こんにちは、水の生物が大好きなしずくです。
クラゲは水族館で少し飼育に携わったことがあって、本当に愛らしかったのを昨日のことのように覚えています…!
大小さまざまにたゆたうクラゲ…水槽の中の流れに従い流れ、餌をもらえればパクパク食べてくれる(きゅん)
手のかかる子ほど、可愛いんでしょうかね(*´`*)
…そう、クラゲの飼育には非常に手がかかるんです!
クラゲはのほほんと泳いでいるように見えて、実は飼育員による緻密な計算で生きているのですよ!!!…あんな癒しの光景からは信じられないかもしれませんが…
そういう訳で、クラゲの飼育に気をつけるべきポイントを8つご紹介していきます!
目次
クラゲの飼育難易度は!?
気になった生き物を飼育したい!!となったとき、気になるのがその飼育難易度です。
クラゲの飼育難易度は……!
(じゃん!) 『難しい』 です。
ええ、難しそうです。クラゲ…ぱっと見でも。(^^;)
明らかに、かよわそうだし…
クラゲの飼育には数多くの難問がありますが、その8つをこれから細かく見ていきましょう!!
クラゲはそもそも飼育用に売られているの?
クラゲが飼育用のショップに売られているのって、わたしはあまり…というか多分、全く見たことがないのですが(汗)
熱帯魚屋は大好きだからよく行くんだけどなぁ…。
それだけクラゲが飼育用に売られているのは珍しいということだと思いますが、あるところには普通にあるようです。
店舗以外では、通販サイトで飼育用のクラゲを取り寄せることが出来ますよ!
飼育用にされることが多いクラゲの種類を、わたしのオススメ順に3種類ご紹介しますね☆
飼育の参考にどうぞ!
マミズクラゲ
でた!有名なミズクラ……ん?マミズクラゲ???
マミズ…そう、真水。珍しく淡水で暮らすクラゲです!淡水なので飼育難易度はやや低めです。
淡水のクラゲは珍しいですが、このマミズクラゲ自体はそんなに珍しくないですよ~。なんならその辺の池にいたりもします(笑)
飼育用に購入する場合は、1000円くらいで売られています。
ミズクラゲ
夏に海で大量発生しますが、飼育用に買うと1000~2000円くらい。
ん?自分で捕まえたい??(笑)
言うまでもなくクラゲに刺される危険があるのと、クラゲはか弱い生き物なので、丁重に扱わないとすぐに弱ってしまいますが;
不可能ではないです! ※自己責任でお願いします(^∇^)
☆クラゲの捕まえ方?
桶かなんかでそ~~っとクラゲをすくいましょう。傘に泡なんて入れたらダメですよ!クラゲが弱ります。
果敢にも海に入るならウエットスーツを着るのが望ましいです(それでも露出してる部分は危ない)。
ちなみにクラゲに刺されたら(笑) →クラゲに刺された時の対処法!跡を残さない方法や、ヤバいクラゲワースト6
捕まえたら、スムーズに家に帰ってあらかじめ用意しておいた水槽に入れてあげましょう!
クラゲの捕まえ方の動画もありました!
この方、そうとうクラゲに慣れているみたいで可愛…いや、格好良いです(><*)
とんでもなく便利そうな道具を使って捕まえていましたねっ。
分かりやすい動画をありがとうございました!!
カラージェリーフィッシュ
ブルーやらホワイトやらワインレッドやら色々いる、水族館でもおなじみのカラーボールみたいなクラゲ。
お値段はちょっとお高めな2000~3000円くらいです。まぁ見た目的に高そうですよね!
他にも飼育用のクラゲは売られているかと思いますが、熱帯魚入門でアカヒレを(わたしが)飼育したように、クラゲ入門にミズクラゲやマミズクラゲを飼育するのがよいかと思います。
クラゲ飼育の水質はシビア!!海水なので大変
どんな水の生物を飼育するのにも、水質がすっごく重要なポイントです。
が!!
