超可愛いですねv

36日ほどで見慣れたヒラメの姿に!!

36日ふか後一カ月ちょっとでヒラメの目の移動は終わります!

これも泳いでいるのをお見せしたかったので、動画を拝借しました。かわいいって題名についてますが、本当に可愛いです(笑)
 

貴重な動画をありがとうございました!!(^^*)

稚魚は透明っぱく色素がありませんでしたが、徐々に目のある方が色素を帯びて茶色っぽくなってきます。

見慣れたヒラメになるまで、早かったですね!ヒラメは魚類の中でも、成長が速いと言われていますからね^^

ちなみにカレイの目の移動はもっと遅い

ヒラメと似たような種類のカレイは、ヒラメとは逆に、右側に目が移動します!

同じ感じでただヒラメと逆側に移動しただけですが、その移動スピードはヒラメよりも遅いです。

カレイの稚魚のふか後、50日ほどしたら目の移動が始まって、80日くらいで移動が完了するとのこと。

ヒラメの倍くらいの時間、ふつうの魚みたく泳いでるんですね。早く目の移動を終えて底に行った方が生き残れるんじゃないかと思うんですが・・・(´`)?

さて、これでヒラメの目が移動するのは分かりましたが、その不可思議な移動の仕組みは一体どうなっているんでしょうか!!





ヒラメの目が移動する仕組みが明らかに!?

ヒラメの目が元から左側にあるんじゃなくて、わざわざ移動するのにはワケがある!!

  • 目は左側へとゆーっくり進化していった?
  • 目の位置を決める遺伝子のはたらき

進化と遺伝子の視点から、2つに分けて説明していきます^^

目は左側へとゆーっくり進化していった?

実はヒラメの目が稚魚期に移動するのは、「ヒラメのなが~い進化の凝縮」だと言われています!!

どういうことかって言うと、
ヒラメはもともとは普通の形の(目が寄ってない)魚で、長い長い年月をかけて今の形まで進化したんです!

実際、目が寄りかかった状態で成魚になっている化石も発見されたって話ですし、だんだんと目が寄るように、進化の過程で移動していった線は非常に濃厚ですね。

この進化を、ヒラメは稚魚の期間で再現してる・・ってことです!!!

こういう変態(生き物の形が変わること)は、専門用語だと「再演性変態」って呼ばれますね(´ω` )b

こう言われると、「祖先の名残」で最初はヒラメの目は両側についていて、移動して片側に寄るのも納得です。もとは普通の魚だったんですからね。

しかしながら、それを稚魚のうちの1ヵ月と少しでやってのけるというのもすごい話です!
進化の過程をぎゅっと詰め込んでるって、ちょっと壮大すぎます。

目の位置を決める遺伝子のはたらき

例えば「目はここ!」とか「心臓はここ!」とか、生き物の体の構造の位置は、遺伝子によって決められています!

ふつうは生まれる前に、遺伝子による位置決定は済んでしまうんですね。あとは成長によって体が変化するだけで。

でも、ヒラメの場合はその「位置を決める遺伝子」が、生まれて稚魚になってから再びはたらき始めるんです!

やっぱ両側に目つけたけど、片側に寄せた方が便利だよね~僕の場合は!(^ω^)
と、ヒラメは再び目の位置を移動させるのです・・・!

なんでわざわざ移動させるなんて二度手間なことを?どうせなら最初から片側に寄るように進化すればよかったのに??
という疑問についてわたしが考えてみました。

  • ヒラメは稚魚のときは浮遊生活してるから、目はまずは両側にあった方が便利
  • 祖先からの名残はそう簡単にまっさらにできない

ヒラメは別に、海の底に「くっついている」わけではないので、軽くて弱い稚魚ヒラメはほぼ流されるだけの生活をしてます。

なので稚魚のときは目はふつうに両側にあった方が良いんでしょうね!「目は移動させる」のがヒラメの生態の理にかなっているような気がします^^

では次は、なんとなく予想がついてるかも知れませんが「ヒラメの目が左側に移動した」ことで便利になったことや、「何でエイみたいに上についていないんだ?」というところを考えていきます!





ヒラメの目が左側に移動したメリットは?

言うまでもなく、ヒラメは底に住んでいますので、上を見る必要があります。

目が移動する前の稚魚のときから比べると、ヒラメの成魚は「横になっている」状態ですので、左側にだけ目があったほうが良いですよね!

右目が右側にあるままだと、

ずっと砂を見つめ続ける・・・・・

という悲しい役目を負い続けざるを得ません(´~`;)

ではなぜそんな「体を横倒しにする」とかややこしいことになってる?エイのように上側に目が付くようにならなかったのか??と個人的に気になったんですけど(^^;)

まぁそもそもヒラメとエイは全然違う種類ですし、稚魚のときの問題もありますね。

エイは卵でなく、赤ちゃんエイの姿で生まれる種類が多い(卵胎生)ので、浮遊生活はしないんです!
初めっから目が上側にあればいいんですよ^^

そういう進化をしなかったヒラメは、普通に生まれて稚魚のときに目を移動させて、大人になったら横倒しになる・・・という過程がしっくりくるんだと思います☆

「ヒラメの目は移動して左に行った!衝撃の稚魚の生態をイラストで解説!」まとめ

ヒラメの不思議な目の移動について、いろいろお話してきました!

稚魚のときは、成魚と違って普通に海の中で泳いでいるなんて、ヒラメのイメージからかけ離れた生態でしたね><

どうして「目の移動」なんて特殊なことをやってのけるのか、わたしなりにまとめてみました。自分なりには意外としっくりきているんですが、どうだったでしょうか(笑)

それでは、最後までお読み頂きありがとうございました!

しずくでした。