魚の漢字って「あっ、こう読むのか」と知っても、すぐ忘れちゃってなかなか覚えられないですよね?
わたしがそうだったんです(汗)記憶力が残念で…
でも、今では結構な数の魚の漢字を覚えていて、昨日のクイズ番組では魚の漢字問題を全問正解することができました!笑
あ、クイズはこれから書くコハダ(小鰭)も出てきましたね~、タイムリーに。
なぜわたしが魚の漢字を覚えられたのか?
そう、大切なのは…
それぞれの魚の漢字の由来を知ることです!!^^
この記事はコノシロ(魚へんに冬)という魚について丁寧に書いてみたので、これを読めばきっと覚えられるはずですよ♪
目次
魚へんに冬と書く漢字の読み方は「コノシロ」!
魚へんに冬と書く漢字は、「コノシロ」と読みます。
お寿司屋さんではコノシロの子どもが「コハダ」という名前の魚で提供されていて、こちらの方がなじみがあるかもしれませんね。
ではなぜコノシロは魚へんに冬(鮗)という漢字を付けられたのでしょうか?
また、コノシロという名前の由来は??
魚へんに冬「鮗」と書く由来は?
魚へんに冬という漢字をくっつけた理由は、コノシロが冬の季節に美味しい魚だからです。
「冬の魚は色々いるだろうに、なぜコノシロなのか」って?
かーなーり調べましたが、なぜコノシロという魚が選ばれたのかを明言している資料は、とうとう見つかりませんでした(泣)
なので、わたしなりに答えを出してみました!!
- コノシロは昔から冬にとても大量に獲れて(傷みやすいのもあって、あまり価値のない魚と言われるほどに…)、冬とコノシロのイメージが強く結びついていた。
- コノシロは出世魚で、シンコ→コハダ→コノシロというふうに名前が変わります。
シンコは6~8月、コハダは8~9月、コノシロは11~2月が旬なので、同じ魚なのに旬が色々あるけどコノシロは冬なんだよー、コノシロ食べるなら冬まで待たないといけないんだよーと分かりやすくするために?冬と付けた。
チェックリストの項目
うん、どうでしょう!笑
魚の特徴を表すように漢字を付けるので、冬に大漁、成長して冬にコノシロの旬となる、というのはいい線行っているような気がするのですが(´∇`)/
コノシロという名前のちょっと恐い由来!
今度は漢字ではなくコノシロという名前自体についての由来ですが、実は…
「子の代」つまり、子どもの代わりという意味から来ているようで。
どういうことなのでしょうか…あまり想像したくもない感じがしますが><
いくつか伝わっている伝承があります。
「娘と結婚させてほしいと言われたが、結婚させたくないため親が『娘は亡くなりました』と言ってコノシロを棺に入れて燃やし、人体が燃えるようなその匂いから信じさせ、諦めさせた」
「子どもが生まれると、子どもの健康を祈ってコノシロを地中に埋めるという風習があった」
いやいや!;
あの小さくて金ぴかの可愛いコノシロちゃんがそんなことに…。
泣きたくなりますね(;;)
ここでほっとする(?)話をひとつ。
「たくさん獲れて、獲れすぎるから、ご飯の代わりになるね。ということで『米(こ)の代(しろ)』」
こっちの方がまだいいですね!
そう、可愛い魚なんですよコノシロは。どんな魚か、次はその魅力を語らせて下さい(^∇^*)
コノシロという魚はどんな魚?
- 見た目は「金色と銀色でキラキラ」のきれいなお魚!!
- 小魚なのに出世魚の、コノシロの生態とは??
この2つから、コノシロについて詳しく見ていきましょう^^
見た目は?金と銀の美しい魚コノシロ
出世魚なので15cmくらいになるとコノシロと呼ばれ、一言でいったら小魚です。はい。
しかし、その見た目の豪華さたるや!
体の表面を覆うウロコは銀色に光り、頭の部分やヒレなどは黄金に輝いているように見えます。
キラキラ光って、まさに魚屋さんでいう「光り物」の呼び名がふさわしいですね!!
やや丸みを帯びた白いお腹や、小魚らしくクリっとした目も愛らしいです^^♪
ちなみに食べるために買う時は、このお腹が綺麗でしっかりしていて、目の赤くなっていないものを選びましょうね^^
生態は?5cmも成長すると名前が変わる
住んでいる場所は、新潟県や宮城県~九州のやや南あたりまでの湾内です。
コノシロは春に卵を産んで、
初夏にシンコ(5cm程度)、夏にコハダ(10cm程度)、冬にコノシロ(15cm~)
というふうに成長していく魚です。
たった5cmですが、けっこう印象が違いますよ!
大きくて25cmほどに成長するのですが、それでもそんなに大きくはありませんからね。
5cmでも違うと見た目、味が違う風合いになり、違う名前がつくのも納得です。
この小さな魚、コノシロは何を食べていると思いますか??
もっと、うんと小さなプランクトンを食べているんです^^
プランクトンは海に浮かんで漂っている小さな生物でして、サイズは目に見えないものから、だいたいは数cm程度。
これなら小さな魚のコノシロでも食べられますね!
さぁ、コノシロのことを色々知って、冬の魚ということも覚えたし、旬の冬が来るのが待ち遠しくなってきましたねー(笑)
冬は寒いですが…。
あれ?新たな疑問。そういえば、魚も冬は寒いのかな??
とっても寒い冬!水の中にいて魚は寒くないの?