水質はクラゲにはもっと重要なんです。
クラゲは体のほとんど、約98%が水分…つまり、水質の影響をすご~~くシビアに受けます!!!
正直、水質の問題って初心者には難しいと思うのですよ、わたしは…。
すっごく気をつけても飼育しても死んでしまったり、反対になにも気をつけなくても元気に生きていたり。
生き物の個体差もあるとは思いますが、飼育は新しい仲間が入るたびに試行錯誤って感じです><
淡水のマミズクラゲは、カルキ抜きをした水道水を飼育に使えば大丈夫です。
海水のクラゲは、人工海水を使うか、綺麗な海水を汲んできましょう。(綺麗な海水は沖合でないと難しいので、人工海水がおすすめです!)
ろ過機を使わない場合は水替えは数日に1回くらいのペースで少しずつ、水温が急激に変わらないように注意してくださいね!!
クラゲの飼育にはろ過機がほぼ使えないので、水質が悪くなりやすいんですよね…。次でお話しします。
クラゲの飼育で苦労する水流問題
クラゲは水流がないと沈み(そして力尽きる)、強すぎるとこれまた流されまくって果ててしまいます(泣)
なにせクラゲのカテゴリは「プランクトン」。流れに乗って漂う仲間というカテゴライズですから、水流とクラゲの生活(生命)と直結します。
ふよふよと漂うクラゲの魅力が、飼育となるとあだとなる…!
魚の飼育に便利なろ過機ですが、クラゲの飼育には使えないでしょう。吸い込まれる可能性があるからです。
エアレーションも、気泡が傘に入るとクラゲの傘に穴を開けかねない。
……じゃぁどうやって水流を作ればいいんだ!!
考えられるのは、ろ過機に吸い込まれないように水槽に仕切り板をつけるなど工夫したり、エアレーションの泡もクラゲに当たらないようにしたり…
とあれこれ気をもむのも面倒なので、秘密道具「クラゲ飼育用水槽」を使うのが一番良いかと思います(!?)
今はクラゲ飼育が人気が出て来ているので、そんな至れり尽くせりな商品に甘えてしまうのも手かと…!ありがたや~。
クラゲの飼育に最適な水温は?
飼育したいクラゲの種類によって、最適な水温は違います!
水温に限ったことじゃありませんが、ひとくちに「クラゲ」とまとめず、よ~く調べてから飼育を始めましょうね(・・)b
マミズクラゲの水温は20~28℃
マミズクラゲはそこそこ高温にも強い種類のようですね。
あまりメジャーではないせいか、資料が少なかったですが…
夏の高水温で魚を死なせたトラウマがあるわたしにはありがたいことです;
今現在も絶賛夏まっさかりで(8月14日)水温は31℃にもなるんですが、ファン回すだけじゃ2~3℃しか下がらないんですよね^^;
ミスクラゲの水温は15~25℃
ミズクラゲの場合は15~25℃の幅広めな水温で生きられます。
クラゲは夏のイメージ!と思いがちですが、ミズクラゲは高水温には弱いです…。夏のクーラーや冷却ファンをお忘れなく!
カラージェリーフィッシュの水温は25℃
25℃前後が、カラージェリーフィッシュに最適な水温です。
一般の熱帯魚と同じような温度設定ですね。カラージェリーフィッシュの飼育には夏の冷却ファンの他に、冬のヒーターが必要です。(クラゲが当たらないように注意。。)
水草じゃなくてクラゲの飼育なのに、光が必要?
植物でもないのに光が必須という、なにやら特殊な感じになってまいりました、クラゲの飼育!
実はクラゲの仲間には、褐虫藻という藻(虫ではなく、藻。泳ぐ藻。)を体に飼っているものがいましてね…!
