魚の漢字、一度覚えただけでは忘れてしまいますよね;
「魚へんに春」という漢字を調べるために、この記事を見て頂いてると思いますが、どうしたら今後も忘れないのか??

それは「由来を知ること」!!ですよ^^

大丈夫です、わたしもそれで何十個も魚の漢字を覚えていますから(笑)

この漢字はこういう由来なんだ、こんな魚なんだ!そんなふうに感じていただけたらバッチリです!

それでは、この「魚へんに春」と書く春らしさあふれる魚について詳しく見ていきましょう♪





魚へんに春と書く漢字の由来

サワラが「魚へんに春」という漢字を書く理由は、サワラが「春を告げる魚」と言われているからなんです!!

なぜかというと、サワラは春に産卵をするために陸の近くまでくるので、春によく見られたということなんです^^

単に春が旬の魚、という理由だけではなくて、昔から春を告げる魚として多くの人に親しまれていたんですね!

「魚をみて春を感じる」というのも、「魚へんに春という漢字をつける」というのも、なんだかとても風情を感じます♪
まことに日本人らしいですよね。

ただ、サワラが産卵をするのは瀬戸内海なので、関西の人にとっては春を告げる魚だとしても、関東の人にとってはそんなイメージがないわけで。

なのでそれにともなって、関西と関東で旬と言われる時期も変わるんですよ。

同じ魚でも旬の時期が地域によって違うなんて、そんな魚がいるんだー><って驚きませんか!?

サワラは瀬戸内や関西では春が旬ですが、関東では冬が旬とされています。

「あれ?春が産卵期だから旬なんでしょ?」と思うでしょうが、実は冬の時期も、魚は寒さに耐えるためにたくさんエネルギーを蓄えるので、美味しい旬の季節になるんですよ。

そんな冬に美味しいサワラは、「寒ザワラ」と呼ばれてとっても美味しい魚として扱われています♪

魚へんに春という漢字は、きっと関西の人がつけたのでしょうね。

漢字の由来も分かったところで、次に気になるのが「なぜサワラという名前がついたの?」ということですよね。

これもはっきりした理由があります。
それは、サワラという魚の身体にヒントがあるんです。

魚へん 春 漢字

サワラの名前の由来

サワラという名前は、狭い腹、「狭腹」から来ています。

「狭」は「さ」とも読むんですよ。
(例:福井県の若狭湾(わかさわん))

狭(さ)と腹(はら)から「さはら」→「サワラ」になったんです!

サワラは細長い形をした魚なので、その見た目の特徴を表す名前として狭い腹、「狭腹(サワラ)」というふうに決まったんですね!

魚の名前の決め方は、その魚の特徴を示したり、分類(何の仲間か)を分かりやすくしたりと色々と考えられています。

中にはかわいそうに、変な名前のお魚もいますが…
サワラの場合は漢字は「魚へんに春」、名前の由来も「狭い腹」で、しっかりと特徴を表していると思いませんか^^

しかし、ここでサワラに「狭腹」という漢字を付けずに「魚へんに春で鰆」という漢字を作ったことに大変センスを感じます(笑)

これで、名前だけでもサワラがどんな魚なのかが伺い知ることができました。

でも、まだこれだけでは今回の目的、「魚の漢字を覚える」ということには足りてないですよね!?

サワラという魚の特徴にスポットを当ててもう少しお話しし、さらにサワラという魚の魅力に迫っていきましょう!





春の訪れを告げるサワラってどんな魚?

サワラは見た目もすごく格好良くて美しい魚です!

そしてそんなサワラは実は成長と共に名前が変わる、出世魚なんです!

回遊する魚でもあり、季節によって住んでる場所が変わって、冬の寒さをしのぐ知恵も持っているんですよ。

  • サワラはひと目見て言いたくなる「美しく格好良い魚」だ!
  • 出世魚のサワラの生態

サワラという魚をもっと知っていただくために、この2つについてお話ししていきますね!

サワラはひと目見て言いたくなる「美しく格好良い魚」だ!

魚で…しかもよく食卓に上がる魚で、こうも見た目が格好良いのはなかなか珍しいんじゃないかと…!!思いますっ。

いや、他のお魚も総じてかわいいですがね!!

サワラはサバの仲間の魚ですが、サバと比べてもずいぶんと体が細長いんです。

それでいて、まっすぐにシャンとしていて、1mにもなる荘厳さ。

全体的に銀のきらめいた身体で、上の方が青みがかってドット模様の入る、美しさあふれる魚です!

身体が綺麗なだけでなく、するどい歯を持っていることもサワラの特徴ですね。
サワラという魚の強さ、たくましさを感じます!

海の中で、大きくて格好良いため目立つので、ダイバーたちにも注目されているんですよ♪

偶然撮られたという、自然界でのサワラの動画がこちらです!
途中から堂々とした姿のサワラがペアで現れて、生で見たら迫力満載だろうなぁ…!

貴重な「海の中を泳ぐサワラ」の動画、ありがとうございます^^*

こんなに大きければ、出世魚で徐々に名前が変わることも納得ですね!