魚は寒さを感じません!…と、言われています!
ただ、水温が低いということに対して魚はちゃんと順応できる理由があるんですよ。
ここでは、
- 冬は水温が低くなるけど実は気温よりも暖かい!
- 魚が冬の寒さにとっている対策とは?
この2点から、「寒い冬は魚たちにとってどんな季節なのか」を見ていきましょう!
冬は水温が低くなるけど実は気温よりも暖かい!
冬はわたしたちはとっても寒いですが、実は海の中の方が暖かいことが多いんです。
真冬の2月でも、例えば東京付近の海の水温は15℃くらいもあります。
しかも、陸だと一日のうちの気温差が大きくて「朝さむっ!昼はあったかい~」というふうになりますが、海の場合は一日に差があってもたったの2℃くらいしかないんです!
2℃ではほとんど変わりませんよね。
水は、触れている気温の変化があっても「温かくなりにくく、冷たくもなりにくい」という性質を持っています(比熱が大きい、と言います!)。
人間よりも、魚の暮らす海の方がよっぽど安定していて、過ごしやすいんだということですね><
冬は海水は冷たくなりにくい、と言っても、やっぱり他の季節より寒いです。
魚たちはどうやってそれをしのいでいるのでしょうか?
魚が冬の寒さにとっている対策とは?
冬の厳しい寒さに負けないために、魚たちは寒くなってくると身体にエネルギーを蓄えようとエサをたくさん食べます。
コノシロを例にすると、プランクトンをとにかくたくさん食べるわけですね。
コノシロのよく食べる、動物プランクトンの小さいエビのような仲間(オキアミ)などは、脂肪分を多く含んでいるので好都合なんです(^∇^)
魚は変温動物なので、恒温動物より「体温を維持しなきゃ!」とエネルギーを使うことはありませんが、水温が下がりすぎて身体の機能が働かなくなってはいけませんのでね。
魚たちも魚たちなりに、「少しでも体温を下げないようにしよう!」と、頑張って栄養を蓄えているのです><
変温動物は大変ですね…、寒いので活動が鈍くなるわけですよ。
ちなみに活動できなくなって冬眠をする魚もいます!リスやクマなどの陸の動物だけじゃないんですねー。
この「脂肪を蓄える」というのがいわゆる「脂が乗っている」ということなんですが、
魚の脂が乗っているって、どういうことなのか考えたことありますか??
魚の体にどういう変化が起こっているのでしょうか!
魚に脂が乗っているとはどういうこと?
よく言う「魚の脂が乗っている」というのは、魚がエネルギーを蓄えている、ということです。
魚がエネルギーを蓄える理由って、実は2パターンあるんですよ。
- 冬の寒さから身を守るため
- 産卵をするため
冬はエサが少ないからエサを探すのも大変なんじゃないか?と思われるかもしれませんが、そこは心配ありません。
リスさんのように秋に木の実を集めなくても、海はなんと、冬の方がたくさんの栄養があるんです。意外ですね??
なぜかというと、冬は表面の海水が冷やされて下の方に降りて行き、上の層の水と下の層の水がよく混ざり合うので、下の方に降り積もってた栄養がたっぷりと上の方に上がってくるんですよ。
魚は海の上層の方にいますから、喜んでたくさん食べられるんです^^
もう一つの「産卵をするため」というのは、よく魚が「冬が旬」とか「夏が旬」とか言われているのがこれですね。
卵を産むのにはエネルギーがとってもたくさん必要なんです!(産んで、力を使いはたして息絶えてしまう魚もいます…泣)
魚の種類、住んでいる地域ごとに産む季節は違いますので、魚の旬はバラバラなんですよ。
脂が乗っている、旬だ、と言いますが、それは魚たちが生きるために必死に獲得したエネルギーであること、分かっていただけたでしょうか…!
生き物に感謝したところで、最後にコノシロに話を戻して、最大限に美味しく食べられる方法を学んじゃいましょう!
コノシロの美味しい食べ方♪
コノシロの代表的な食べ方、それは酢でしめるという食べ方です。
普通に焼いて食べるのもアリなんですが、コノシロはちょっと小骨がたくさんあって食べにくいです。
なので、酢に漬けておいて、骨を柔らかくして丸ごと食べちゃおう♪ということなんですね。
とても賢い知恵としか言いようがありません!
それと…言いにくいことなのですが、コノシロより実は、子どものコハダの方が美味しいとされています^^;
価値もケタ1つくらい違うのだとか…。
たしかにお寿司屋さんのコハダはさっぱりしてとても美味しいですよね!(コノシロは食べたことがありません…)
とはいえコノシロ、食べてみたいですよ。
子どもよりも、大きくなった方が脂も多くなって、また違う味わいなんでしょうね^^
まとめ
「魚へんに冬」という漢字を書くところから、その漢字を覚えてほしい、もっとコノシロのことを知ってほしい!という気持ちから、この記事を書いてみました!
うまく魅力が伝わっていると嬉しいのですが(笑)
魚のことが大好きなので、他の季節の漢字が付く魚についても書いちゃってます・・笑
魚へんに春という漢字の読み方は?春らしく桜色の身を持つ魚と覚えよう!
魚へんに夏という漢字ってあるの?ワカシが教えてあげますね!!!
魚へんに秋の漢字の読み方は?愛嬌あふれるこの子は鍋料理の相性バツグン!
興味があったらお読みくださいませ♪
このたびは、最後まで読んで下さりありがとうございました!!
しずくでした。