そいつが光合成をしてクラゲと共生してるので、光が必要なんですよね。
ほら、サンゴが地球温暖化で白化して死んでしまった!!!って、大問題になっていますよね?あれと同じことです。白化=藻が逃げてしまった状態。
藻と共生しているから、共生藻を失ってしまったらサンゴも生きられない。
クラゲも生きられない。共生って、良いんだか悪いんだかですね…(´д`)
…で、その「光が必要なクラゲの種類」というのが、カラージェリーフィッシュ、あとは飼育を考える種類の中ではタコクラゲとかですね!
クラゲの飼育に最適な餌は?
クラゲの飼育において、一般的に使われる餌がブラインシュリンプというものです!
わたしが水族館でクラゲの飼育をした時も、これを使ってましたね^^
アルテミアという名称で呼んでいましたが、ブラインシュリンプを含める総称みたいなものなんで同じと思って大丈夫です。
スポイトで少しずつ入れてやると良しb
食べるとクラゲの体にオレンジ色の粒が入ってるのが見えて大変かわいい(*^^*)
しかし…これが結構、手間のかかる餌で><
個人レベルの生き物飼育で、手間のかかる餌ベスト3に入るんじゃない???(適当)
ブラインシュリンプを「沸かす」という作業が…丸一日かかります(汗)
この餌のことだけで記事が1つ書けそうなので、ブラインシュリンプの沸かし方については他の素晴らしいサイトさんがたくさん書かれているので参考にして下さい…!←
マミズクラゲもミズクラゲもカラージェリーフィッシュも、飼育下ではこのブラインシュリンプという餌でいけるはずです。
自然下では、もっと大きめのエビなどや、小さな魚、他のクラゲまでも餌にすることもありますが…。
クラゲの混泳飼育は不可!
先ほどまでの話の流れで分かったかと思いますが(笑)
クラゲの混泳飼育はほぼ不可!です(>_<)
そもそもクラゲは魚を弱らせるための毒を持っているし、魚とは飼育できるはずがありませんね。
しかも他の種類のクラゲを食べることもあるなんて…前の記事にも書いたけど、クラゲさんって意外とアグレッシブ(笑)
(これ →クラゲの繁殖方法と成長過程はアグレッシブ!?癒しとは反対に大忙し)
逆に、小さいサイズのマミズクラゲなどを食べようとする魚もいます。
考えてみたら、水族館でもクラゲはクラゲで1種類のみで飼育をしているところばかりですよね・・・。
わたしも水族館は全国かなり行ってますが、多種と飼育しているの見たことがないと思います。
それどころか、実際に飼育しているミズクラゲを餌にする水族館もあるって聞いたことがあります(^v^;)増えすぎたやつとか…。
混泳せずとも、1種類で飼育している方が綺麗で見ごたえがあってわたしは好きです。
クラゲの寿命は短い…長くて1年程度
クラゲの寿命はとても短く、自然下でも1年程度が多いです。
クラゲは不老不死!?と言われているのは、ある種類のことだけに過ぎません(ベニクラゲ)。
というかクラゲはあの形状の大人になるまでの「子ども期間」が長くて、ミズクラゲの場合は大人の期間は数ヵ月~半年程度です。
クラゲの子どもの「ポリプ」などで販売しているところもあるらしいので、それをさがすのもありですね。
小さいので、ろ過機への吸い込みはさらに気をつけなければなりませんが、気泡の心配はしなくても大丈夫です(傘がないので)。
クラゲの子どもの、ポリプ、エフィラなどはめちゃめちゃ可愛いです(´`*)
「クラゲの飼育で気をつけること8つ解説!淡水・海水で飼育しやすい3種」まとめ
誰もが(!?)飼育してみたいと考える、癒しのクラゲの飼育方法をご紹介してきました!
クラゲならではの気をつけるポイントが山ほどあって、魚の飼育に慣れている方でも苦労しそうです。
でも、こうやって最後まで読んでくれたあなたはきっと情熱がある方なので、クラゲの飼育も成功しますよ^^
すぐには上手くいかなくても、大丈夫です。
最後までお読み頂きありがとうございました!
しずくでした。