出世魚のサワラの生態

サワラは成長と共に名前が変わる出世魚でして、
サゴシ(~50cm)→ヤナギ(~70cm)→サワラ(70cm~)
というふうに呼ばれます。

味はもともと淡白な感じですので、名前が変わるとは言ってもそんなに違いはないかな?って印象です。
サワラの方が大きくて厚いな!っていうのは感じますが^^

サワラは主に北海道の南あたり~東シナ海に住んでいます。

春~秋は陸の近くにいますが、寒い冬は外海の深いところに行ってしまうそうなんですね。

冬になると深いところへもぐる魚はたくさんいますね。
やはり、表面よりは水温が安定しているのでしょう。

魚たちは夏は暖かく明るい海の表面にいられますが、生きるため、冬は暗い海の深いところで過ごさなければいけないなんて……
想像しただけで、物寂しい感じがします。

サワラという魚の魅力を見た目、生態でお伝えしてきましたが、「魚へんに春」ということで春の魚として興味深いのが、「薄桃色の身」です。

もうその身で春を体現していますよね!笑
次はその身の美味しさについて迫ってみます。

魚へん 春 漢字

春爛漫!桜色のきれいな身のお味は?

桜色の身は白身っぽい味で美味しいんです!

「魚へんに春」と書く漢字を覚えやすい色合いではないでしょうか(笑)

サワラ、食べたことありますでしょうか?

わたしは1年以上前に母の手料理で食べたのが最後の記憶で、そんなに頻繁に食べる魚ではない…ですね。

なぜあんまり食べないか?
それは…あまりお店に売っていないから(汗)

そうなんです、あまり漁獲量は多くない魚なんですよー。残念なことに…。
いや、それでも近年は昔に比べて、よく獲れるようになってるはずなんですけどね。

わたしがサワラを食べた時の感想は、

「美味しい!ちょっとしっかりした淡白な味。なんにもくせがない」

でした!

どのくらいしっかりしてるかっていうと、カレイとタラの間くらい…?
ちなみにわたしはカレイもタラも大好きな白身大好き人間です!美味しかった、サワラ^^

しかし!!衝撃の事実。
実はサワラは白身魚ではないのです……。

まぁ、白身として流通していることも多く、母も白身魚と思ってムニエルにして出していましたからね。
でも白じゃなくてピンクだし、食べてみても「ん?赤身?白身?」という感じはありました。

白身魚として流通してる?本当は赤身魚?
白身魚と赤身魚の違いって一体なんなんだ???





サワラは赤身?それとも白身?違いって何なの!?

赤身魚と白身魚の違いは、成分の違いです。
どんな成分の違いで分けるのか?そもそもなんで違うのか?

  • 赤身魚は、泳ぎ続ける魚
  • 瞬発力が大事な白身魚

この2つのお話から赤身魚と白身魚の違いをそれぞれしっかり見ていきましょう!

赤身魚は、泳ぎ続ける魚

赤身魚を先に説明させていただきますと、あの赤い色はヘモグロビンミオグロビンです。
血液や筋肉に酸素を運ぶための成分ですね。

赤身魚はそれらがたくさん入っているので赤い色をしているんですよ。

なぜ酸素がたくさん必要か?

それは、あまり止まることなく早いスピードで泳ぎ続けるためには、酸素の供給が必要だからです。
私たちが持久走をするときに、たくさん酸素が必要なのと同じですね。

ではなぜ今回の主役、サワラは赤くないのかって?
疑問ですよね。

実は、サワラの他にも、赤くない赤身魚はいます。(ブリ、シイラなど)

赤ではありませんが、これらの魚はピンク色をしているというのがミソでして。

他のはっきりとした赤身魚と比べるとヘモグロビンとミオグロビンの量は少ないけど、しっかりとそれらが含まれた赤身魚ということが分かります。

濃厚な味わいで美味しい赤身魚は、実は「泳ぎ続けるとってもパワフルな魚」だったんですね。

瞬発力が大事な白身魚

白身魚は、回遊などを行わずにずっと同じ海域にいる魚、底の方でじっとしていることが多い魚です。

こういう魚は急な敵が来たときにすぐ逃げられるよう、スタートの瞬発力がとっても高いんです。
人間でいう「ようい!パァン!!」のスタートダッシュが半端なく速いということですね。

常に大量の酸素がないと…ということはありませんので、あまり動かない生活をしている魚はヘモグロビンやミオグロビンも少なく済んで、白身の魚になるというわけですね。

サワラはじっとしている魚ではなく、季節に応じて移動する回遊魚ですので、白身魚ではなく赤身魚なんですよ。
ただ、そんなに大回遊をするわけでもなく、赤身魚と白身魚の中間で、両方の性質を持っているのでしょう。

マグロなんかは大平洋を横断しちゃいますが、サワラは日本近海にとどまる魚ですからね。

「春らしく桜色の魚♪」とサワラのことを紹介してきましたが、決して春だからピンク色をしていたわけでなく(あたりまえ)、必死で泳ぎ続けるために、なるべくしてピンク色になったことが分かりましたね!

魚へん 春 漢字

まとめ

魚へんに春と書いてサワラという漢字なんだ、というところから、サワラという魚の特徴について見てきました。
魚へんに春、「鰆」と書くことを覚えていただけたなら嬉しいです!

何事もそうですが、知らないよりも知っている方がずっと楽しめますよね。

魚についても、その魚のことを少しでも知っていたり、覚えていなくても「あ、この魚、なんか前に調べたなぁ」とちょっと愛着がわいたりするだけでも違うと思います。

もっとその魚に魅力を感じて、ただ食べるよりも美味しく食べられると思っています^^

この記事が、そんな風にお役に立てていたら嬉しいです♪

もし興味があれば、他の「魚へん」+「夏 秋 冬」の漢字についても書いていますので、ご覧ください。

魚へんに夏という漢字ってあるの?ワカシが教えてあげますね!!!

魚へんに秋の漢字の読み方は?愛嬌あふれるこの子は鍋料理の相性バツグン!

魚へんに冬と書く漢字の読み方は?その名前の由来は恐ろしいものでした…

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

しずくでした。